時間は有限
時間は毎日時を刻み、遠慮なく進む。
私たち一人ひとりの時間は有限だということに今更ながら気づき立ち止まる。
2022年6月義父に2度目のガンが見つかった・・・
2000年に結婚してから、義父の存在は私にとって偉大な父であり、人生の道しるべとなる人。
初めて主人の実家へ伺いお会いした時のこと。
帰省する途中の新幹線の中で主人が、
親父は、いろいろ質問してくるからね!
名前は?お父さん、お母さんはお仕事何をしているの?兄弟は?
聞かれたことに答えてるといいから!と心配そうに私に伝える。でもその言葉をあまり私は気にもしていなかった。
そう、何を隠そう、義父は高校の校長先生だったのだ。
主人が言うように、沢山質問された✧◝(⁰▿⁰)◜✧
でも、初めて会ったばかりの私に
よく来たね。今日はありがとう
と、受け入れてくれた事は一生私を支える言葉、一生忘れない。
そんな義父が、食道がん宣告と余命を告げられた。
これから親孝行するはずだったのに、、、
義父の生きれる時間をいとも簡単に宣告され、時の流れの速さを恨んだ。
時間なんて、当たり前にある
明日は必ずくる
と、何の根拠もなく生きて来た私は慌てずにはいられなかった。
義父に沢山伝えたい事が沢山あったし
いっぱいありがとうを伝えたかった
それなのに
2023年2月1日…. 義父が亡くなった。
1週間前までは、あんなにお話出来たのに
常に私達を心配してくれていたのに。
いつか燃え尽きる命とわかっていたけど、父さんの声も、叱る声も、笑う声も、何にも聞けなくなった。
義父がよく言っていた。
慌てない
父さんが亡くなった知らせが入った時、主人は大きく深呼吸をした。
親父が、慌てないって言うから、、と
実家までは約片道300キロ。遠い道のりだ。
私達は父さんの教えの通り、慌てず準備をし、学校や会社への連絡等をしっかりこなしてから実家へ向かった。
葬祭会館に安置されている義父をみて・・・
安らかな笑顔に少し安心した私がいた。
痛くなかったかな、
苦しくなかったかな
寂しくなかったかなと心配していたけど、義父は本当に穏やかな顔だった。
亡くなってからも声は聞こえるときいたから、父さんの耳元で、伝えたい想いを目一杯伝えた。
父さん、、、
今までありがとうございました
主人がいるのは父さん母さんのおかげです
父さん、、、、、
不足だらけの嫁でごめんなさい
でも娘にしてくれてありがとうございました。
父さん、、、
父さんが教えてくれた事全てが私の財産です。
父さんからの朝めっちゃ早い時間に間違い電話も、もう来ない。
父さん、また会いたいです。
時間は限りなくあるわけではない。
人生に後悔なく生きていきたい。
これからの自分の人生をどれだけの物にできるのか。
自分の可能性と、夢を叶えるチャレンジの時を迎えた。
父さん見ててね。
いい報告ができるように今を頑張るよ。