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夏の終わりを告げる金木犀

こんばんは。素敵な冬になってきましたね。
今回は少々季節外れではありますが、私の大好きなお花である、金木犀を彷彿とさせるボカロ曲をご紹介します。

曖昧な態度に 笑う
短いな袖を つまむ
ズレてる歩幅は いつか 揃って

また 通わない言葉
明日は 届かない袖に
気付かないネイルも前髪も
似合わない短いスカートも

暮れてく夕日が嫌いだ 嫌いだ 嫌いだ
君をいつだって


飛び出す 今 青い空に落ちて淡い夏を
濡れた髪零れる笑顔に
甘い夏を綴じた涙 擦り切れた写真 見せる夢を
光差す水面は煌めく
水飛沫上げて輝いた

昼休み後は居眠り静かな
漏れた欠伸つられて隠した
眠気と闘う君は可笑しくて

夕日が差し込む教室
「帰ろう」と言う君の笑顔が嫌いだ 嫌いだ 嫌いだ

飛び立つ 今 青い空に落ちて淡い夏を
濡れた髪零れる笑顔に
甘い夏を綴じた涙 擦り切れた写真 見せる夢を
光差す水面は煌めく
水飛沫上げて輝いた

クラシックに恋して

この曲を見つけたのは秋になりかけている金木犀が咲くには少し早い頃のこと。

その時の私は闇音レンリというVOCALOIDにとても御熱で、凄く好きでした。その子の曲を探してはマイリスする日々を繰り返していました。

そこで出会ったのがこの曲。

ボーカルの声目当てで聞いた曲に惚れるなんていうこと、よくある事だと思うのです。そしていつの間にか歌詞やら音やら何やら何まで全て好きになって最終的にはもう耳から離れない。この曲は私にとってまさにそんな曲だったのです。

鼓動が高鳴るようなビートに胸を躍らせるうちに、いつの間にか、リリックに目が向き、甘いけど甘すぎないそんな言葉が闇音レンリの大人びた声をさらに引き立たせるのです。

私の中で間違いなく、闇音レンリ最強ソング、そして、秋ボカロ曲最強ソング。

夏や春の恋愛ソング、甘酸っぱい曲はよく聞きますが、それを彷彿とさせ、淡い夏を思い出す、夏に恋した君を…素敵な曲で私を構成する大切な1曲です。

サムネの画像から勝手に推察し、これは金木犀なのだと思いました。(あくまで私の解釈です!)

金木犀の花言葉は様々ですが、1例を挙げます。
「陶酔」「初恋」「気高い人」「謙遜」
そしてタイトルに使われているクラシックという言葉は「一流」という意味をもちます。

歌詞も少し振り返ってみると、片想いの子が頑張って背伸びをしたネイルや短くしたスカート、想い人の袖をつかもうとする姿、全てが初々しい恋を表しています。

きっと、気高く、自分には届かない、そんな人に恋をしているのでしょう。そして私にはまるで届かないと謙遜しているのです。

夏だと歌っているのに、金木犀。

想い人のことを想って想ってならない。そして笑顔で夕陽色に染る放課後の教室の中で「帰ろう」と自分を誘う想い人に対して嫌いだと言うのは「叶わない恋なのにもっと好きになってしまうでしょ!!!」という意味を含んでいるのではないかと思いました。

しかし、秋の始まりを告げる花といわれる金木犀、言い換えれば夏の終わりを告げる花。

甘い夏を綴じた涙、その歌詞の裏にはきっと、想い人に恋心を寄せていた気持ちを泣く泣く終わらせてしまった。金木犀を咲いているのを発見して、一夏の淡い初恋、終わりを告げてしまった切ない初恋を振り返っているように感じました。

夏の淡い初恋を思い出している秋の恋愛ソング

大好き過ぎます。本当に。
甘酸っぱい初恋、自分なんてあの人と釣り合わないという気持ち、初恋に溺れて想い人のことをずっと目で追ってしまう、そして不意に向けられた笑顔に愛憎すら抱いてしまう。そんな可愛い素敵な曲なんです。

もう大好きです。大好き。
ずっと聞きます。

金木犀、千里先まで香りが届き、鼻腔が甘い香りで満たされ陶酔してしまう、咲いた可憐で小さな蜜柑色の花は短い期間ですぐひとつ、またひとつと落ちてしまう。木の先端に咲いている高嶺の花、そんなイメージがあります。

こう考えるとこの曲と金木犀は切り離すことの出来ない関係にあるのかな、なんて考えてみたり。

秋になると絶対にこの曲を聞いてしまいます。特に、夏から秋の間の曖昧な期間。皆さんもこの曲を聴いて誰かに陶酔するような甘酸っぱい恋を思い出してみてはいかがでしょうか。

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