普通救命講習
市が開催している普通救命講習Ⅰを受講した。
普通救命講習Ⅰとは、
とのこと。
事前に自宅にて1時間ほどのeラーニングを受講し、その修了証を持って会場にて講習受講、終了後に「普通救命講習修了証」をいただいて解散。
AEDを用いた心肺蘇生法に重きを置いたカリキュラムだった。
倒れている人を発見
↓
意識の確認
↓
周りに協力を求める
↓
119番通報とAED準備
↓
呼吸がない場合すぐに胸骨圧迫(心臓マッサージ)開始
↓
AEDが到着したらその音声ガイダンスに従う
ものすごく簡単にまとめるとこのような流れ。
こうやって書き出してみると単純に思えるのだが、実際やってみるとなかなか思うように動けない。
意識確認が先か人を呼ぶのが先か分からなくなり「ええと…」と言葉に詰まってしまう。
胸骨圧迫をまず30回やってみましょう、と指示を受けるが、圧迫の強さやペースを気にすると回数を数える余裕がなくなる。
3〜4人で1組になっての心肺蘇生練習時、AEDを使用し胸骨圧迫を続けていたところ講師の男性が「はい、消防署から参りました〜」と笑顔で近づいてきてくれた。
多分「救急車がやっと到着しましたよ。さぁ、どうするのが正解ですか?」というサービスだったのだろうと思う。だが、その時の私の脳内ではそれが救急隊到着=処置交代=練習終了とつながらず、「あ、ハイ…?」と生返事だけして圧迫を続けてしまった。『あ、普段は消防署勤務の方なんや。なぜ急に自己紹介を…?』とトンチンカンなことを考えていた。そんなわけがない。口に出さなくてよかった。
(画像のお猿はこの時の私の顔のイメージです。多分こんな顔してたと思う)
グループ練習終了後の「はい、では救急隊員が到着したらまず何を伝えますか?」という問題にまたもパニック。言葉が出てこない。
一瞬の沈黙の後、同じグループだった男性が「えぇと…30代男性(そういう設定だった)で、胸骨圧迫…あ、AEDの電気ショックを2回おこないました!」と答えてくれた。
すごい。かしこい。冷静。尊敬。
AED使用時の手順に、「(倒れている人に)触らないでください!」「電気が流れます、離れてください!」と必ず周囲に向けて伝えるという指示が何度もでてくる。
事前のeラーニング受講時にはそれが不思議だった。
そんな倒れてる人に触りにくる人なんかおる?
機械で電気流しますって言うてるのに近づいてくる人おる?
実際に講習を受けて思い至る。
もし目の前に倒れている人が、自分の家族や友人、特に娘や息子だったら。触る触らないどころの話でなく、泣き叫びながら抱きしめる自信しかない。
私は二児の母である。上が女の子で下が男の子。
息子が、良く言えば大変に元気いっぱいな子で、これを書いている今も私の背後にて本棚でのボルダリングにいそしんでいる。(ちょっと下ろしてきます)
これまでもけがや誤飲誤食で何度か病院に走っている。
今後我が子にもっと大変ななにかがあった時、何もできなかったらすごく後悔するだろうなとふと思ったのが受講のきっかけだった。
受講してよかったと心から思う。危機的状況に陥らないことが一番ではあるけれど。
上級救命講習受講も今後視野に入れたい。
覚書
・119番前にスマホの位置情報サービスをオンにする(できたら)
・救急車が到着しても胸骨圧迫をやめない。交代しながらも途切れさせずに圧迫し続けるのがベスト
・AEDのパッドは一度つけたら意識が戻っても勝手に外さない
・大人用AEDパッドは未就学児にも使用は可能、未就学児用AEDパッドは大人には使用不可
・落ち着いて事に当たる
(↑習った事は忠実にメモしたつもりですが、もし間違っている情報がありましたら教えていただきたいです)
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