ABC お笑いグランプリ 2024 ①

2024年7月7日(日)、ABCお笑いグランプリが開催され、令和ロマンが優勝いたしました。

令和ロマン「第45回ABCお笑いグランプリ2024」優勝

…まぁ結果などについては後述しますが、まずは各組のネタをざっくり振り返ります（敬称略）、

Aブロック

ぐろう　相方に自転車を貸したが、貸したと同時に「盗難届」を出していやがった、という設定。ボケ・家村の小理屈に対して、図らずも被疑者になってしまった高松がツッコんでいくという、ぐろうらしさが出た面白いネタでした。図らずも「被疑者」になってしまって、という事象にあることを想起しましたが、、いや、今はやめておきましょう。

天才ピアニスト　会社に遅刻した竹内を乗せた、タクシー運転手のますみが面白おかしく小芝居をして、竹内の難局を助けてあげるというネタ。昨年のＡＢＣのネタよりかなりハネていて、行けたかな、と思いましたが、、

ダウ90000 　男女がそれぞれの秘密を暴露しあうというところから始まり、しょーもない暴露ネタと思いきや、それが男子の友情話に展開したり、といったネタ。展開は見事。８人８様のキャラを活かした、優れたネタでした。しかし、２年前、審査員の陣内智則さんから「(コントではなく)芝居」と言われたことをまだ引っ張って、平場でも笑いを得るなど、なかなか強か。

金魚番長　オーケストラの指揮者(ボケ・箕輪)とハープ奏者(ツッコミ・古市)をやる、という設定。話題で「持ち切り」というところを「打ち切り」という細かいボケや、ハープでゆで卵スライスするなどに対して、古市のツッコミが冴えておりました。

Aブロック突破：ダウ90000
ウケの量もあり、やはり８人の強さを出し切ってのブロック突破かと。自分の好みと結果は異なりますが、レベルの高いところでの結果というところで。。

Bブロック

エバース　ボケ・佐々木が、ツッコミ・町田に対して「車になってくれ」とせがむネタ。序盤噛んだのが惜しまれたが、それを十分取り返す怒涛のボケ・ツッコミ。佐々木のボケもいい塩梅で分かりやすく、町田のツッコミワードは実に心地よく、東のしゃべくり漫才ではトップかと思います。

やました　今大会唯一のピン芸。頑張りすぎる女性が３年付き合った男性に振られるという設定。ワードセンス・しゃべりの腕はなかなかよかったですが、十分なウケを得るにはもう少し足りなかったかな、、と。もう少し、もう少しかと思います。THE W、R-1での活躍を楽しみにしたいです。

フランスピアノ　軽いカバンを重く見せる、のではなく、重いカバンを軽く見せる、というコント。ボケ・ヨーヘーがマンキンでカバンを振り回す様は確かに滑稽で、気楽に笑えるネタではありましたが、個人的にはもう少し展開があるか、カオスに振り切るか、を期待してしまいました。

青色１号　アナウンサーの面接を受けに来たが、アナウンス原稿を忘れた状況に対処していく、というネタ。昨年のフジテレビ「THE CONTE」でも披露していたネタでしたが、再び見ても笑いました。試験を受ける仮屋そうめんが、自らの困難を実況しだすところに、当初沈黙していた面接官の部長・カミムラが実況を重ねていくのに、榎本がツッコんでいく、という重厚な展開。見事。

Bブロック突破：青色１号
鉄板ネタでラストイヤーにかけた青色１号に軍配、といったところでしょうか。ダウ90000といい、ドラマチックなネタが評価された印象です。

Cブロック以降は別稿にて。