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「フジテレビ『だけ』か?」という疑念の闇に、見えた光明

連日「フジテレビ」の話題、というかバッシングに近い状況が続いております。繰り返しになりますが、先日のフジテレビ港浩一社長の「定例会見」は、どう見ても悪手でした。バラエティー畑の港氏には、「笑いをとれ」とかではなくて、皆が前向きになれるような発言・言動を期待してたのですが、、

しかし、日々報道が続くなかで、どうしても「これってフジテレビだけの問題なのか?業界全体に蔓延はびこる悪習なのでは?」という疑念がつきまとってしまいます。

そんな中、フリーアナウンサーの豊崎由里絵さんが、出演番組の中で以下のように語られたようです。

「私は大阪の毎日放送(MBS)というところに2013年に入社したんですが、その時に上司から明確に『アナウンサーは接待はしません。飲み会、食事会の接待はしません』という風に伝えられました」と明言。「もうひとつ『女子アナ』ではありません。『女性アナウンサー』です、ということも合わせて言われた」と振り返った。

さらに「その時の部長、加藤(康裕)アナウンサーという男性のアナウンサーだったんですけど、加藤アナウンサーはそれに加えて、もし誰かに…『接待しません』っていう部分で社内では大丈夫ですけど、タレントさんに誘われる部分はありますよね。『もし今後、誰かに誘われて困ったら、僕のせいにしなさい』と。『すいません、部長が2人きりで行っちゃダメって言っているんです』とか、『必ず会社の人を連れて行かなくてはいけないルールなんです。ごめんなさい』という風に使いなさい、と当時言ってくれたんです」と説明。「それはもしかしたら加藤さんの裁量で言ったのかもしれないですけど、私はそこに助けられた部分はたくさんあって」と感謝した。

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202501200001050.html

あ、加藤康裕さん。昔、夕方の時間帯に「MBSナウ」というニュース番組のキャスターも務められてました。懐かしい。

その加藤さん、とても素晴らしい上司だったことがうかがえます。部下を守っていたことは勿論、「『女子アナ』ではありません。『女性アナウンサー』です」と、当たり前ですが、重要な理念を共有していたのは、多くの人が爪の垢でも煎じて飲むべきことですね。

これはあくまで豊崎さん個別の事例で、フジテレビ以外は全部大丈夫、という訳ではありませんが、こうした「あるべき世界」が存在する、ということが、ご本人から語られたというだけでも、ちょっと前向きになれました。闇に光が見えた気がします。

なお、加藤さんは今、MBSを早期退職して、アナウンサーを育成するスクールの代表をされているとのことです。

こうした方々のご尽力が様々に伝播し「アナウンサー」という職業が、色眼鏡でみられることなく、正当に評価される世の中になることを願います。

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