歌詞の切り抜き禁止〜森山直太朗・さだまさし
森山直太朗「生きてることが辛いなら」
発売年:2008年
作詞:御徒町凧
作曲:森山直太朗
この歌冒頭の
生きてることが辛いなら
いっそ小さく死ねばいい
の部分が独り歩きして、一部で放送規制があったが、自殺を促す歌ではないのは上記引用中の記事のとおりである。
そしてこちらもよく誤解されてるだろう名曲
さだまさし「関白宣言」
発売年:1979
作詞:さだまさし
作曲:さだまさし
俺より先に寝てはいけない 俺より後に起きてもいけない
めしは上手くつくれ いつもきれいでいろ
という歌詞から「男尊女卑だ」という短絡が生じるのだが、言ってるそばから
出来る範囲で構わないから
と早速にトーンダウンしているし、
忘れてくれるな 仕事も出来ない男に
家庭を守れるはずなどないってことを
ともう、これは「かかあ天下」宣言にも等しい発言である。
これは「ちょっと強がり言ってみたけど、妻よ、やっぱりあなたには叶いません」という歌で、「関白宣言」は「関白宣言(笑)」くらいの意味あいで、タイトル自体が自嘲的なアイロニーだと思う。
(アンサーソングで「関白失脚」というのもあり、これはこれで秀逸だが、「関白宣言」の中だけでも、アンサーは十分あるのだが、、)
昨今、コンプラ規制が喧しいが、作者の意図と異なる形で、規制なんぞかけられて、その作品を享受できなくなるなんて、創り手にとっても、受け手にとっても勿体無い限りである。