【歌詞語り】松田聖子「小麦色のマーメイド」

松田聖子「小麦色のマーメイド」
発売年:1982年
作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂

今日もまだ「マーメイド」で引っ張ります。まだまだ夏ですからね。

「ツンデレ」ということばがあります。普段は「ツンツン」しているが、ふとした瞬間に「デレデレ」してしまうという、心情の変化を平たく表現したことばだと理解しております。

この歌詞のラスト「好きよ嫌いよ」はキラーフレーズすぎますが、(また、途中の「嫌い あなたが大好きなの」「嘘よ本気よ」もそう)これも「ツンデレ」と似ているようですが、「ツンデレ」よりももっと複雑な感情を有していると思います。

「嫌い」と言いながらも、本当の意味での「嫌い」という感情は見えなく、素直に「好き」と言えないときにおける「接頭辞・接尾辞」のようなものかと考えます。巧い。憎い。

「小麦色」は、欧米ではなく、日本人(アジア人)を想起させ、描かれている物語がより身近に感じます。そして、やはりこの「マーメイド」も、海の藻屑に消えることなく、自身の足でしっかりと恋路を歩む女性だと思えます。

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