日本古典の面白い人〜無住『沙石集』
サザエさんに出てくる人がバグっている、と金属バットが言ってる、ということを過日述べましたが、日本の古典文学・説話集なんかにも、ヤバい人、面白い人はいっぱいいるみたいです。
本日紹介申し上げるのは、無住『沙石集』の一部。模擬試験か何かで、古文の問題として出題されてたのを、何故かふと思い出しました。
これを試験中に読んで、笑いをこらえるのに必死でした。
この僧が「怒ったこと無いんじゃあ!」と言って怒っているのが滑稽なのは勿論ですが、この上人もめっちゃ煽っててヤバい人ですね。
煽っても怒らないようなら、この修行僧は聖者だ、ということなのでしょうが、絶対聖者じゃないと最初から思ってるので、論破しにかかってますよね。このヤバさをもってしても「上人」て言っていいんですかね。
この『沙石集』が無住という僧によって編纂されたのが1279〜83年ごろとのこと。今から800年近く前にも、こういう「すべらない話」のようなものが既にあったなんて。人の営みは変わらないものですね。