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旅ノォト②(海の上を走る電車)
海の上を走る電車、
旅ノォト①の続きになります。
むかし、
夢を見ました。
季節はたぶん夏。
空が真っ青で、海は深い青で、
漁師さんが言われる「グリッター」のような、
ひかりの反射が白くまぶしく、キラキラしている。
その大海原の上空を、電車が走る。
わたしはその電車に乗っていて、
または風のように空気のように、姿をもたない存在として、
その美しい景観を上から眺めている。
銀河鉄道ならぬ、
海原鉄道。
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いや、
線路はもっと、ジェットコースターのようにアップダウンがあった。
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いや!
これはアップダウンきつすぎだろう💦
酔う、、、
まあ、①と②の中間くらいでしたが、なにせスケールの大きな、
爽快な夢でした。
現実にも、そんな電車が存在したらいいな。
北近畿タンゴ鉄道(現在は京都丹後鉄道)の、
この風景を偶然見たのは、
夢を見た後か前か定かではありませんが、
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「海の上を走る電車だ!乗ってみたい!」
と、憧れのような強い気持ちがわき、わくわくしました。
でもなかなか、
実現するのは難しかったけれど、
今回、急にあいてしまった一泊二日、
「行きたい場所リスト」のひとつに、
いよいよ行けることになったのです。
ランチを食べてから、
13時18分発 京都丹後鉄道
天橋立~西舞鶴(宮舞線)に乗り込みます。
先頭車両の真ん前には、
鉄のおじさんが張り付くイメージがあったので、
張り付かせてなるものかと20分前から、
ホームの先頭車両付近に陣取っていました。
しかし平日(木曜日)だからか、
そのテイストの方々がやってきません。
なんなくわたしは一番に乗り込み、
先頭の座席、左側をゲットしました。
(左は海側だと情報収集済)
電車が動き出しても、
おじさんたちがわらわらとやってくる気配はなく、
心の中で先頭の景色、
「やったー!独占だー!」
と、力強いガッツポーズを振りかざしました。
しかし、
なんということでしょう。
いよいよ、
丹後神崎駅~丹後由良駅のあいだ、
この由良川を渡る場面が、求めていた絶景ポイントなのですが、
(え?川?)
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鉄のおじさんならぬ、
きゃっきゃした若いカップルが、
先頭の運転席の隣の窓側を、
突然、陣取ったのです!
はあぁ!?
立たれたら見えないんですけど!
天橋立から、おじさんたちが先頭の窓側に立つ気配を感じたら、
20分前から待っている特権を生かし、
ダメだもんね、立たせないもんね、
と、押しのけ、
ずっと真ん前に立っている覚悟でした。
しかし、彼らがいないことに安堵し、
気を抜いていたとたん、
思わぬ男女の刺客がふってわいたのです。
やばい。
動揺している間に、
いよいよ鉄橋に入ります。
やや諦めモードで、窓から見える海の景色撮っていましたが、
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まったく面白くありません!
はっと前を見ると、鉄橋は夢とは違い、
延々と続かないようです。
うかうかしているとあっという間に終わりそう。
これはまずい、今回何をしに来たのか!?
という思いに忠実になることにし、
わたしは座席を立ち上がり、(その際右足を強く強打)
若いカップルの隣にスマート、
とは言い難い気迫で乗り込んでいきました。
それに気づいた美しい彼氏は、
彼女に「独占するのやめて、席に戻ろう」と合図したのです。
なんて配慮のある彼氏なのでしょう。
彼女は彼に、「えー」みたいに口を尖らせたけれど、
(彼女は彼氏しか見えていません)
言うとおりに、わたしに場所をあけわたしてくれました。
その口を尖らせた顔の、
まあ、なんとかわいらしかったことでしょう。
彼に「サンキュ!」という笑顔を送り、
奪い取った場所でギリギリ撮れた写真が、
こちらです(トップ画像)
タイトル 「厚かましさの勝利」
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「晴れて!」と念を送っていました☺
あっという間に、
由良川橋梁の絶景は終わり、
今度は右側の真ん前を陣取り、
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先頭の風景、いいですよね~
いつまでも見てられる。
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特に何も、、、
西舞鶴駅まで。
ずっと以前から、乗ってみたいなぁと、
密かな小さな願いが、かなった一日でした。
夢の光景とまったくリンクしなかったけれど、ね。
次回は、伊根の舟屋での一期一会と景観を
ご覧いただきたいと思います。
こちらも楽しかったなぁ。
最後までご覧いただきありがとうございました☺
<スピンオフ・西舞鶴駅周辺>
むかし、神戸のレストランバーで一緒に働いていたバイトの男の子。
彼は舞鶴で和菓子屋を引き継いだ、と
数年前メールいただきました。
素敵な感性を持った男の子でした。
連絡なしで、
偶然彼のお店に行けたらいいな、と
電車の時間までさまよっていましたが、
西舞鶴駅周辺で和菓子屋さんは発見できませんでした😿
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ひょっとして和菓子屋さんあるかな?
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東舞鶴のほうやったかもしれません。
残念😿
20,000歩歩いた一日