星降る夜に出掛けて来ました
「星降る夜に出掛けよう」10/20.21日
髙地くん寄りの観劇の感想、散文、メモ、内容にも触れています。
(パンフレットの内容にも触れています。未読の方はご注意下さい)
髙地くん、髪型が宝塚の男役のような出立ち!可愛いよりかっこいい寄りで素敵でした。観劇出来て髙地くんを生で見る事が出来て幸せです。
「星の王子さま」
王子の衣装と青年の衣装の妙。星が違うからどちらの基準が正しいとかはないけれど、場所は地球の砂漠なので普通に受け入れている青年の器の大きさ。王子は6番目の星って事で何でも見慣れてそうですし。人間の形をしていない生命体とも会っていそうですよね。
2人の掛け合いではなく、まさかのお歌始まりは驚き!髙木さんの歌唱力を見込まれての選抜だったのかなぁ…と思えるくらいに髙木さん歌ってらっしゃる。
喉が枯れてこられていて心配になったのですが、台詞も歌も1番負担が多いのが髙木さんだっただろうけれども、髙木さんなら出来ると見込まれての事なのだろうなぁと思ったのが金曜。土曜日ソワレは若干の声枯れはあったけれど声の響きが本当に素晴らしかったです!
髙地くん演じる王子さま。子供の頃に誰でもあったであろう、知らない.わからないからおしえてほしい‼︎を思ったまま伝える子なのが良かったなとほくほくしていましたが、考えていたら、一周回って何でも素直に聞くことにしたのかもしれないなぁと。王子は悟りを開いたのかもしれない…。
お別れ時の青年を見つめる王子の後光が指している菩薩様の様な眼差しは色々と達観していらっしゃった。
王子は知らないから、興味があるから聞いてみる。青年はキチンと考えて王子に答えてくれる。わからない事をはぐらかさずに考えて答えてくれるって人間関係を築く上で大事ですよね。王子と青年、元は他人の関係から友達という関係になれたのは、青年が砂漠に不時着するという物理的な孤独があって、その中で何でも答えてくれる青年と何でも知っている(予見?)王子だったからでしょうか。
星の王子さま、もう一度読み返してみたくなりました。
髙地くんの背中がガッツリと開いていて、羽が生えてきても問題ない様にかなと想像してしまいました。王子の星では鳥と共に空を飛んでいると思うので衣装さんが分かりやすい様にされたのかな?銀色は地球人が想像する宇宙人の色。マントや洋服は王子様。舞台を作る上で意味の無いことは何一つないと思うので、あの背中について理解度を上げたいです。
王子が歌う「あなたがどこかで」。この歌が聴きたかったのですーーーー!!Xで観劇された方の感想を読ませて頂いて、YouTubeに上がっている玉置浩二さんの原曲を聴いて。髙地くんがどう歌うのかが楽しみでした!!
観劇初日途中で泣いていました。
こう、小さい頃親に子守唄を歌ってもらったような愛情を感じる歌。髙地くんの持つ温かくて優しくて包み込む音色。真っ直ぐに心に届けようと気持ちが籠っている歌が好きです。
それと、アイドル髙地くんが届けようとしている気持ちとこの曲ってリンクしていると思うので、その分曲の力が増すのかなと感じました。
髙地くんが沢山の舞台を得て再度「星の王子さま」を演じる事があったら、「あなたがどこかで」を歌ったら、その時はどんな歌になるんでしょうか。そんな未来があった時も観に行けていたらいいなと思います。
この歌の時の王子のマント捌きが特に好きでした。ドレープがとても綺麗ですし、王子のマントの内側に光の粒が当たる時がとても神秘的なんですよね。王子さまのマントの中に宇宙が広がっているような感じ。わかりますでしょうか?
「カナリア」なんかこう重力を感じさせない踊り。求愛ダンス。妖精とか鳥が羽ばたきながら踊っていたなぁ…見た目は王子と青年なんですけど、カナリアは鳥だから当たり前と言えば当たり前かもしれないのですけど、2人が踊っている時2人は人間ではなかった!(心の目で見ると)
カナリアでアンサンブルさんが羽を持って中央で広げていく時の色のグラデーションが本当に、本当に、ほんとーーに綺麗でした。カナリアの時の照明?がとても綺麗なんですけど、ピンク?赤?のハートが現れる時があったり、一階席では気付けない舞台の素晴らしさがありました。
2人で歌う「あなたがどこかで」。髙木さんを先頭にアンサンブルさんが並んでらして、1番奥に髙地くんが並んでいる斜めのフォーメーションが美しいです。アンサンブルさんのお力添えがあるからこそですよね。本当にありがとうございました!!
「喜びの孤独な衝動」
ジムの間の取り方が上手い!!一拍の間の取り方次第で面白くもなるし面白くも無くなるから、凄いなぁ…って感心してました。
歌で引っ張るのが髙木さんなら演技で引っ張るのが優馬くんな気がしました(髙地くんは場の空気を察してその空間に必要な人になってしまうタイプだと思ってます。バランサー)。
ウォルターの前半と後半の感情の高低差も良かったですよねぇ…。声も表情も足もゆらゆらさせて"喜"を表していたのに、"哀"になるのが物悲しい。「愛してるよ」って言われていたけど、"哀してるよ"ともかかっているのかなと思ったのですけど、日本原作ではないから違うかな。「雨」良かったです…(しみじみ)。聴いていた中で髙木さんに1番ハマっていました!ロングトーン綺麗でしたね…(しみじみ)。
ウォルター、「雨」の楽曲の後セリフ追加されました?(10/21ソワレ)ジムも去るタイミングを一回ずらしてました?(同上)
ジムの親友に対する葛藤が見えて好きでした。ウォルターは両親よりもジムだけに紹介してくれた。それだけ相手からも信頼されていた事を考えると双方の内面の葛藤は計り知れないです。世界で1番の親友ですから。
優馬くんピアノソロ!!最初に目にした時には曲より衣装が気になりすぎて……逞しい二の腕を出されていたのはなぜ。逞しいから?
歌声は力強く、緩急がつけられていて、優馬くんがこれまでグループではなく個人、"1人"で戦ってこられた実力をヒシヒシと感じさせて頂きました。シンプルにカッコよかったです。
アンサンブルさんのコンテンポラリー。真夜中から夜が明けるまでのダンス?静かさの中に潜む躍動感から始まって穏やかな波という印象を受けたけれど、中々に難しくて自分には勉強が必要でした。
はぁ〜、この時のアンサンブルさんの顔や身体に映る照明が素敵でした。
「星降る夜に出掛けよう」
3つの演目の中で1番好きでした!めちゃくちゃ面白くないですか?ドストエフスキーに内面が似ているからその人と喋ってみたいと言い出す青年。他の人間には取り憑いていない幽霊や妖怪をしょうがないと受け止めてこういう理由で自分に憑いているんだと話す男。そんな2人が出会ったお話。
青年が水を頭から被って男に話しかけに行った時、男が青年を見ながら「すごく判る」っと言ったのが、ドン引いてる感じで面白かったんですよ〜!
喫茶店の中でタバコを貰えないかと話しかけられたら吸えないから要らないと言われ、そんな相手が頭から水をかぶっているのに特に気にした様子もないの、話しかけられた側としたらとても怖いですよ??
でもそんな青年と話しているうちに心を開いていく男の様子が手の動きとか声の明るさで読み取れて、そして青年も心の友に出会えたかの様な喜びが行動にも表情にも表れていて、何度見てもこの話は癖になります。
面白くてコソッと笑っていたのですが笑う話ではなかったのかなぁ…と周囲の空気から心配になりました。
星が降る夜へ場面が切り替わり…突然のシャンパン出現、帽子からグラスも出てきましたね。
そしてウォルター又は青年出現。どこからこの場所へ辿り着いたのか…出現コミカル!
人物をウォルターと考えるなら、人魚を彼の恋人だと解ってくれる人が現れて星降る場所に辿り着けたのかなぁ。ジムであればいいですし、別の人でももちろん良いですよね。孤独と友情がテーマなので、1人ではあの星降る場所へは辿り着けないと思いますから。
3人が星降る夜へ辿り着けて新しい世界に気付けて大円団!!これから始まる楽しいショー!!装置の回転速度やスモークが張り切ってましたね。
初日は意味不明で理解が追いつかなかったのですが、2回目以降は純粋に楽しめました♪孤独な人間が友を得て心が解き放たれた瞬間なんだなぁ…って。
解放されると人は走り出したくなる衝動に駆られるって聞いたことがある様な無い様な。
今回出てきた登場人物はそれぞれに孤独な気持ちを抱えていて、物理的に孤独で誰かに会いたかったり、精神的に孤独で誰かと気持ちを共有したかったり、周りに人はいるけれど理解してくれる人がいない孤独を抱えていたり。
孤独自体悪い事でも何でもないけれど、登場人物達は友(自分を理解してくれる人など)を得たかった。得たかった気持ちが満たされた時、喜びが「星降る夜に」という楽曲で爆発してしまったのでしょうね。そう思うと登場人物皆んな可愛いですね。
3人が一曲ずつの名曲ソロコンサート(だと思ってます)。
何というか、うちわを用意してみたい気持ちになりました(あくまで気持ち上です)。
優馬くんは魅せる。情熱!って感じですよね。(どなたかがアイマスに例えられていてめちゃくちゃ頷きました。優馬くんは属性キュート!一ノ瀬志希ちゃんかなぁ)
ただどうしてもイントロが西城秀樹さんのギャランドゥの曲に聴こえてしまって、なるほど優馬くんに夢中という事ですね?という様な、よくわからない思考に落ちていました。
それとあの目力は中山さんの分かりやすい武器だと思います。
髙木さんはエロスっていうのですかね…色気が声にも表れてる。(アイマスのクール!高垣楓さんタイプ)髙木さんの時の照明の当て方がとても好きで、避難場所を指す緑の掲示板のような外に紫の枠があって内側が白くて楽曲ともとても合っていて楽しかったなぁ。あと、大体ダンスの時などで左側にいらして、死体役をされていたアンサンブルさんの動きがとても好きでした。その場バク宙は難易度めちゃくちゃ高いと思います…助走つけないのにバク宙の打点が高い!!素晴らしい!!
個人的に髙木さんは「雨」の様な楽曲の方が持ってらっしゃる色気が存分に出て素敵だなぁと思って聴いていました。
髙地くんは絶対にパッション!本田未央ちゃん!!その場の空気を変える力っていうのですかね、あの笑顔にまさるものはないですよ。幸せになれます。本当に。
ジェニー、10/21ソワレがすごく良かったです!!(歌だけなら髙木さんも中山さんも21日ソワレが1番魂篭ってるように感じました)
始まりから終わりまで声量があって、コミカル楽しいショータイムでした!アンサンブルさんとの連携もバッチリでしたし、リフトされながら後ろへ下がって行ったり普段は見る事のないダンスを踊られていたり、新しい髙地くんがいました。
おそらく初めて1人で普段触れることの無い一曲を歌い踊られたと思うので、髙地くんの成長具合を見たかったです…京都公演行きたかった!
端から思い出した記憶の散文
・玉三郎様の三者三様の活かし方だなと思いました。中山くんは情熱、髙木くんは艶やか、髙地くんは喜劇。
・"情熱"…髙地くんがめっちゃくちゃアイドルでアイドルで…可愛くないですか?可愛いですよねー!髙地くんって動きが女子ドルに近い時があって、足の上げ方とかも時折り可愛いんですよ。でも、髙地くんの動きで推したいのは足よりも手なんですよね。王子の時の重力を感じている時の手の動き、ジェニー22歳の顔横でのナチュラル横ピース。自然体が1番です。
・私は髙地くんがファンの子にファンサを返す所を見るのが好きで、やり取りを見ながら幸せだな〜っとなっていました。笑顔の髙地くんって見ているだけで幸せになれるんですよ。
・今回の舞台、玉三郎様からの皆んなへのギフトが大きいものだなぁ…としみじみ。
特に髙地くんは引き受けた以上後には引けないだろうから相当苦しんだだろうなぁ…と思って考えてしまいました。若い時の苦労は買ってでもせよという言葉がありますけど2作品目、30歳手前でこの作品に関われた事は後々の糧になりますよね。(来年も再来年も、その先も髙地くんの舞台がありますように)
・空を埋める星球、綺麗でした。一階席では気付けなかった、星が順に煌めいていく美しさ、側面に映し出された惑星。
・砂漠の奥行き、どこまでも続いていて先の見通しが立たなさそうな孤独。
・ジェニーの髙地くんの青いギラギラとしたジャケット。とても派手でした…こんなに衣装が自我を押してくる事があるんだ…と初めて肉眼で見た時は驚きでした。
・髙地くん細い。舞台期間中のブログで沢山食べてるみたいだから安心してたんですけど、細くなっていませんか??服の余り方をみてちょっと心配になっていました。
・髙地くんの板の上での発生が本当に生き生きとしていて好きです。声が空気砲みたいに真っ直ぐポーーンと響くのが好きです。自分の声が特徴あるって以前話されていましたけど、だからこそ活きる声。もっとこれからも沢山の舞台に出る髙地くんが見たいです。いつか、出来れば多重人格者を演じてほしいです!そして髙地くんが悲劇でどんな演技をされるのかが楽しみでしょうがないです(*´꒳`*)♪
・今回は遠征だったので、きき湯ファインヒートを2個持参して行ったのが大正解でした。日々のお風呂はきき湯〜ご、特別な時はファインヒート。遠征疲れも特になく、翌日からの仕事を頑張れました!ありがとう、きき湯さん!
・必要最低限のセットで構成され、必要最低限の音、人数。それらを補う光と映像。玉三郎様が考えられる美学の一端を見させて頂けたのがとても面白く後学の為になりました。
・「星降る夜に出掛けよう」の男が登場するシーン。男が人間が作る椅子に座っているシーンだけは望遠鏡で髙地くんの表情をじっくり観察していました。何もかもを諦めているかの様なお顔。シンプルに好きです。霊や妖怪を従えているので、ずっと私の中では夏目友人帳の名取さん(cv石田彰さん)のイメージでした。
パンフレットに載っていた、玉三郎様がいつか「星の王子さま」を舞台化されたいと思っていた大切な作品であったお話。今回の舞台制作が決まった際に星の王子さま役は髙地くんと玉三郎さんの中で配役が当てはまっていたお話。玉三郎さんが「何となく」の方だから髙地くんともやっていける(笑)と話されていた事を多方面で考えてみるとかなり面白くて興味深いですよね。
最後になりましたが、
「星降る夜に出掛けよう」の円盤化を要望でも出させて頂きましたがお待ちしております!