悲願は忘れた
恵まれない人生だった。
人並みの人生になることが目標だった。
多くの人達が意識せず
手に入れられることを
普通の人達が引くぐらい必死に願って
幾つかはどうにか手にしていった
それでも叶わないこともあった
私はずっと
しつこくしつこく
望み続けてたけど
やがて私の身体は悲鳴をあげて
進み続けることを拒絶した
叶わない哀しみも
必死に頑張った私の願いも
傍らにおいたまま
季節は相変わらず巡っていく
やがて私は
悲願を忘れた
遠くの青い空に
叶わなかった思いを翔ばしながら
静かに静かに
日々を過ごす
頑張らなくなったら
他の人を傷つけなくてすむのかな
私も大事にできるかな
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