見出し画像

【歌詞語り】クミコ(ホンキートンク)「どしゃぶり ずぶぬれ しどろもどろ」~「とんでとんで」の傍らで

松本隆 風街ラヂオ #32  ゲストにシャンソン歌手のクミコさんが登場。
クミコさんのお話の中で、ターニングポイントのひとつとして、1978年に参加したヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)のことを挙げられておりました。

このときは、当時所属していた「ホンキートンク」のボーカルとして「どしゃぶり ずぶぬれ しどろもどろ」という曲を披露し、優秀曲賞を受賞したようです。

ホンキートンク「どしゃぶり ずぶぬれ しどろもどろ」
発表年:1978年
作詞:大谷有史
作曲:高橋明生

ありったけの声で
あいつの名を呼んで
白くなったドア
いきなり開けたら
誰もいないはずの
部屋の片隅で
知らない女と抱き合っている
あいつがいた

「どしゃぶり ずぶぬれ しどろもどろ」作詞:大谷有史

強すぎるタイトルにふさわしく、とんでもない修羅場です。

外はどしゃぶり
あたしずぶぬれ
急にきまぐれ
あなたを訪ね
あいつあわてて
しどろもどろ
「これは遊びさ」
でも でも どしゃぶり

同上

雨降っての「どしゃぶり ずぶぬれ」かつ、涙で「どしゃぶり ずぶぬれ」になり、そしてこの浮気男が「しどろもどろ」というわけです。この後の歌詞では、男は、出て行った語り手の女性を追いかけるわけでもないようで。
クミコさんの歌唱は「迫真の演技」にも聞こえます。

しかし、この年のポプコンでこんなインパクトありまくりな曲を制し、グランプリに輝いたのは、円広志さん「夢想花」でした。「どしゃぶり ずぶぬれ しどろもどろ」に勝つ「とんでとんで」って、どれだけ強いねん。まぁ、いずれも名曲ですけどね。

いいなと思ったら応援しよう!