ヒップスラストの効用テスト
臀筋やハムストリングの筋力が大切!と言われます。
それで下図のようなヒップスラストはどうだろう?と考え100mHの練習で試しました。被験者は女子2名です。
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1.実施要領
(1)素のままハードル6台飛越、ハードル間は正規より1足長
短縮、レスト適宜
(2)ヒップスラスト8回、荷重40kg
荷重を持ち上げた際、ハムストリングに負荷をかけるた
めに膝の角度を90度以上にします。
4秒かけてゆっくり荷重を降ろします。
(3)5分後に再びハードル走
活動後増強を応用して(2)の効果を速攻で確認します。
(※)フィニッシュ計時はSprintTimerPro(写真判定)によりま
す。0.01秒オーダーの精度があります。
タッチダウンの計時は毎秒120コマの動画のコマ番号
によります。
2.被験者の身体コンディション
本メニューの本数を6割に減らして体力保持。
3.測定データ
【 Aさん】
1本目 9.66秒
第1ハードルのタッチダウンの時刻 3.45秒
第1~第6ハードルのタッチダウン時間 6.21秒
2本目 9.66秒
第1ハードルのタッチダウンの時刻 3.35秒
第1~第6ハードルのタッチダウン時間 6.31秒
アプローチが0.10秒短縮、インターバルが0.10秒増加。
【 Bさん】
1本目 9.78秒
第1ハードルのタッチダウンの時刻 3.49秒
第1~第6ハードルのタッチダウン時間 6.29秒
2本目 10.02秒
第1ハードルのタッチダウンの時刻 3.27秒
第1~第6ハードルのタッチダウン時間 6.75秒
第5ハードル越えず、2~3足長不足。
第6ハードルは5歩跳び。
アプローチが0.22秒短縮、インターバルが0.46秒増加。
4.被験者談話
脚が上がらない、踏ん張れない。
しんどい、というのはありません。
5.コメント
ハードル走に寄与しませんでした。
アプローチへの寄与は捨て難いものがありますが解毒剤が見つかっていません。
なお、後日実施したSled Pushでもアプローチが短縮、インターバルが増加のパターンでした。
付録 Aさんの写真判定図
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