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第54回 NHK上方漫才コンテスト~優勝・フースーヤ

5月24日(金)『第54回NHK上方漫才コンテスト』が開催され、フースーヤが見事優勝いたしました。私見を交えて、ざっと経過を振り返り。

<Aブロック>

①くわがた心
今回唯一、松竹芸能の出演者。見た目と裏腹なダミ声で、ある程度は掴んでいたものの、その一点突破にしか見えず、苦しかった。
②清川雄司  
審査員を務めた、トミーズ雅さんの言うとおり、大道芸的なパフォーマンスで「凄い」人は多いが、「面白い」人はなかなかいないが、清川さんは面白かったです。腹話術人形二体を両手に、口の中にハーモニカを突っ込んで演奏しながら喋るという、凄い芸ながらも、ちゃんとお笑いでした。
(ハーモニカを口から出すときにえずくのも、ちょっと面白かった)
③ラビットラ 
リズム漫才ながらも、展開もしっかりしており、ウケもとれてた印象。
ただ、ますだおかだ・増田さんが「いい意味で古臭い」とコメントした時、「ディスってます?」の絡みがちょっと残念。。滑ってたなぁ。
④フースーヤ
 
M-1準決勝~敗者復活での勢いそのまま、決勝進出。思ってたほどのウケ量ではなかったような気もするが、貫禄勝ち。

<Bブロック>

①たくろう
関西若手賞レースの常連。木村バンドの無茶ぶりに、赤木が困っていく、というスタイル。ある意味安心感あるネタ運びで決勝進出。
②THIS IS パン
2022年M-1準決勝進出コンビ。主に東京拠点も、NSCは大阪30期。こちらもしっかりウケており、2票獲得。
③マーメイド
こちらも若手賞レースの常連となりつつあるコンビ。テクニック(ロン毛)は見た目オッサンだが、2021年結成の若手。見た目のインパクトもさることながら、テクニックのツッコミテクニックもなかなか。個人的にはBブロックでは一番よかったです。
④シモリュウ 
昨年コンビ解散した同士のコンビ。結成1年でここまで仕上げてくるのは、さすが。シモタさん、面白いなぁ。他の組が2票ずつのなか、雅さんの1票のみ、というのが意外。しかしこの出来をみると、今後の賞レースもドンドン行けそうなので、楽しみに待ちます。

<決勝戦>

たくろう
ytv漫才新人賞で披露した、赤木が無理やり競馬実況をさせられるネタ。ブロック戦より強く、赤木さんが困りながらも繰り出すワードはなかなかよき。
フースーヤ
こちらもブロック戦より良いネタを持ってきた。いや、どれもいい具合にふざけてるだけなのだが、ブロック戦より明らかにハネてました。
NHKの電波で「チンチン電車」て言えるのだから、それだけでも優勝。

所感

フースーヤに冠がついてよかったです。ほどよく大衆に浸透して、飽きさせないうちに、この余勢を駆って、M-1決勝行ってほしいです。たくろうは、、、いつも何だか惜しい。爆発が1、2発あれば、、と常に思います。

オンエアが一時間少々で、賞レースとしてはコンパクトサイズで、楽しみやすい構成です。ただ、個人的には、ギャロップ林さんの、食った講評をもう少し聞きたかったな、と。ytvの審査員でも、愛のあるご指摘に溢れてたので。。

あと、審査員の東村アキコさん。漫画家である一方で、芸能事務所も運営してらっしゃるなんて。冒頭の紹介時に、サラッとすごい情報を入れられました。なお、まるむし商店・東村さんとは血縁関係には無いようです。

最後に千原兄弟。兄弟そろい踏みでのMCですが、つかず離れず、安定の進行ぶりすぎですが、今となっては、本当に貴重な2ショットかと。

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