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THE SECOND 2024 グランプリファイナル~決勝・私見全般

THE SECOND GPファイナル 決勝の振り返りと、全般的な私見を。

決勝 ガクテンソク VS ザ・パンチ

ザ・パンチ
ノーパンチ松尾がサッカーチームにスカウトされる設定。サッカーチーム名でのボケもよかったです。「砂漠でラクダに逃げられてー」は、16年前のM-1で披露したネタだったようですが、筆者は覚えてませんでした。ただ、その件も含めて、二人とも楽しそうに漫才していたのを見ていると、こちらも幸福を得た気分になれました。

ガクテンソク
よじょうが奥田に「10か月先の誕生日」にサプライズを仕掛けてあげるといい、ことごとくネタバレさせる、という設定。ボケ数が多いだけでなく、前のネタも適宜回収しながらツッコんでいく展開がとてつもなく心地よかったです。奥田を「貴乃花の息子」といじってみるツカミ、「驚きのサプライズ」みたいなベタな小ボケあり、ちょっとだけ歌(からのお経)もあり、贅沢な6分間でした。

勝利:ガクテンソク
ザ・パンチ 243 - 294 ガクテンソク
準決勝での得点が勝り、ガクテンソクが後攻をとれたのもありますが、くじ運も相まって、ザ・パンチが連続してネタを披露することに。6分漫才の3本目+連続出番で、さすがにザ・パンチの疲労の色は隠せませんでした。しかしそれでもガクテンソクは3本目も圧巻でした。圧勝は納得も、ここまで大差が開き、かつ減点がわずか6点、というところまでは想像を超える勝利となりました。本当に強かった。

私見全般

優勝記者会見でも、奥田さんが「6分漫才が絶妙に面白い。M-1の4分を6分やってしまうと、お客さんが疲れてしまう」と言ってましたが、まさにその通りで、ガクテンソクの漫才は、手数は間違いなく多かったのですが、多いだけではなく、よじょうさんのボケも、奥田さんのツッコミのテンションも、「6分」に最適な具合にチューニングされていました。これは単に「6分」の漫才だけをやっていても養われるのではなく、3分でも10分でも、その時の出番やお客さんの状況・雰囲気に都度都度合わせて、場数を踏んできてこそ、の技なのだと思います。

また、M-1では優勝するためには「4分×2本」ですが、このTHE SECONDでは「6分×3本」必要です。選考会・ノックアウトステージ含めると、さらに3本要ります。上述のとおり、ザ・パンチは準決勝・決勝で連続でのネタ披露となり、また、ネタ自体も動きが多いものだったので、さすがにしんどそうでした。こうなると、やはり「しゃべくり漫才」の方が体力的にも有利になってくるのか、と。

出場した8組とも、スベり無しで、本当に面白かったです。金属バットは「昨年は1番で負けて、何にも変わらなかった」と言ってましたが、今年は、この8組全てがもっと売れてほしいと切に思います。テレビやらの露出が増えるような「売れる」もよし、劇場でのギャラ単価があがるもよし、とにかくより多くの人が上質な「漫才」をもっと楽しめるような社会に発展してほしいと願います。



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