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銭湯記 2024年4月26日

先日、サウナおじさんとお会いしたのでその時の記録を思い出して書いていく。サウナおじさん、私が書くためにそういう愛称で呼んでいるだけ。

たまたま銭湯へ行った。私はとある銭湯を週1くらいの頻度で通っている。時間は16時~くらい。その時間に大体お会いするおじさんの常連さんがいる。それがサウナおじさんだ。理由はいつもサウナに入っており、おじさん自身が「俺サウナ中毒だから」と言っているので、面白おかしくそういう風に言っている。本人の前ではおじさんと言っている。

昨日はサウナの中でおじさんとお会いした。何度か行っていたけど、最近はお会いできなかったので嬉しかった。最初に言っておくが、ホモではない。たまたま、サウナの中でおじさんと二人だったので「久しぶりにお会いした気がします」とおじさんに話しかけてみた。すると「毎日来とるけど時間は遅いときも早いときもあるからな~」と答えてくれた。

仕事が終わる時間がバラバラなのかもしれない。おじさんに「若者がよく言っている‘‘ととのう‘‘って何?」と聞かれた。急に聞かれるとどういう風に答えていいか一瞬迷ったが「サウナの後に水風呂に入ってその後に外気浴をすると気持ちよくなるんですよ、個人差はありますけど」とそれっぽいことを言った。すると「本当かよ~」みたいに言われた。おじさんはサウナ中毒らしく、ここ数十年サウナに通っているらしい。私がたまたま行くと会うことが多いので本当に毎日来ているのだと思う。もう完全に銭湯が家のお風呂になっているのだろう。サウナに入って水風呂に入って外気浴をしないのは少し勿体ない気がしたが、人それぞれなのでそういう人もいるんだと思った。

その後もおじさんとサウナの雑談をした。おじさんと話していて時間を忘れていたが気づいたら15分もサウナに入っていた。水風呂に入って外気浴をする。気持ちよくなった。やっぱり気持ちいいなと。「ととのう」状態になった気がする。このととのうの気持ちいい感覚って抽象的で人に伝えるのは難しい。私の場合はお酒に酔っている感覚とか頭の中が回ってる感覚に近い。ジェットコースターに乗っているような感覚になる。ジェットコースターに乗ったことがないけど、多分こんな感覚なんだろうってことで予想している。某メンズコーチは「キマる」と言っていた。その表現は危ない気がしたけれど、確かにキマるという感じはするので否めない。

ととのいの最中はとにかく何も考えないことを意識しているけれど人間の思考というのは自動的に生み出されて勝手に思考をしてしまうもので「無」になるのは難しい。なので私は呼吸を意識して、できるだけ何も考えずに瞑想している。この状態のほうがゾーンに入っている感じがして、ととのいの気持ちよさを味わえている気がする。自分でも何を書いているかわからない。色々と思考した挙句、やっぱりととのうって気持ちいいと自己完結した。最近はととのう以前に外気浴そのものの気持ちよさを感じる。全裸で風に吹かれたり、空を見上げたり、水の音を聞くというそれはそれで気持ちよさがある。そんなわけで外気浴を堪能した。

気づいたらおじさんは上がっていた。久しぶりにお会いできて良かった。毎日会うのではなくてそこでしか会わないみたいな出会いって心地よい関係だと思うんですよね。今日はいるかなとか、エンタメの一つになっていて楽しめているし、実際にお話をすると楽しい。今はなき昔の銭湯みたいな感じを味わえていると思う。そんなサウナおじさんとの出会い。私は週1か2週間に1回くらいのペースで行っているので、またお会い出来たらその時のことを書いていければと思う。以上、サウナおじさん記でした。

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