第118回医師国家試験 主訴を診るとは?
❌⭕️くんです。
117回医師国家試験で一般臨床で2点足りず、国試浪人を経験しました。
今回は医学界隈でよく言われている「主訴」を意識して解くことについて、この1年間で学んだことを踏まえ、記事にしていこうと思います。118回生の皆さんは優秀なので、そんな中記事を書くのは恐縮ですが、あくまで僕なりの解き方について述べさせていただきます。
※ 3/15までにリツイートすることで有料範囲の内容も無料で閲覧可能です。3/15に厚労省から問題が公表されるみたいなので、一部を除いた臨床問題はその後にPDF付きで公開したいと思います。一般問題の解説と覚える主訴のまとめは公開済みです。
※ 誤字脱字や間違い箇所もいくつか散見されるかもしれません。指摘していただけると助かります。
主訴を診るとは?
主訴ってちゃんと見てますか?
例えば胸痛の患者で、問題文を読むとCK-MB高いし、心電図も載ってるからACSだ!そんな診断してませんか?去年までの私もそうでした。頭痛で髄液検査やってるから髄膜炎だ!とか、正常な糸球体の画像が載ってるからネフローゼ症候群だ!とか。
確かにそれで診断はつけられますし、問題も解けてきたわけで、何も問題なさそうに思えますよね。でもいざ来年から自分が主治医として患者に向かう時、患者さん全員にいきなり心電図検査を行いますか?はたまた、腰椎穿刺や腎生検なんて侵襲性の高い検査を行いますか?
必要十分最低限な検査・治療を行うためにもやっぱり主訴って大事なんです。
「そんなの当たり前だろ、そんなことは研修中に学べばいい。今は国試に受かることが全てだ!」
← その通りだと思います。百聞は一見に如かず。座学も勿論大事ですけど、臨床現場で学んだことは強く記憶に残ります。
「変なこと考えずに楽して国試を突破したい!」
← 激しく同意します。暗記はなるべくしたくない。毎日コツコツ勉強するのしんどい。。。
そんな楽して国試に受かりたい皆さんに朗報です。
「国試の臨床問題の多くは主訴と選択肢だけでほぼ解けます。」
勿論、公衆衛生や産科、リハビリ、ケアに関する問題は読むべきところを読む必要がありますが、主訴と選択肢だけで解ける問題は楽して解いちゃおう!そういう趣旨でこの記事を書かせていただきました。勉強方法に合う合わないはあると思いますので、万人向けではないかもしれません。ただ僕が予備校で勉強を教えていた3人は、(まだ自己採点段階ですが、)みんな一般臨床で8割超えましたし、中には8月時点で5割程度の成績からそこまで伸ばした人もいます。勿論本人たちの努力が1番の要因ではありますが、この勉強方法も急成長の要因の1つだと考えています。
前置きが長くなりましたが、今回はその勉強方法について述べさせていただきます。
目次について
まずは一般問題の解説をサラッとやります。その後に、今回の趣旨に沿った問題を何題か解説して、主訴で解ける問題、それ以外の問題と続きます。臨床問題の解説は厚労省が公開するPDFへの書き込みを使ってやりたいので、3/15までお待ちください。最後におまけとして、特に大事な主訴とまず考えるべき疾患を載せておきます。勉強にお役立てください。
一般問題 解説
一般問題の解説を先に終わらせます。特に重要なことだけ。
A問題
A-1(93.1%)
a. 大動脈解離は移動性の激しい胸背部痛
b. 腹部大動脈瘤は無症状、もしくは破裂からのショック。弓部では嗄声で見つかる。
c. IEは発熱+心雑音
d. 異型狭心症は狭心痛
e. 蛸壺は胸痛や心不全症状
A-2(95.2%)
a. 食後は低血圧
b. 深夜は意識レベルが低い
ce. ヒートショック関連
d. 脱水の話かと思ったけど、冬だとヒートショックきたしやすいからそれの逆なのかな?
A-3(87.3%)
a. FGF23のやつ。低P血症のみをきたす。
b. 骨代謝亢進で高Ca血症
c. 正解
d. PTHは腎でのCa再吸収亢進かつPの排泄亢進。よってその逆。
e. 慢性腎臓病はvit.D欠乏もきたすけど、Caの再吸収とPの排泄もいかれるので、Ca↓P↑
A-4(98.7%)
無痛性虚血性心疾患をきたしやすい人は、DM、女性、高齢者。なので、この人たちが胸の違和感を主訴に来院したら、強い胸痛などがなくともACSなどを鑑別に挙げるべき。
A-5(96.8%)
a. 慢性的な酸欠でばち指。あとは肝硬変やIEとかもらしいけど機序は知らん。
b. 乾性咳嗽
c. 呼吸苦しくて飯食べるのも苦労するんで、飯食わなくなるし、健常者よりも呼吸でカロリー消費するんで痩せます。
de. その通り
A-6(82.5%)
先天性胆道拡張症も膵胆管合流異常症も胆道癌のリスク。あと覚えておくこととしては、PSCも胆管癌のリスクとして重要。
てか、強力な酵素の膵液が胆道に逆流して慢性的な炎症によって癌化するので、膵管癌(e)は関係ないです。
A-7(86.1%)
ace. 常識的に削除
b. 見たことあるし、レビューブックかなんかに書いてた気がする
d. 公共施設ではなくて飲食店。二丁目でお姉さんから「これからは飲食店も大変なのよ〜」って話聞いたことがある。
A-8(82%)
a. 成人はOpeで治療する。トラックの兄ちゃんとかに多い。小児の痔瘻や肛門周囲膿瘍は治癒も再発もしやすい。
b. Crohn病は難治性の痔瘻で見つかることもあるので、大事な知識。
A-9(91.6%)
ae. どうして食べちゃうんだろう、私ってだめだめなの😮💨モグモグ😩
b. 神経性食思不振症
c. 怖いから吐く
d. 診察する時のコツとして、体温測らせて下さいって言って手を握る時に吐きだこの有無を確認すると良いらしいよ(実習談)
A-10(78.1%)
a. 活動性の指標はRPR
bde. その通り
c. 元々第4期みたいな書かれ方してたけど、いつでも起こるって習いました。突然怒りっぽくなった人を見たら、神経梅毒と前頭側頭型認知症を疑いましょう🤔
A-11(78.7%)
a. 溢流性
b. 切迫性
c. 切迫性
d. 切迫性
e. お腹に力が入ると失禁。出口に問題がある(妊娠・出産経験、肥満、加齢、閉経後etc)
A-12(93.3%)
感音性難聴をきたす疾患で大事なのは、
先天性に両側性難聴をきたす風疹(d)とCMV
後天性に片側性難聴をきたすムンプス(e)
A-13(97.7%)
消化管の穿孔(e)、虚血(b)、汎発性腹膜炎(e)では緊急手術を考慮する。
A-14(90.4%)
関節リウマチの関節外病変で覚えておくべきは、強膜炎(a)、漿膜炎、虹彩毛様体炎、皮下結節(b)、環軸椎亜脱臼、間質性肺炎(c)。
d. 逆流性食道炎の原因疾患として、SScと食道裂孔ヘルニアが重要。
e. 急速進行性糸球体腎炎をきたす疾患はGASI(Good psture, ANCA, SLE, IgA)。腎機能不全が半年以内に起こるので急速進行性。
A-75(99.5%)
Brinkman指数 = 喫煙年数 × 1日の本数
400を超えると肺がんのリスクが高い。
これが200を超えると保険適用。
※ ただし、35歳未満では200未満でも保険適用。
B問題
B-1(59%)
1問目から難しかったですね😅 僕もしっかりと間違えました。
c. 保健師は看護師国家試験と保健師国家試験療法に合格して得られる資格で、患者を対象に業務を行う看護師に対して、予防的に業務を行うみたいです。
d. 調剤や服薬指導が主な業務
B-2(97.8%)
解剖はある程度理解しといたほうがいいです。試験本番分からなくなったら、自分の体を使って確認しましょう。
abc. 臓器は吸気時に横隔膜に押し下げられて下面を触知されることがある。
e. 前立腺は尿道の周りを囲っているので、直腸の前です。
B-3(83%)
a. 急性脳症の問題は117回で出題されましたね。頻度は少ないですが、後遺症をきたすので、疑う初見があれば必ず確認しましょう。
de. 国試に出題される問題は、頻度が高い疾患か致命的な疾患が多いので、過去問によく出題されていた熱性けいれんの方を選びました。
B-4(98.6%)
e. 無痛性胆嚢腫大は遠位胆管閉塞や膵頭乳頭部癌で見られる。
B-5(99.4%)
e. 常識問題。最後まで選択肢を確認しましょう。
B-6(90.8%)
be. 院内で発生した問題を次に活かすためのもの
B-7(91.9%)
c. 水はT1で低信号、T2で高信号
B-8(97.5%)
c. 甲状腺の裏側に存在する。実習で見たことがあるが、めっちゃちっちゃい。
B-9(98.2%)
a. 介入研究
b.内的妥当性(再現性が高い)。目の前の患者にも適応されるのが外的妥当性
c. 比較内容以外の条件は一致している
d. 症例対象研究の内容
e. たまに出題されるので覚えときましょう
B-10(99.7%)
e. 機能障害の改善を目標にします
B-11(72.8%)
b. 個人情報の取り扱いや研究成果の無許可の公開は違法
B-12(79.7%)
e. COPDでは肺の過膨張によって心臓が中央に押し除けられて滴状心となる
B-13(95.4%)
重度の火傷後の患者に急性に起こる臨床症状は次のうちどれですか?
c. 循環血液量減少性ショック
B-14(95.2%)
e. 喫煙がリスク
B-15(98.6%)
b. ポリファーマシーの意味が分からなくても仲間はずれで選べます
B-16(86.3%)
ae. 新生児は体重の40%、成人は20%
B-17(86.4%)
感度が高い検査は除外診断に有用(b)で、特異度が高い検査は確定診断に有用(c)
e. 陽性尤度比の話。どれだけ尤もらしいか
B-18(99.6%)
c. 病気が原因ではない死亡
B-19(96.1%)
a. 解釈モデルとは患者が自身の病気について考えていること
B-20(97.5%)
a. 幻視
b. 幻聴
c. 一次妄想
d. 幻触?
e. 離人症
B-21(86.4%)
c. 大量飲酒による脱水とか考えたけど、機序が長いので選んだ
e. バナナとラテックスの関係は何かで見た記憶があるので消せた
B-22(99.7%)
a. 乳癌による皮膚のひきつれ
c. 低Ca血症
d. 腹膜炎
e. 急性膵炎で見られる左側腹部の紫斑
B-23(98%)
a. 医療法
c. 医療に起因する(と疑われる)予想外の死亡 or 死産が対象
B-24(97.7%)
a. 閉所恐怖症
b. 妄想
c. 妄想
e. 強迫性障害
B-25(99.6%)
a. 事業者が本人が拒否するまで勝手に宣伝を送りつけること、らしい。🇮🇷
e. 未成年者を対象とした治療や臨床研究に対して行う
C問題
C-1(81.4%)
d. コレステロール塞栓症は好酸球増加と補体低下が見られる。
C-2(90.8%)
a. 不安が分からなきゃ対処できない
e. 辛いことから解決していく
C-3(94.2%)
a. CO↑×R↓↓
b. 妊娠中は白血球数1万over。だから絨毛膜羊膜炎の診断基準は1.5万以上。
c. 血漿流量が増えるので輸入細動脈を流れる血液量も多い。
d. hPLの働きで糖の取り込みを抑えて、児に栄養供給。糖の貯蓄ができないので、空腹時低血糖 and 食後高血糖。
e. 血液量を増やすため薄くなる
C-4(95.1%)
a. 医師法
C-5(98.9%)
0〜12w 早期流産
12w〜 (b)死産(およそ11wで臓器が完成するので)
12〜22w 後期流産
37w0d〜41w6d 正期産
42w〜 過期産
C-6(91%)
c. 腹腔動脈からは脾動脈、総肝動脈、左胃動脈が分枝
d. 肝動脈、門脈、胆管、リンパ管が並走。
e. 下腸間膜静脈は脾静脈に合流して、上腸間膜静脈とともに門脈に合流
C-7(89.3%)
門脈圧亢進症の原因とならないものを選べばいい
肝外肝前性 : (特発性以外の)〇〇門脈圧亢進症
肝内肝前性(前類洞性) : 特発性門脈圧亢進症(e)、日本住血吸虫症(c)
肝内肝後性(後類洞性) : 肝硬変(a)
肝外肝後性 : Budd-Chiari 症候群(d)
C-8(99.5%)
d. 末梢循環障害
C-9(76.9%)
a. 肉体労働者がどうやって在宅で仕事ができるのか?
d. VDTとかは労災に入りそう
C-10(78.2%)
視覚・聴覚・知的障害者や身体虚弱者が特別支援学校の対象になる。
a. 知能は下がるが、知的障害ではない
b. 特定の行動ができないが、知的障害ではない
C-11(97.1%)
健康増進法はポピュレーションアプローチが多いのでそれ以外選べばいいかな?
d. 定期予防接種はポピュレーションアプローチではなさそうだから選んだけど、ライフコースアプローチっていうらしい。知らん。
C-12(90.3%)
Babinski徴候陽性なので上位MNの障害があるもの
a. 左で陽性
b. MNは延髄下部で交叉。
c. 小脳神経は交叉しない。小脳の障害では運動失調が見られる
d. 損傷レベルより下の同側で陽性
e. 末梢神経障害です
C-13(94.8%)
a~d. 統合失調症
e. 抑うつ気分
C-14(94.3%)
小児の成長発育は毎年絶対に出ます。しっかり抑えること!
a. 〜4ヶ月まで見られる
b. 5〜6ヶ月から出現
c. 寝返りの後くらいのタイミングで見られる
d. 8ヶ月から生涯
e. ホップ反応。15ヶ月から見られるらしいけど、後半の成長は多少ズレがあっても許容範囲内。
C-15(91.7%)
田舎の市中病院がやってそうなこと(e)
C-16(99.8%)
HPV-16/18に対するワクチンが特に子宮頸癌(e)への予防効果が高い
C-17(94.5%)
C-18(99.6%)
CGA7の項目は覚えときましょう。
意欲(a)、情緒・気分、認知機能(c)(復唱、遅延再生)、IADL(e)、BADL(d)(入浴、排泄)
C-19(88.2%)
定期的に行くのが訪問診療(b)。
呼ばれた時に「おう!!」と行くのが往診(e)。
C-20(65.5%)
a. 放射線治療で被曝すれば白内障のリスク
b. 印刷業は胆管癌のリスク
C-21(64.9%)
完全に理解してる学生は10%もいないと思う。でもレビューブックかなんかに書いてあった気がする。間違ってたらごめん。
ad. リンパの流れで運動を知覚する。水平運動は外側半規管。
ce. 耳石の動きで運動を知覚する。水平運動は卵形囊、垂直運動は球形囊。
C-22(65.2% ← 正答率と答え一致してるやん!!)
(標準化死亡比)
= 観察集団の死亡数 / Σ(基準集団の年齢階級別死亡率×観察集団の年齢階級別人口) × 100
= 13 / (2 + 6 + 12) × 100
= 65(a)
C-23(96.9%)
COPD患者は細気管支の狭窄により、呼気障害が生じるので残気量増加(c)。
C-24(96.8%)
d. 患者や家族等が都道府県知事に退院請求をすると、精神医療審査会による審査が行われる。
C-25(94.4%)
プロラクチノーマの治療薬にブロモクリプチン(d)とカベルゴリン
C-26(97.2%)
a. 47, XY(21 trisomy)
b. 47, XXY
c. 46(AD)
d. 15qの部分欠失
e. 45, XO
C-27(97.1%)
c. 類型化したら余計偏見が生まれます
C-28(51%)
糖4kcal, 蛋白4kcal, 脂質9kcal
a. 卵黄が蛋白多くて白身は水っぽいので、大体黄身は20gくらい?
てことで、20 × 4 = 80
b. 豆腐は50〜90%くらい水っぽいので、残りが蛋白?
てことで、300 × (0.1~0.5) × 4 = 120~600
※ 180kcalくらいらしい
c. 食パンはほぼ糖質?
てことで、60 × 4 = 240
※ 150~200kcal らしい
d. 米はほとんどが糖質だが、50%くらい水吸ってそう
てことで、160 × 0.5 × 4 = 320
※ 240kcalくらいらしい
e. アルコール4%くらいに麦のエキスとか入ってそう?
てことで、570 × 0.04 × 4 + α = 91.2 + α
※ 220kcalくらいらしい
※ 偉そうに持論語ってるけど、筆者も普通に間違えてます。普通に無理っす。
C-29(97.3%)
e. 女性は月経とか起きるので、男性より低いです。
C-30(95.3%)
免疫グロブリン大量療法行うと免疫力低下します。なので、生ワクチンは🙅🏻♂️
お宅の生ビールは魔法の黄色い濾過水 ← よく使ってた語呂です。
おたふく(ムンプス)、BCG(皮下)、MR、黄熱、ロタ(経口)、水痘ですね💉
てことで、4種混合(c)とHib(e)は生じゃないです。
C-31(98.9%)
レビューブックに書いてある要介護認定の流れは言えるようにしておきたい。
市区町村に被保険者が申請して、一次判定に訪問調査の内容が、二次判定に訪問調査と主治医意見書が必要になります。また、一次はコンピュータで、二次は介護認定審査会で判定されます。
C-32(97.6%)
abe.どのタイミングでやるかは覚えておいた方が良いかも。正確な週数忘れたので割愛😅
cd. 胎児にほとんど影響なさそうなやつ。それぞれ大事だけど、長くなるから割愛。後で自分で調べてください。
C-33(94%)
踵の血を紙にくっつけます。英語の問題で過去に出題されてます。
クレチン症の偽陽性があるので、出生後すぐにはやらず、出生から5日後(退院前)くらいに行います。
C-34(73.7%)
wheezesは末梢気管支の狭窄で、喘息(d)と心不全(c)で聴取されます(心不全は気管支が浮腫むので)
COPD(e)も末梢気管支が狭窄するので聴取されます。
C-75(97.3%)
こういうのはただの単位合わせです。てか、115F12の改題。
答えがml/分なので、まずは全部それに合わせます。
血清Cre : 1/100 mg/ml、尿量 : 1200 ml/d = 5/6 ml/m、尿中Cre : 48/100 mg/ml
てことで、1分間の尿中に含まれるCreは、5/6 × 48/100 = 4/10 mg/m
で、CCreは、4/10 ÷ 1/100 = 40 ml/m
D問題
D-1(77.6%)
末梢性めまいは4つ挙げられるようにしましょう。その中で難聴をきたすもの(d)はメニエール病と突発性難聴です。後はめまいの持続時間とかも覚えとくと臨床問題でも診断で迷うことが減ります。
a. メニエール病
b. 垂直性や注視性(注目した方向に出現する)眼振は、中枢性のめまい
e. めまい、悪心を伴います
D-2(75.4%)
果たして一般問題とは!?そう思わせられた一問です。
ちょっと前にニュースで話題になったやつだよなぁ、と思って調べましたが、もう8年以上前(2014年から西アフリカで流行)の話でした。(おじさん悲しい😢)
全身からの出血が見られ、接触感染します。致死率も50%ということで当時は怖くて夜しか眠れなかった記憶があります。てことで、正解はエボラ出血熱(a)です。
D-3(94.7%)
心停止4つとその対応は大事です。
心静止と無脈性電気活動〈PEA〉に対しては電気ショックなしで即アドレナリン静注(0.25ml)です。電気ショックは心拍動を止めるので、もともと動いてない or 心電図上正常に動いてる人には不要です。Pulse less VTとVFは脈がめちゃくちゃなので一度電気ショックで止めて正常に戻します。1回目のショックで戻らなければ、次はアドレナリン静注しながらもう一度ショックを加えます。今後の出題も予想されるので、アドレナリン静注を5~15分おきに行うことは覚えておきたいです。
D-4(92%)
チック症は男の子(ab)に好発し、1年以内に消失する(e)ことが多いです。
瞬目(運動チック)(c)や舌打ち(音声チック)などが見られます。
D-5(87%)
a. 高齢男性に多い。高齢女性は大腿ヘルニアや閉鎖孔ヘルニアが多い。
b.正しい
c. 外ヘルニア
d. 小児の話
e. 鼠径部であって開腹手術は関係ない。それは腹壁瘢痕ヘルニア。
D-6(80.9%)
成人男性ってわざわざ書いてくれている。
尿結石(e)による尿の鬱滞が原因で起きやすい。
D-7(91.1%)
b~eは血液透析に多い。
a. 腹膜透析は5~8年しか使えない。
e. 血液透析では急に血液の組成が変わるので、脳浮腫などが起きやすい。
D-8(48%)
bd. 肺水腫によって血管は潰され、肺は水に溺れたようになるので、肺血管抵抗は上昇し、肺コンプライアンスは低下する。
e. 肺胞の中に水が滲み出るので、肺サーファクタントが流される。
D-9(98.8%)
PSCに合併しやすいのはUC(d)と胆管癌。
UCに合併しやすいのは、ガチの硬いメガうんち(UC💩)で覚えてました。
大腸癌、中毒性巨大結腸症、壊疽性膿皮症、PSC、CMV腸炎を合併します。
D-10(78%)
眼窩底骨折では上顎骨や頬骨が骨折します。
b. 上顎洞は中鼻道に開口するので鼻血は見られます
e. 頬骨の骨折ではV2を損傷しやすいです
D-11(65.4%)
abd. SCIDではT・Bリンパ球が減少する。
c. X染色体潜性遺伝
D-12(81.5%)
CKDの重症度は、原疾患、蛋白尿、GFRで分類される。
GFRは、性別(b)、年齢(d)、血清Creをもとに求められる。
D-13(88.9%)
急性心筋梗塞の急性期合併症は大事。
不整脈や心不全も急性期に見られる。
b. HOCM
d.乳頭筋断裂で起きる(特にRCA領域)
e. Marfan症候群やIE、リウマチ熱、大動脈炎症候群、大動脈解離が原因で起きる。
D-14(43.8%)
最後の15分くらいでビビビッときて、興奮して問題用紙にも力強くメモしてました笑
a. 前立腺癌に抗アンドロゲン薬は覚えていたので、精巣取れば同じやんって気づいて、終了直前で答え変えられました。ce.が明らかに前立腺肥大症の治療だったのもあったので、変更に勇気はいりませんでした。
b. 密封小線源療法
ce. 前立腺肥大症の治療。
de. 前立腺癌は辺縁域に多いので、経尿道からはアプローチしない。
D-15(93.9%)
117回でも聞かれた問題だったので、懐かしさとともに、去年間違えた問題だったので成長を感じました。
尻餅で脊椎圧迫骨折(a)、手をついて橈骨遠位端骨折(d)、転倒で大腿骨近位部骨折(e)、手や肘をついて上腕骨骨頭(近位部)骨折はストーリーごと覚えた方がいいと思います。
E問題
E-1(94.4%)
褥瘡の好発部位で大事なのは、仙骨部、後頭部、踵部(e)です。
体位によって出来やすい場所は違うので、骨が出っ張ってるところに出来やすいって覚えとくと良いかもです。
E-2(99.2%)
過去問でよく出てる内容なので問題見た方が早いです。
複数の研究結果を統合する(b)ことで、より正確に把握できたりします。
E-3(69.3%)
a. カンジダ
b. 大腸菌
c. 緑膿菌
d. 黄色ブドウ球菌
e. 表皮ブドウ球菌
E-4(88%)
英語連続で出題するのやめてくれ😇
基礎的な英語の問題は今後も出題されそうなので、高得点狙いの人は簡単な問題を落とさないためにもしっかり勉強しといた方が良いかもです💦
a. 喫煙 - 膀胱癌
b. 運動不足 - 結腸癌
c. 閉経後の肥満 - 乳癌
d. 過剰飲酒 - 食道癌
e. Naの過剰摂取 - 肺癌(なわけ)
E-5(97.3%)
終末期の変化で国試的に大事そうなのは、呼吸、循環、排泄だと思う。
呼吸 : Cheyne-Stokes呼吸 → 死前喘鳴 → 下顎呼吸
循環 : 末梢循環不全、血圧低下(d)
排泄 : 尿量減少、無尿
E-6(91.3%)
全年齢合わせて、通院の原因として男女ともに高血圧症(c)が多い。
また国民医療費の傷病別分類として、小児では呼吸器疾患が、65歳以上では循環器疾患が原因疾患として多い。
E-7(63.3%)
b. くしゃみかけられたくないので
d. 上方に向かって綿棒を挿入するのは鼻腔ぬぐい、鼻咽頭は水平に挿入。
E-8(99.6%)
清潔、不潔は直感を信じて良いと思います。
それで間違えたら清潔の観念を間違えてそうなので、人と交流しましょう。
E-9(98%)
Bilが末梢神経を刺激するため掻痒感(b)を生じます。
E-10(98.3%)
医学史の問題を見た瞬間敗北を悟りましたが、最後まで諦めないようにしましょう。どうせ分からないからと思考をシャットダウンするのではなく、みんな解けないだろうけど、一応読んどくかくらいの軽い気持ちでいいと思います。今回みたいに実は取り問みたいなことは結構あるので。
E-11(92.8%)
d. NCDsは非感染性疾患の総称なので、もっとたくさんあります。
E-12(95.2%)
a. 術者が右利きであれば左側臥位
c. 太い針だと低髄液圧性の頭痛をきたしやすくなる
d. L4/5、L5/S1
e. 頭蓋内髄液圧が低下するので臥位保持
E-13(99.2%)
それっぽい選択肢(c)選んだだけ。知らない言葉が出てきたらそれっぽいやつ選んどきましょ。
E-14(50.4%)
c. 大体のウイルス/細菌性肺炎は湿性咳嗽だが、非定型肺炎は乾性咳嗽だし、マイコプラズマ肺炎とか罹患者数そこそこ多いので△
e. 大量の膿性痰と慢性咳嗽をきたすので、こちらの方が適切。
E-15(99.8%)
常識問題。
E-16(81.1%)
a. 血性分泌なら乳癌疑い
b. えくぼ徴候の乳頭版
E-17(99%)
a~d. 全て逆。直前予想で取り上げられていた内容なので正答率も高かったが、ちゃんと説明できるようにしといた方がいい。
E-18(99.6%)
常識問題。
E-19(96.8%)
b. ダラダラしてる状態。
c. 双極性障害
e. PTSDや覚醒剤
E-20(89.1%)
d. 半座位(45°)で測定
e. 羽ばたき振戦は開眼して手掌を下に。Barre徴候は閉眼して手掌を上に。ってのそろそろ出ると思ってるんだけど、どうですかね厚労省さん?
E-21(75.7%)
A. Vで見たよね、って試験後友人と盛り上がりました笑
d. こんなんケツに入れられたら痛いやろ笑
E-22(76.4%)
d. 歯科医師も署名できる
e. 市区町村に提出。人口動態統計調査に用いられる
E-23(59.4%)
結構悩みましたが、多分間違えました。
a. 意識障害時は気管支鏡などによる異物除去より、まずはCPRを優先させます。模試かなんかで見ました。
e. 口腔内なら目で直視できるわけだから、取れるもんは取ってからだと思ったんですけど、やっぱダメですかね😅CPR優先で周りの協力を得て取る感じなのかな?
E-24(85%)
d. 炭水化物 : 蛋白質 : 脂質 = 50~60 : 15~20 : 25~30
c. これ選んだ人は、ちゃんと覚えてないか、不注意だと思う。特にボーダー上の受験生にとって、必修問題は1点で運命が変わるので、できる限り冷静にいきましょう。いつも通りやるだけ。
E-25(99.1%)
d. Warm shock。蕁麻疹はアナフィラキシーショックで見られる。
F問題
F-1(96.2%)
誰でも簡単に使えるもの(e)。よく毎回色んな例を出せるなって感心します😅
F-2(92.7%)
確率と確定はよく出てましたけど、晩期反応は初めてかもですね。
白内障(b)、奇形、癌が晩期反応です。
F-3(80%)
e. 折れた骨盤の骨がずれるので、仰臥位で固定する。
F-4(98.7%)
労働災害(c)ではなく災害医療。
F-5(42.9%)
健やか親子21(第2次)の中間発表と健康日本21は出るかと思ってました。
健康日本21の結果が去年公開されましたし、2024年に健やか親子21の結果が公表されるので、来年健康日本21の問題が、再来年に健やか親子21の問題が出題されるんじゃないでしょうか?
厚労省のページを直前にサラッと見とくと良いかもしれません。他はありましたけど、中高年のゲーム(d)に関しては特に項目になかった記憶があったので選べました。
F-6(58.9%)
僕は間違えました😅
a. 腎性貧血にはEPO
b. これ知らなかったんですけど、みんなどうやって選んだんですか?消去法?
c. 巨赤芽球性貧血にはVit.B12と葉酸
d. ACDはへプシジン増加に伴って、鉄の吸収や肝臓からの放出が抑制されているので、炎症の原因を治す必要がある。
e. ITPの治療は、H.pyloriがいれば除菌し、ステロイド、脾摘の順に治療する。ITPとAIHAとHSはセットで治療を覚えるといい。ちなみに俺はステロイド行くならワンチャンと思ってこれを選びました😢
F-7(99.5%)
d. 清潔域と不潔域を織り交ぜない。
F-8(97.1%)
ヘルスプロモーションは、オタワ、バンコク、アデレードの順に宣言された。
最初アルマ・アタ宣言が(せん妄で)アデレードに見えたが、アルマ・アタはプライマリーヘルスケア。
F-9(99.6%)
115C31の改題。重複処方の防止や薬物相互作用の防止に役立つ。
F-10(36.4%)
2005年が出生数の最低値ってことしか覚えてなかった。厚労省のサイト(p.44) https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdfを確認したところ、2005年までは増加傾向、その後2009年まで減少、2010年に一時的に増加するもその後は減少傾向。継続的な減少傾向は2011年からなんでしょうけど、減少に転じたのは2000年代みたいなのでcが正解なのかな?(自分は全く関係ないbを選んだので、削除されてくれるとありがたい🙏🏻)
F-11(97.4%)
a. ACE阻害薬は羊水過少症をきたす
b. 34週未満では肺サーファクタントが未熟なのでステロイドを母体に筋注する
c. ミソプロストールってPG薬とかPGE1誘導体らしいけど知らん
d. インドメタシンはPGを抑制するので動脈管を収縮させる
e. 腎障害をきたすのはテトラサイクリンではなくアミノグリコシド系(SMとか)
F-12(62.6%)
初産婦の場合、第1期(12h) → 第2期(2h) → 第3期(20m)と1/6ずつ減少。
経産婦の場合その半分。
第2期は少しでも時間超えたら遷延分娩になるのに、本番ちゃんと覚えてなくて間違いました。てことで経産婦の場合60分以下(a)が正解です。
F-13(92.2%)
CO = 一回拍出量 × HR
一回拍出量はVR、心収縮力、Rで規定される。
心拍数(HR)の増加(甲状腺機能亢進症)(be)、静脈還流量(VR)の増加(c)、心収縮力の上昇(d)、末梢血管抵抗の減少(a)で心拍出量(CO)は増加する。
F-14(97%)
生活保護で現物給付されるのは医療扶助(a)と介護扶助
F-15(78.8%)
作業管理と作業環境管理が分からなくなる人多いと思うんですけど、自分は1回で複数人に対応できれば作業環境管理、1回で1人にしか対応できなければ作業管理って覚えていました。
a. 労働衛生教育
bc. 作業管理
d. 健康管理
e. 作業環境管理
F-16(93.5%)
ad. 医療計画の中にへき地医療や在宅医療の確保、地域医療構想の策定が含まれる。
b. 母子保健に関わるものはだいたい市町村。
e. 高齢者が対象
F-17(96%)
c. CMLは健康診断や腹部膨満感(脾腫)で見つかる。
F-18(73%)
固定 → 嵌入なので、第2回旋中。
b. 第1回旋の異常
c. 先進部が小泉門(後頭位)、先進部の向きが母体背側6時方向(後方)
d. 先進部が大泉門(前頭位)、先進部の向きが母体腹側(前方)
F-19(90.9%)
e. フラジャイルを読め!!息抜きにもおすすめです。勉強のモチベが上がります。
F-20(55.8%)
これは分かんなかったです。
百聞は一見にしかず、イメージ画像を載っけときます。
F-21(99.1%)
acde. 全て低下
b. 高齢者は血管が固く(弾性が低く)なるので、sBPが上昇かつdBPが低下します。
F-22(83.3%)
ちょっと自信なかったですけど、血栓ができにくそうなものを選びました。
d. Opeを行うので抗凝固薬は要らなそうだったのと、不整脈に対して抗凝固を入れるものだと思っていたので違うかなってことで選びました。この考え方で合ってるかは分かりません。
F-23(50.9%)
みんなが選びそうなの選ぼうと思って、「2」がついてるやつ選びましたけど間違えました🤪 調べたらこんな感じらしいです↓
a. 2群間の平均
b. 2群間の割合
F-25(97.6%)
e. 思考・思路の障害
F-26(95.3%)
e. 腕頭動脈は頸部手前で右総頸動脈と右鎖骨下動脈に分岐します。
F-27(42%)
公衆衛生の割合とか統計はごっちゃになるので、2日前にまとめを見直してました。①と②がレビューブックの記載と入れ替わってたので、嫌らしかったです。
c. 公費 : 現役 : 保険料 = 5 : 4 : 1
F-28(82.4%)
c. SDGsは絶対出ると思っていましたが、項目全部覚えるのは不可能なので、格差をなくすこと、貧困撲滅、先進国も含めた取り組み、ってことだけ覚えてました。
F-29(76.7%)
インスリンが体を育てるホルモンってことしか覚えておらず、間違えてしまいました。
c. 中性脂肪の合成促進、分泌抑制
F-30(83.1%)
d. 腹囲かつ項目2個以上該当 or BMIかつ項目3個以上該当で積極的支援を行う
F-31(37.4%)
c. 母子に関することはほとんどが市町村で行われるが、マススクリーニングと小児慢性特定疾病医療費助成制度は都道府県で行われる。
F-32(69.8%)
bc. 111G36の改題。
F-33(90.2%)
d. 産業医の職務
F-34(91.7%)
補体が低下する疾患は語呂で覚えてました。
「韓国のプールで養殖したホタテは質が悪い」
肝硬変(b)、コレステロール塞栓症、クリオグロブリン血症、ループス腎炎(SLE)(e)、溶連菌感染、膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)、悪性RA
F-35(97.9%)
特殊健康診断は有害な業務(cd)に従事するものに行われる。
雇入時、配置換え、就業後6ヶ月以内毎に1回のタイミングで行われる。
臨床問題 解説
本題です。主訴と選択肢で解ける問題の中から例題で解説させていただき、練習問題として穴埋め形式で練習問題として解説します。主訴と関係のない問題(公衆衛生とか)もあるので、その他の問題として記載します。問題番号が飛び飛びになりますが、そこはご了承下さい。
最後におまけとして、覚えるべき主訴をまとめさせていただいたので、入塾前の暇な期間や来年の国試直前に見返すようなどにご利用ください。
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