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労災保険と障害年金について
会社員である皆さんは、労災保険というワードを聞いたことがあるでしょうか。
労災保険とは
労働者災害補償保険法といい、業務に起因するケガや病気で労働ができなくなった場合に、労災保険から補償がされます。業務災害と通勤災害に大きく分けられます。
業務災害とは
大まかにいうと業務中のけがや病気になった場合を指します。
業務中のけがはわかりやすいです。時々大きなニュースになる例として、以前あった電通での労災認定を上げます。
業務中のパワハラや長時間残業なのでうつ病になったなどでも、業務に起因すると認定されれば労災になるケースもあります。
通勤災害とは
いわゆる通常の通勤を指すのですが、途中で逸脱などがあるとその後は通勤扱いとはなりません。
わかりやすい例だと、会社帰りにまっすぐ旅行に行ったとかなどは、途中で逸脱したとみなされる可能性が高く、その後の経路は通勤になりません(あたりまえですが)
ただし日常生活に必要な、買い物とか通院とかについては、合理的な経路にもどったらそこからは通勤とみなされます。
障害年金と労災の受給権が同時に発生したら?
障害年金と労災の受給権が同時に発生するケースがあります。
例)職場のパワハラとか、長時間労働などでうつ病になった。
長時間労働で体を壊して働けなくなった。
両方から満額もらえるかというとそうではありません。
労災の方が減額されて支給されます。
労災保険は直接労働者が保険料徴収されておらず、あまりなじみがないかもしれませんが、労働者を守る大切な内容です。
少しでも労災保険について知るきっかけになれば幸いです。