令和6年度NHK新人お笑い大賞
10/27(日) NHK新人お笑い大賞が開催・放送され、エバースが優勝いたしました。以下簡単に振り返ります。
Aブロック:軟水、エバース、ラビットラ、オーサカクレオパトラ
$$
\begin{array}{|c|c|}
\hline
審査員 & 投票先 \\
\hline
渡辺 正行 & 軟水 \\
\hline
太平 サブロー & オーサカクレオパトラ \\
\hline
清水 ミチコ & オーサカクレオパトラ\\
\hline
濱口 優 & エバース \\
\hline
YOU & エバース \\
\hline
奥田 修二 & エバース \\
\hline
樅野 太紀 & エバース \\
\hline\hline
決勝進出 & エバース\\
\hline
\end{array}
$$
エバースが勝ち抜け。「クロスドミナンス(用途によって利き手が異なること)」という一単語から、ネタを広げてしっかり笑いをとるのは流石。「クロスドミなんス→クロスドミナンスなんス」という語尾の活用や、いつ何をどっちの手で投げるのか、というシンプルながらもハズレのないネタ運びは、聞いてて実に楽しい。
あと、オーサカクレオパトラに2票入ったのも、個人的にとても嬉しかったです。りえちゃん43歳はまだしも、克信さんはあの風貌でまだ36歳、という独特な若手、という稀有なコンビです。昭和演芸の香りただよう、寄席向けの芸風・ネタなので、正直「賞レースで優勝!」という画が想像しにくいですが、彼らのネタが見られたら絶対に得した気になります。こうしたコンビ・ネタは絶対にあり続けて欲しいので、彼らにもこの芸風をずっと続けて欲しいと願います。
Bブロック:かが屋、ジョックロック、やました、スタミナパン
$$
\begin{array}{|c|c|}
\hline
審査員 & 投票先 \\
\hline
渡辺 正行 & かが屋 \\
\hline
太平 サブロー & ジョックロック \\
\hline
清水 ミチコ & ジョックロック\\
\hline
濱口 優 & かが屋 \\
\hline
YOU & ジョックロック \\
\hline
奥田 修二 & ジョックロック \\
\hline
樅野 太紀 & かが屋 \\
\hline\hline
決勝進出 & ジョックロック \\
\hline
\end{array}
$$
個人的にはかが屋が勝ち抜けか、と思いましたが、ジョックロックに軍配。
かが屋は「反抗期を抜けた息子が、母のためにスマホの保護フィルムを買ってあげる」という設定ですが、ただただハートウォーミングな日常の描写ではなく、それをきちんと笑いに出来てるのが、よかったと。
ジョックロックはパワー系ツッコミながらも、バリエーションに富んだワードチョイスもセンスを感じました。本大会2年連続最終決戦進出は見事。
最終決戦
$$
\begin{array}{|c|c|}
\hline
審査員 & 投票先 \\
\hline
渡辺 正行 & エバース \\
\hline
太平 サブロー & エバース \\
\hline
清水 ミチコ & ジョックロック\\
\hline
濱口 優 & エバース \\
\hline
YOU & ジョックロック \\
\hline
奥田 修二 & エバース \\
\hline
樅野 太紀 & エバース \\
\hline\hline
優勝 & エバース \\
\hline
\end{array}
$$
エバース「町田の喫煙量から、毎年27日分くらいは寿命が縮まっているので、『2月』は無い」という理屈からの展開。突飛じゃないところからも、話を拡げるワザ、しかも色んな切り口でそれができてるので、飽きることなく愉しめます。ジョックロックも悪くはなかったのですが、2本目の強さで一歩及ばず、という感じでした。
やはり、エバースの仕上がり具合が実にいいです。こうしたネタを見ると、「M-1決勝は固いな」と感じざるを得ません。ジョックロックも最低でもM-1準決勝進出を果たして、全国ネットで爪痕を残すのを期待いたします。
しかし、筆者は40年以上も野球を見てきていながら、以下のことを知りませんでした、、
ボケ・ネタ作成の佐々木さんは、大学まで野球をやってらしたとのこと。おかげで「エバース」を知ることができました。ありがとう、エバース。