シニア・アウォード
いよいよ三太の高校卒業式が明日となった。
感無量。今までスペシャルニーズな彼を育てるのに関わりサポートしてくださった全ての方々に心から感謝。
シニアの卒業の前にある行事
アメリカの高校生の呼び方
一年生 フレッシュマン(Fresh man)
二年生 ソフモア(Sophomore)
三年生 ジュニア(Junior)
四年生 シニア(Senior)
シニアプロム
卒業前謝恩会のようなもの:会場はその時によってクルーズ船だったり、素敵なお屋敷だったり、有名な観光地だったりいろいろ。親はプロムの為に年間を通じてファンドレイズに参加し、何とか予算をかき集める。女の子はパーティードレス、男の子はタキシード、カップルさんはリムジンで会場入り。要するに大人になって社交界デビューのパーティーに参加する為の練習だ。ダンスは体育(PE)で一応習得済み。三年生の終わりにはジュニアプロムもあるけど、あまり皆積極的には参加しない。やはり、最終学年、シニアは特別。
シニアアウォード(表彰式)
大きく分けてAwardsとHonorsがある。
(aはオ発音、oはア発音、by my英語コーチ)
前半は主にスカラシップ(奨学金)の表彰
高校からのスカラシップの授与
コミュニティー組織からのスカラシップの授与
大学からのスカラシップの授与
アメリカの大学の授業料の高騰は世界随一。高校生達は血眼になって自分にアプライ(申し込み)できそうな奨学金を探して、それに見合う成績やボランティア、コミュニティーへの参加、大会への出場、研修や特別クラスへ参加する。ただの勉強バカ、スポーツバカでは奨学金は貰えない。
如何に世のため、人のため、コミュニティーのため、学校のため、ひいては国の為、常に向上心を持って学び続け組織をリードし、社会に向けて自分を活用・貢献できる資質を持った学生が選ばれる。
後半は地域の教育委員会と校長先生からの表彰
こちらは高校の各クラスで頑張った学生が担当の先生からの推薦で選ばれる。語学なら中国語・日本語・フランス語・スペイン語、から。スポーツもチームのキャプテンをした、一人で続けたことでコンペティションや大会に出た、4年間マネージャーを続けた、など。
華々しさは無い。でも、地道にコツコツときちんとしている生徒さんはこちらで評価される傾向がある。そう、彼(女)らがいなければ組織は成り立たない、という人達。そして、粘り強さはピカイチなので社会に出た時に強いのはこの子たちのように思える。日本人の子もこちらが多いかな。
そして三太たち、スペシャルEDのシニア達全員もここで表彰された。選んで下さったのはもちろんスペシャルED担任の先生。そう、彼(女)らは存在自体で表彰されるのだ。この高校に4年間通い続けたことが評価される。勉強や運動・理解が遅くても、優秀なテストスコアが取れなくても、2024年のシニアの一員であったことに皆が拍手してくれた。(涙)
そして、式の最後は必ず観客席にいる親・家族に対してのお礼と感謝、賞賛で締め括られる。「親御さん達のバックアップ、支えがあってこその今日のこの子達です」と。(また涙)
表彰式で授与されるもの
表彰によってなんだかいろいろ。封筒だったり、盾だったり、ポスターだったり、賞状みたいな紙だったり。でも、貰った生徒さんが一番嬉しそうなのが、ストールとか色とりどりのコード。
卒業式の日にガウンの上からこれを首から下げて参加すると一発で「ああ、あの子あのオーナーの子だ。」とか「あれで表彰された子だ。」というのが分かり、賞賛の視線を向けられるので本人も親も鼻高々なのだ。
最後まで分からない賞の行き先
さて、卒業式当日まで誰が授与されるのか分からない賞が一つだけある。
The Principal's leadership award is given annually to a student who has demonstrated extraordinary leadership and service to the community. To be announced at graduation.
きっと卒業式で華々しく、彼または彼女がなぜこれに選ばれたのか、なぜ授与されるのに相応しいのかが延々語られるんだろうなあ。さあ、リスニング頑張らなきゃ!