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あなたが覚えられないと悩んでいるその仕事、マニュアルはありますか?


仕事ができないのは必ずしも当人の能力不足だけではないと思っています。

私はいわゆるADHD(診断済)で、その特性なのかはわかりませんが断片的に仕事を教えてもらうことが苦手です。

というのも、一連の流れをバラバラの時系列で部分的に教えられても恥ずかしながら必死にメモを取って反芻してもなかなか覚えられず、数日後に「結局アレって何だったんだっけ?」とよくなります。

これをなんとなく"一生懸命記憶喪失"と勝手にそう呼んでいます(笑)

細かいルールなんかも、ちょこちょことその場その場で覚えていくのは苦手で、最初から一覧のようなものをもらえると本当に助かります。

スケジュールの流れなんかも、スタートからゴールまでの道のりを最初にざっと話された方がすぐに覚えられます。

何をするにも自分の記憶だけを頼りにしたり、探り探りで取り組んだりするのではなく、指標的なものが必要なんです。

きっと真逆の覚え方の方が得意!という方もいらっしゃるでしょう。

それはさておき、仕事ができない自分に対して劣等感を抱くことが以前はよくありました。
(今でもそういうことがあると頻繁に絶望的な気持ちになります)

けれど、図々しい考えかもしれませんが、一度立ち止まると本当にそれは自分の能力の低さだけから来ているものなのか?という疑問にたどり着きます。

他責思考は良くないかもしれませんが、そもそも仕事が覚えられない!と嘆いている仕事に、マニュアル的なものが全くないのであれば、それは覚えるための最短ルートであるマニュアル作成を放棄している会社にも少なからず責任はあります。

マニュアルを作れないような臨機応変な対応が求められる仕事だから、という理由もあるかもしれませんが、それでも基盤がない、というのは引き継ぎや新人育成を投げ出している、と私は考えます。

これはマニュアルに限った話ではなく、会社というものは様々な事柄が上の人の意向や"なんとなく"の空気によって気まぐれに決まっています。

研修体制も、人事評価も、昇級昇格も、異動部署も、あらゆる人間関係も。

私たちが抱えている悩み事は、もしかしたら、そんな気まぐれに振り回されているだけなのかもしれません。

私は人生における悩み事のカテゴリの中で、圧倒的に仕事にまつわるものが多いです。

本当に苦しい時は、もういっそフラッといなくなってしまおうか、この世から自分の存在を消してしまおうか、などと考えることも稀にあります。

けれど、それと同時に会社での悩み事なんて、自分の命と比べる必要もないくらい、くだらないことだということも理解しています。

真面目でストイックな人ほど、自責思考になり視野を狭めてしまいます。

だから、そんな人はどうか限界まで自分を責めたりせずに、少しだけ他責思考でこれまでとは違う視点から悩み事を俯瞰してみてほしいです。

そうすることで、もしかしたら解決策も見えてくるのかもしれない、と思った今日この頃でした。

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