【season18 マスター1到達】命削りリリスコントロール 解説
はじめに
今季もなんとか最高ランクになりました。
最終戦はマスター1の方にあたり、サレンダーを貰っての昇格だったのでやや消化不良ですが、マスター2帯で一週間沼った分の報酬だと思って受け止めます。
ティアラメンツほかtier1がやや規制され,深淵の獣が登場し環境が大きく動きました。リリスコントロール界隈も深淵の獣採用型が考察され、大いに賑わっていました(リリコン配信者のニールさんも大会で入賞&マスター1到達!おめでとうございます!)。
私は宗教上の理由から《命削りの宝札》を抜かないため《メタバース》の準制限化にともなう《王家の眠る谷-ネクロバレー》採用型を検討しました。(文化祭のとき図書館に引きこもるタイプの陰キャ)
デッキレシピ
テキスト版
構築目標
今季の目標を端的に表すと上記の通りです。
●1について
《トラップトリック》はこのデッキの速度を加速させる代わりに発動後の選択肢を狭めてしまいます。前季では《マインドクラッシュ》で《拮抗勝負》の対策を目指し、実際に幾度も《拮抗勝負》を捨てさせる実績は残したものの、デメリットのせいでメインフェイズ2で発動されたカードに対応しきれず敗北することもままありました。
今季は対応力とスピードを落としたくなく《トラップトリック》の3枚投入を維持し、《メタバース》⇒《王家の眠る谷‐ネクロバレー》を着地点にしたことで《拮抗勝負》を発動させてしまっても環境に対して強力なメタを場に残すことを目指しました。+αで《魔のデッキ破壊ウィルス》も発動できれば対【ティアラメンツ】【アダマシア】などデッキによっては数ターンの機能停止に持ち込めました。
以下動画は拮抗勝負を上手く受けれた例(後半で負けてますが)。
《メタバース》⇒《王家の眠る谷‐ネクロバレー》の流れは【ティアラメンツ】の墓地融合効果や今季に登場した【深淵の獣】の特殊召喚にチェーンで無効化することができます。仮に《トラップトリック》から発動した場合でもその後のデメリットを軽減するくらいには環境デッキへの拘束力が強かったです。
●2について
このデッキで《トラップトリック》によるデッキの加速を保ちつつ、通常罠に頼らない相手への妨害を求めた結果、速攻魔法の増量に行きつきました。
速攻魔法は前季採用した《皆既日蝕の書》に加え、以前採用実績のあった《月の書》と《超融合》を追加。通常罠が使用不可の状態での対応力を上げました。《月の書》を増やしたことにより《覇王龍ズァーク》の特殊召喚時効果、及び《覇王龍の魂》デメリットの回避を大幅に狙いやすくなりました。《超融合》については《メタバース》で相手ターン中に手札を用意することが可能になったため採用。
新規採用カード解説
season16で《メタバース》により《命削りの宝札》後も手札を用意できるようになったため採用。凡そ環境全ての盤面を返すことができ、後攻でこのカード1枚あるだけで思考も心も大分楽になりました。その分先行で伏せて返したときの打ちどころが難しく、展開序盤に打ち過ぎて後手を通してしまったり、逆に打ちどころを逃したりと判断力の未熟さを痛感しました。融合先は後述。
速攻魔法をかさましするために採用実績のあるところから投入。
期待以上に《覇王龍ズァーク》の効果発動と延命しやすくなり、このカードをトップし反転召喚して泥試合に持ち込み勝てたこともありました。
ただこのカード単体で使用する場合は扱いが難しく、例えば☆4チューナーと☆6がいたらバロネス警戒でチューナーを裏にするなど初歩的なところから、☆4×2のエクシーズ⇒アーゼウスの目がある時などエクシーズ先が攻撃表示バグースカだった場合、対象に取れなくなり攻撃を通してしまうのででエクシーズ前に打たざるを得ないので打つ、など非公開情報を想定して使わなければならない場面がありました。死に覚えまっしぐら。
今季最強メタカードの一角。初手素引きしても雑に強いメタ。
《メタバース》とこのカードを採用することにより前季の事故要員でもあった《次元の裂け目》を抜きつつ、より強力なメタを貼ることができます。《闇黒世界‐シャドウディストピア》発動中に《魔のデッキ破壊ウイルス》で相手をリリース。手札確認後《メタバース》からこのカードで蓋をするなどが基本的な運用方法です。《暗闇を吸い込むマジックミラー》が引けている場合は《闇黒世界‐シャドウディストピア》を優先することが多かったですが【ティアラメンツ】だと割れた場合はその時点で即張り替えて封殺を狙いました。
張替えのタイミングについてですが、失敗例を話すとディストピア+超融合、メタバース伏せでターンを返し、相手が《深淵の獣マグナムート》を発動してきた場合。この時点で《王家の眠る谷-ネクロバレー》に張替えて《深淵の獣マグナムート》を無効にしたものの、後からスプライトが展開してきて超融合が腐ったまま負けることがありました。相手がスプライトだとわかれば、《闇黒世界‐シャドウディストピア》を割る手段は《スプライトスマッシャーズ》くらいなので、相手の展開しきったのを待って《捕食植物トリフィオヴェルトゥム》と《王家の眠る谷-ネクロバレー》で封殺を狙いに行くのがベストでした。相手のデッキを特定しないまま目先のカードを無効にしても敗北するという例です。《闇黒世界‐シャドウディストピア》が有効な場面はギリギリまで粘り、詰ませるためにネクロバレーに張替えられればベスト。
《王家の眠る谷-ネクロバレー》を張り出し+相手ターンに手札を1枚増やし《命削りの宝札》後の《超融合》のサポート。マストで通さなければならず《灰流うらら》が環境に増えつつあるので、伏せる前にできるだけうららチェックは確実に。《暗闇を吸い込むマジックミラー》発動時に相手が闇属性以外のモンスター効果を使用した際にディストピアを発動し無効化することも可能。《トラップトリック》からの発動が目玉ではありますが、素引きしてもむしろ直接深淵の獣の共通効果にチェーンして《王家の眠る谷-ネクロバレー》の発動に繋げ無効にできるので引けている方が安心感があります。《メタバース》+《トラップトリック》で《闇黒世界‐シャドウディストピア》+《魔のデッキ破壊ウイルス》にも変換できるので使い勝手がいいです。
【烙印】が増えたことにより《御前試合》と入れ替え採用。
《闇黒世界‐シャドウディストピア》+《御前試合》の場だと、素引きの《烙印融合》からの《神炎竜ルベリオン》が光属性から闇属性になってしまい《氷剣竜ミラジェイド》まで素通ししてしまいます。この組み合わせは【エクソシスター】や【ふわんだりぃず】には刺さりますが環境トップではないため見送り。【ティアラメンツ】や展開前後の【スプライト】にも有効で、かつ先行、後攻どちらも強くて好感触でした。
同種族の縛りも、そもそもモンスターが横に並ばないので気になりません。《覇王龍ズァーク》で殴り続けるか《魔のデッキ破壊ウイルス》のコストにして場を空けてから《天獄の王》の特殊召喚するなど対応しやすく問題にならなかったです。相手の場にドラゴン族以外のモンスターがいて反転召喚後かつ守備表示の《覇王龍ズァーク》とこのカードがあれば相手はほぼ動けないです。《超融合》も発動できず、魔法罠除去が少ない環境だったため、この構えさえできれば相手に投了を貰えました。
《覇王龍ズァーク》の以下の(3)に隠された効果で特殊召喚します。
《月の書》《皆既日蝕の書》の6枚体制で《覇王龍ズァーク》の反転召喚(効果を無効化する制約の解除)が狙いやすくなったため、特殊召喚効果の発動が現実的になりました。バトルフェイズ中の特殊召喚なので追撃が可能でメインフェイズ2で《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンーオーバーロード》⇒《天霆號アーゼウス》に繋ぐこともできます。
また、細かいことですがこのカードがEXデッキに入っていることにより《覇王龍ズァーク》での戦闘のダメージステップ中にチェーン確認をすることができるようになります。効果無効中でも発動はでき、効果が適用されるまでの処理時間の長さで《禁じられた一滴》などの有無をチェックできます。
超融合要員
採用理由と評価点(1~5点)、評価理由を列記していきます。
3点までは必須。点数が低いほど入れ替え検討しています。
採用理由ː《闇黒世界‐シャドウディストピア》と組み合わせて場を一掃
評価点:5
《闇黒世界‐シャドウディストピア》下ではほぼ全体除去として機能した。特に対【スプライト】で展開途中に一掃し、(2)の効果で蓋ができるので強力。
採用理由:汎用+《覇王龍の魂》からの特殊召喚用
評価点:3
可もなく不可もなく。
《超融合》と《覇王龍の魂》要員を兼ねるために《スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴン》との入れ替え採用。狙えるのであれば《捕食植物トリフィオヴェルトゥム》を優先して出すことが多かったです。また、極めて限定的な状況ですが《覇王龍の魂》から出るモンスターが《スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴン》(ATK3600)以外、ATK3000を越えないため守備表示の《深淵の獣ルベリオン》(DEF3000)の処理に数ターン困るという場面がありました。が、高DEFのモンスターは《覇王龍ズァーク》でほとんど対応できるので気にしなくて良いです。
採用理由:対【デスピア】【神碑】
評価点:2
【デスピア】には他2種の闇属性融合でも事足り、相手の融合体を吸ってキルターンを早めたい【神碑】も遭遇率が低くなり活躍の場が少なかったです。《沼地のドロゴン》や《三相魔神コーディウス》でも良かったかもしれません。
採用理由:対【スプライト】
評価点:2.5
シーズン中は登板機会に恵まれず。
最初は《星杯の守護竜アルマドゥーク》だったのですが、最終盤面でリンクを並べない【勇者スプライト】が出始めたり、そうでなくても上位帯ではリンクを3体以上並べずにターンを返されることが多くなったため変更。ただ、このカードを出せたとしても効果が制圧には向かずバックに罠が必要なため、安全にターンを返すための必要枚数が多くなってしまいます。《闇黒世界‐シャドウディストピア》に頼らずに融合できるので必須だと思いますが、もっと良いカードがあるんじゃないかと常に疑問が残る1枚でした。
採用理由:対【ふわんだりぃず】【エクソシスター】
評価点:3
シーズン中は登板機会に恵まれず。
この2デッキ相手に《闇黒世界‐シャドウディストピア》無しで《超融合》を機能させるのに必須。納得感のある採用でした。
《金満で謙虚な壺》のコストについて
先行初手で《金満で謙虚な壺》を発動する場合、以下の表の10位以下のカードを除外しています(6枚除外で考慮)。
《覇王龍の魂》でのリーサルを取りこぼさないために《覇王龍ズァーク》及び5~8位の各ドラゴン4体は残します。4位の《覇王眷竜ダーク・リベリオン》は最初はコストにしていましたが、リーサルを逃す場面があったため上位に移動。《月の書》+《覇王龍ズァーク》から任意で特殊召喚が可能になるためドラゴン4体より優先順位は高いです。
9位と10位は悩みどころですが、初手に《超融合》が無ければ《覇王龍の魂》のデメリットで帰還してしまう《覇王龍ズァーク》×2で出せる《天霆號アーゼウス》を優先しています。
11位の《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンーオーバーロード》も《覇王眷竜ダーク・リベリオン》⇒《天霆號アーゼウス》の詰めになるので悩ましいですが《覇王龍の魂》からのリーサル要員を減らしてまで取るかと考えれば優先順位は妥当だと思います。
12位の《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》は《クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン》の方が選出率が高く、特定の詰めろの場面以外では不要なためこの順位に。
13~15位は最悪超融合要員には《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》がいるためコストに。相手のデッキが見えていない場合は《超融合》の幅を残すよりデッキ内のメタカードを掘った方が良いです。
ただし、この優先順位はあくまで先行の場合の目安です。先行でも相手のデッキ枚数が60枚であれば展開を捲れるように《超融合》用カードを多めに残したり、後攻1ターン目や中盤で発動した場合は相手のデッキが割れているため順位が変動します。《覇王龍の魂》の(2)の効果使用後も然り。経験則によるところもあるので全てを言語化できないですが、上記のような優先順位をある程度考えておけばミスが少なくなります。
おわりに
前回記事からTwitter投稿の埋め込みを利用して、動画の解説を添えてみています。season11の記事以外、デッキのプレイングにほとんど触れておらず、デッキの動きや各デッキ対面が伝わり辛かったと思いますので、そのギャップを少しでも埋められばという試みです。いかがでしょうか?(ぶん投げ)
デッキ紹介記事も6本目となり、season11,12,14~18で最高ランクに到達することができました(season13は斬機に絡まれ敗北)。
しかし近くで大きめのライフイベントがあり、再来月以降は根詰めたプレイが難しくなるかもしれません。
そこで、ここまでの総まとめとして【命削りリリスコントロール】の解説動画を来月半ばまでに投稿したいと思います。また副読本として各記事に散逸していた構築理念やプレイング今後の展望を一纏めにした総集編もnoteにアップしたいと思います。
自然season19のランクマも並行して行う形になりますが、なんとかなると思います(願望)。
それでは来月も、頑張りリリス〜(造語症)