36. 挫けそうな頃、4度目の妊娠。
流産から半年経ったので
また産婦人科に通い始めた。
排卵はちゃんとしているけれど、
今度はすぐに授かる事が出来ず、
数カ月が経ち、
焦りが出てきた。
何歳まで頑張ればいいんだろう。
何となく私の中では45才位までかなぁ
と思っていたけれど、
産んで終わりではないし、
仕事しながら病院通ったり、
授かる為に色々やるのも疲れが出てきて、
もうそこまで頑張れないかもしれない・・・
と思い始めていた。
そんな頃、
また遺族会のお知らせがきた。
また私だけ参加した。
帰り際にその日、
初めて会う人と話ができた。
その人も同じ18トリソミーの子を亡くしていた。
不妊治療をして
授かったそうだ。
そして、その人も18トリソミーの子を産んだ後、
妊娠できる体になったようで、
次に生まれた子は自然にできたと言った。
私も18トリソミーの娘を産んでから
妊娠できる体だと言われた。
トリソミーの子にはそんな不思議な力が
あるのだろうか。
私と状況が似ている。
私も授かれるかもしれない。
そんな気がした。
でも、不妊治療はもっと先に進んだ方が
いいのだろうか。
私は妊娠できる体だと言われた事や
通っていた産婦人科で
勧められなかった事、
その他、色々な事情で
顕微授精や体外受精には
進まなかったけれど
もう少し先に進まなければと
シリンジ法というものを知り、
今月ダメなら試してみようか・・・
と思っていた矢先、
妊娠検査薬に陽性反応が出た。
産婦人科で診てもらい、
妊娠している事が分かった。
形も問題なさそう。
心拍も確認できた。
やっと来てくれた。
今度こそ、今度こそ・・・。