湯シャンの試行錯誤と会得のコツ、利点、デメリット
湯シャン。
あまり美容に関心のない方でも耳にされたことはあるのではないでしょうか。
私は、高校時代の無茶なダイエットで髪がごっそり抜けてから、それまで刃こぼれするほど多く丈夫だった髪が細く少なくなった人間です。
健康的な体重に戻しても毛量、髪質は戻らず。
少ないのは承知してはいたけれど、パッと写された後ろ姿の写真、何気なく見上げたエレベーターの天井のミラー(なぜ、そんなところにミラーが必要なのでしょう⁈)に映った頭部を見るたび、憂鬱に、自信喪失する年月を送ってきました。
40代半ばにバセドウ病になり、より髪が抜けやすくなったのも悩み。
そんなときにブームになった湯シャン。
たいていの方が途中で挫折する湯シャン。
理由は髪や頭皮のベタつきや痒みなどの不快感、見た目の束束感、そしてにおいの心配。
私も石鹸シャンプーにしてみたり、ビネガーを使ってみたり、ハーブシャンプーを取り入れてみたり、ドライシャンプーでにおいやベタつきの対策をしたりと、ひと通りのコースを歩みながらようやく湯シャンオンリーを成功させ、2、3年続けていました。
ですが、頭皮に大きな吹き出物、かさぶたができるなど頭皮トラブルに見舞われ、湯シャンは私の肌質に結局は合っていなかったと結論。
しばらく普通にシャンプーをしていました。
ただ、面白いのが、シャンプーしながら、時折湯シャンを混ぜても、全く問題のないようになったこと。
いわゆる合成シャンプーにするとすぐにまた元の頭皮、髪に戻ると思われがちですが、そうでもないようです。
今日はそれほど動かなかったし、汚れた感じがしないな、というときや、髪がサラサラしていてシャンプーするのがもったいないなというとき、湯シャンにしてみるとちょうどいい。
そして誰にもやってくる白髪。
私もちらほら生え際中心に白髪が出てきました。
いくつかヘアカラーを試した末、ヘナと木蘭(インディゴ)のミックスが一番自然で良かったので、そちらでホームケアをしています。
ヘナ染めをした方ならご存知かと思いますが、頭皮の脂が根こそぎ取られるので、2、3日は、シャンプーするのがむしろ怖くなるくらい頭皮が乾燥します。
これを機にまた湯シャン再開。
カラーの持ちも良く、負担感なく湯シャンを続けられます。
コツは丁寧に頭皮、そして髪を体温より少し温かいゆるめのお湯で指の腹や指の間で髪をとくようにしながら満遍なくすすぐこと。
そしてよくタオルドライしてからドライヤーをかけること。
私はこのとき、頭皮に頭皮用美容液や保湿剤をつけています。
湯シャンがなかなか成功しない方、長々と移行期間を苦しまずに成功させたい方は。ヘナを使ってからトライすると簡単です。
ヘナや木蘭は髪のトリートメント効果もあるので白髪が出ていなくても使う価値あり。
一挙両得です。
ただ、染料がずっと落ち続けるのだけは覚悟しておかないといけません。
結局は、丁寧に洗ってさえいれば湯シャンは続けられるのです。
そして頭皮トラブルが出たら、意地を張らずに躊躇なくシャンプーする柔軟さを持つこと。
目的は、快適に過ごせ、健康な髪にできることであって、不快さ、不便さを耐え忍ぶ必要は全くないのですから。
ちなみに、残念ながら特に髪は増えないようです。私は別の方法(頭皮マッサージ、鉄分補給、サプリメント摂取など)が効きました。
また、ハイダメージ毛の方、とても脂性の方、ヘアスタイリング剤を日常的に使っている方は、湯シャンだとメリットはあまり感じないと思います。
普通にシャンプーして、トリートメントなどでケアした方が良さそうです。
とはいえ湯シャンにもメリットは多く、髪の立ち上がりが良くなる、自然なツヤが出る、続けていくうちに髪がサラサラふわふわになる、といったことを感じられるようになります。
なんといってもお手軽!お金もお湯代だけです。
結論として、湯シャンも普通のシャンプーも、どちらも結果や効果にそれほど大きな違いはなく、各々のお好みで、ということになるでしょうか。