エッセイ 切り開いた人脈
「お前はどこに行ってもいじめられる」
初めて付き合った彼氏に別れたときに言われた。
それ以前もそれ以降も、
確かにどんな場所に属しても馴染めなかった。
私が「こういう人間だ」と必死にアピールしても
逆の「冷たい人間」のレッテルを貼られる。
あの人の言ったことは当たっている。
認めたくないけど、当てはまっている。
だから、今の職場でも爪弾きにされたりして
泣くことは何度でもあった。
辞めたいと思うことも無数にあった。
でも、私が必死に仕事を打ち込んで
先輩の同僚の仕事に関する手助けをした。
それだけではなく、
(これは上司から言われたことだが)
「上司や先輩がやって欲しいと思ってることを先を読んでやることができる」
それができるようになって信頼されるようになった。
これは補足だが、
気を配ったり、
ホウレンソウをきちんとすることも積み重ねた。
また、仕事以外にも従業員が趣味的なことを
持ち出して話せるようになった。
そして今は宝物のような人脈を得ることができた。
「自分はここにいていいんだ」
初めてそう思えることができた。
私は今の生活が幸せだと思う。
普通に笑い合える。
普通に任せられる。
普通に働けることはこういうことなんだとわかった。
今までの自分の経験に感謝して
現在やこれからの人脈という宝物を大切に
一日一日を噛み締めていこうと改めて学んだ。