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32歳でついに転職をした


新卒で就職した会社は金融機関

全国転勤したくない。
それなりにみんながすごいねって言ってくれる仕事をしたい。
将来自分の役に立つ知識を得られる職場がいい。

これだけ、本当にこれだけ。

ぼんやりとした就職活動。

ジャブなかんじで受けた大手のメガネ会社。
受かった。

学校推薦で受けた金融機関。
受かった。

まだこのころは短大生の就職口もたくさんあった。

学校推薦を蹴るわけもなく、
金融の知識なら将来役に立つと思い即決。

10年超働いた。

働き始めた最初から辞める最後までずっと辞めたかった。
嫌だと思うところはたくさんあったけど割愛。

10年も嫌だと思う会社にいたのは、
狭い視野で転職する決断をできなかったから。

理不尽なことをいう上司も、
現場のこと何も理解していない経営陣および本社も、
自分の視野が広がれば理由がわかるのかもしれないと考えていた。

それなりに実績ができて、
無事のりたくもないレールにのって、
本社勤務になった。

そうしたら、この組織だめなんだなってあきらめがついた。

20代のとき社外の友人に愚痴をこぼし、
辞めたいと伝えたら

「その会社を離れるのが一番簡単で、
後輩を想う気持ちが強いなら会社を変えるしかない」

といわれた。
一応そのつもりで10年頑張ったけど、
本社にいたらもう誰がダメとかじゃなくて
組織がダメなんだと思った。
まるでがん細胞が張り巡らされているようだった。

見えないところで浸食してて、
つぶしてもつぶしても消えない、昭和の思想が残る。

パートナーも快諾してくれて、
後輩にごめんねっていう気持ちと
みんなも辞めちゃおうぜ!っていう無責任な気持ちでいっぱいになった。
もちろんお世話になった人たちには感謝の気持ちを伝えた。

パートナーがいなかったら今もずっとあの会社にいたと思う。

引越しを理由に退職したら、
引越し先の住所を書かされた。

人が足りないからと、近隣に住む退職者には連絡をすることがあるらしい。

怖すぎ笑

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そろそろ働くか、、、と重い腰を上げたのは退職して数ヶ月経った2020年12月。

みんながすごいと思わなくていい。
年収が下がっても構わない。

普通の会社で普通に働きたい。

セクハラパワハラを筆頭としてハラスメントがない、公私が明確に区別されていて、飲み会がなくて、定時に帰れる会社。

1社めは条件が良かったけど大卒のみ。
短大ですってダメ元で応募してダメだった。笑

2社めも条件が良く、更に家から近かった。
応募したら明日から来ていい、ただし正社員にできるのは
来月からだからとりあえずアルバイトになると。

思ってたよりサラッと転職活動が終わった。

数か月後コロナが流行りだした。

春先に、なんのとりえもないアラサーが転職しようとしたらコロナで詰んでいたのではないかと怖くなった。

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もしかしたら、マニュアル通りにやることが苦手なのかもしれない。

今の職場は規模が小さい会社でトライ&エラーを許してくれる。

前の会社はヒューマンエラーを起こそうものなら、

何が原因なのか?改善するにはどうしたらいいか?チェック作業を増やすといった、生産性ガン無視の減点評価方式がすべてだった。

今の会社はめまぐるしく事業が変わる。

社長がトライ&エラーをする人だから、

やらなきゃいけない仕事に定型がない。

社長がアクションを起こすと新たな仕事が増えては消えていく。

事務にはなったものの事務が広くて、いろんなことをする。

私は事務を希望した割に極度のめんどくさがりなので、どうしたら自分が楽になるかしか考えていない。

※楽になったら周りが見えるようになるので、手伝えないか声かけたり、雑用はすすんでやるよ。そこは10年間すくすくと社畜精神が育ったので。


いかに仕事を楽に出来るか考えて行動する。

楽しい。

実践して成功して、効率化+生産性向上が目に見えて分かる。


それなりの責任もスピードも求められるけど、

前社とは違ってのっびのび仕事ができる。

パソコンが好きだったからようやくofficeに触れられるだけでも幸せ。

vlookupとか短大ぶり。

スプレッドシートなんてすごいもんができてたんやなあと時代においていかれたことを実感。

その他いろんな言語が生まれていたことを知ってわくわくが止まらない。


結局今は経理に落ち着いてしまって、実務では上記の言語に触れる機会は減ってしまったが独学で少しずつ学んでいる。

経理の仕事も、チェックしてくれる人がいないから自分のペースで精査をする。数ヶ月前の仕訳ミスとか普通に見つかる。笑

20代の頃にしたいろんな嫌な思いをすることなく、日々が平和にすぎていく。

転職したことで生活の質が向上した。

化粧やネイルも小言を言われて出来なかったので、いい歳ではあるけれどセルフネイルに目覚めた。

ダイエット、美容、料理、読書など多方面に興味を持てる時間が増えた。

心と時間に余裕ができて、20代より心身とも小綺麗になったんじゃないかなと思う。

でも、あの辛いころに登った富士山や屋久島で勇気づけられた思い出は、きっと今体験することができないんだろうな。

今見ても雄大な景色には感動するだろうけど、自分の悩みなんて小さいものだと思うことはもうない。

悩みがないから。


わたしが20代からこの仕事をしていたら刺激が欲しくて満足していない。

苦しんだからこそ今の幸せを実感できている。


だから、若いころの苦労はするもんだなって

先人の言葉の正しさが身に染みた。


これからも人生の幸福度が上がるように、穏やかでいたいなーと思う。

間の話を増やすと2倍くらいになりそうだから、

おいおい編集して残せるといいな笑




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