【ワークアウェイ】アメリカでパトカーに乗った話
私は大学1年生のとき、ワークアウェイを利用し、1か月アメリカに滞在しました。
ワークアウェイとは1日数時間ホストの手伝いをする代わりに、食べ物と寝るところを無償で提供してもらえるという、お金がない学生には非常にありがたいプログラムです。
1か月のうち、私は計3つの家族の元に滞在したのですが、今回は最初の家族の元へ滞在していた時のことについてお話しします。
私はアメリカのバージニア州というところに滞在したのですが、それはまあ田舎で、どこに行くにも車が必須という場所でした。
ある日、ホストマザーが車でモールまで連れてってくれました。私を送った後、ホストマザーはキッズを迎えに行かなければならなかったので、私はウーバーで家に帰ることにしました。
ところが、帰り道ウーバーを呼ぼうとしたところ、なぜかクレジットカードが使えずウーバーが呼べませんでした。
よく考えれば、その時ホストマザーに連絡していれば彼女は迎えにきてくれたと思いますが、面倒をかけたくないと思い、歩いて家に帰ることにしました。
普通に歩いて帰れば1時間くらいで着く道のりでしたが、運が悪いことに携帯の充電が切れてしまい、マップが使えなくなってしまいました。
あたりは暗くなってきて、人通りがなかったので、人に道を聞こうにも聞けませんでした。
そこで、目の前を車が何台か通っていたので、手を挙げて止まってくれるのを待ってみました。
暗くて気づかないのか、単純に変なやつと思われたのか、なかなか誰も止まってくれませんでした。
アメリカに来てまだ間もなかったので、すごく心細くて怖かったのを今でも覚えています。
それでも、諦めずに通る車にサインを送っていると、ようやく一台の車が停まってくれました。
それがなんと、パトカーだったのです。
事情を説明すると、快くステイ先まで送ってくれました。
暗い道端に1人でいたので、ホストファミリーにいじめられているんじゃないかと心配してくれました。
お礼にお金を払おうとしましたが、タクシーじゃないから払わなくていいよ。と言ってくれました。
優しいお巡りさんのおかげで、無事に帰宅することができました。
お巡りさんほんっっとうに、その節はありがとうございました。あなたは、命の恩人です。
大袈裟かもしれないけれど、死んでいてもおかしくないような経験をしたなと思います。今生き延びてこの文章を書けていることに感謝です。