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旅ノォト(石垣島・シーカヤック)
同僚のSさんは、わたしに、
「新しい旅」の仕方を教えてくれる人だと思った。
実は一人旅の楽しさも、彼女から教わったし、
今年の春頃、札幌のお土産をいただいて、
「あれ?いつのまに北海道行ってたの?」
と聞くと、
一泊二日で行ってきた、と。
聞けば彼女はアクティブだけれど、
潔癖症で神経質なところがあって、
二泊滞在が結構ストレスとのこと。
「ピンポイントにしぼれば、遠方可能ですよ!」
と、すごく楽しそうだった。
実はわたしも一泊はなんとかこなせるが、
二泊はつらい。
わたしは潔癖症ではない。
Sさんほど神経質でもない。
なのに、なぜ、二泊が嫌か。
それは、
あーちゃんと離れるのがつらいから!笑
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Sさんは札幌。
じゃあわたしは真逆の石垣島にしてみようと、
春になんとなく思い、
大橋トリオのホールツアーが秋となり、
いつも予定のあった誕生日界隈がぽっかり空いた。
春になんとなく思った「石垣島行き」が、
頭の中で主張をしはじめ、
いや、でも、いや、でも、
とエンドレスな否定に、いよいよリトルがイライラしはじめた。
「わかりました!」
と急遽パックツアー(エアー、ホテル、レンタカー)を
ANAでスムーズに予約し、
七月某日、
一泊二日の石垣島の旅、出発です!
(らーちゃん同行)
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そうそう、
昨年の天草、福岡旅行の遠出もそうだったけれど、
旅の前は正直わくわくは一切ない。
かなり緊張していて、
今回も不安のほうが大きかった。
午前四時に起きて、あーちゃんと今生の別れのような気持ちでさよならし、午前八時の飛行機に乗り、那覇で乗り換えし、一時頃石垣島に到着した頃には、やっと朝の不安感はなくなっていた。
空港でささっと、やえじまそばを食べて、
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レンタカーに乗って、さぁ!ドライブのスタートだ!
と、地図を見ながら390号線を走る。
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通常、知らない道を車でしばらく走っていると、
からだの奥底から、
「うれしい!楽しい!」
という気持ちがこみあげてきて、テンションがあがるのは常。
(近郊の淡路ですら)
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でも、皆がテンションあがるこの美しい沖縄、石垣島の地、
わたしは平常心で新鮮さを感じていないのだ。
なぜ?
そう、
わたしは南国土佐の出身だからだ!
風景が、高知の景色とシンクロしている・・・のだ。
おまけに現在わたしは、美しい海沿いの町に暮らしている。
苦笑いを浮かべながら、
「ああ、サンセットシーカヤック、予約しといてよかったぁ。メインイベントつくっといてよかったぁ」
と、つぶやくのだった。
多分、遠方の皆が憧れる石垣島に、期待値が高かったのでしょうね。
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空港から市街地にあるホテルにひとまず荷物を預け、
海沿いを走る。
途中、リゾート化されたフサキビーチにちらっとより、
18時、今回「サンセットシーカヤック」を
予約していた「グロースター」さんに到着。
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条件良ければこのような絶景に遭遇できます
本日の参加者は7名、わたしは一人参加だったので、
ガイドさんが後ろに乗ってくれました。安心。
さぁ、諸々装着して説明をうけて、していたら、
雲行きが怪しくなり、
なんと突然の激しいスコールが!
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そこは慣れたガイドさん。
「十分もしたらやみますよ」
と、軒先で雨宿りをしていたら、本当に雨はさっとあがったのでした。
そして、雨に洗われた景色は、さきほど見たよりも、
クリアになっている気がする。
さぁ、今度は本当に出発です。
やっと、やっと、にぶくなっていた「ウレシイ、タノシイ」が
出てきましたよ。
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(ガンジス川で祈りをささげる人みたいだなぁ)
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海の真ん中まできてるように見えますが、
実は遠浅で、深さはヒザくらいです☺
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記念になります
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実は沖縄に来るまで、
心がかたまるような考えばかりして(Face myself)
だいたいは片付けたような気分になっていたけれど、
当然ながら「気分よくやってきた」というテンションではなく、
正直へとへとだった。
だから、ひょっとして、
石垣島ドライブスタート時も、
いつものワクワクがやってこなかったのかもしれない。
確かに、南国土佐と風景はシンクロしたけれど。
シーカヤック指定の時間通りに、
着くことができるかも不安だったし。
(今回改めて、石橋たたいて渡るタイプよなぁと苦笑い)
でも、数時間、
ちゃぽんちゃぽんと優しく揺れる海の上にいたら、
かたまっていた心が、徐々に柔らかくなっていくような、
そんな感覚をおぼえた。
「ああ、今、冷たいオリオンビール飲みたいです」
「おお、いいですね~!でも飲酒運転になるのでダメです」
ガイドさんと最高だ!最高だ!オリオンビールプリーズ!と笑いあいながら、夜八時過ぎまで海の風景を楽しみました。
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マングローブの群生から「にゃあにゃあ」と猫の鳴き声が!
クジャクだそうです
カヤックを降りると、
どこからともなく三線の音と歌声が聞こえてきた。
浜で誰かが歌っているのかなぁ。
その場に行って、三線の音と、
沖縄民謡を聴くのも、なんとおつなことだろう、
と思いながら、
わたしは元気に皆さんに礼を言って、
街灯のない道を、ホテルに向かってひた走ったのでした。
はやく、
さっぱりしてオリオンビールが飲みたい笑
最後までご覧いただきありがとうございました☺
後編、二日目に続く