Limbus Company:鏡ダンジョン4 属性パーティーの所感
Project Moon社の運営しているソシャゲ「Limbus Company」の周回コンテンツ「鏡ダンジョン」を攻略する際に使っている編成の紹介です。
星明かりをあらかた解放したので、2024年5月に実装された4番目の鏡ダンジョン「嵐の鏡」で運用している属性パについてもおおざっぱにまとめようと思います。今回の鏡ダンジョンでも前回と同じく属性ごとに編成を組んで、適したギフトを集めて強化することで強力な敵たちをサクサク倒せます。基本的には鏡ダンジョン3「湖の鏡」で編成した属性パから大きく変わった点はありませんが、新規人格や追加されたギフト、開始ギフトの仕様変更やカードパックとの相性などの点から各属性パの状況を考えたいと思っています。
ですので、基本的には「湖の鏡」の時に書いた内容に付け足して書くような流れになると思われます。一度書いたことをもう一度書くのは二度手間ですし……各状態異常の基本的な内容が知りたい方は前回の記事↓を参照してください。
筆者はリリース時からプレイしており、現在管理人レベル90台です。人によって人格やE.G.Oの強化度や揃い具合は変わってきます。筆者は基本的に同期度3~4の育成度合(人格は4)で話をしているため、参考にならない点が多いかもしれませんがご了承ください。
共通の仕様変更
ギフトが各状態異常と攻撃属性ごとに新規に五つほど追加され、さらに汎用ギフトとこれまでの章・イベントをモチーフにしたギフトも大量に追加されています。汎用ギフトのうちオラクルはランク2ながら「余った資源を足りない資源に変換」というかゆいところに手が届く性能をしており、既存の資源ギフトたちと並んで見つけたら取りたいものの一つです。また、新規ギフトにはクイックを稼げる物が多くあるため、そこにヘルズチキン限定ギフトであるジェネリック腕前ことタンゴチキンのタレを組み合わせると強力です。
嵐の鏡からギフト合成機能にリワークが入り、素材のランクを参照して合成結果が一律に決まり、また素材を三つ使用した場合は90%の確率で指定したキーワードのギフトが手に入るようになりました。これにより適当なランク3ギフトを二つとランク2ギフトを一つ合成することで欲しいカテゴリのランク4ギフトを90%で入手できる…ようにはなったのですが、各状態異常カテゴリにも新規のランク4ギフトが追加されている(通称欠片シリーズ、おそらく合成によるランク4ギフト獲得の妨害要員 基本的に効果は微妙)ので炎の鱗片や快感といった強力なギフトを合成できる確率は45%です。もう一度合成すれば90%の確率で欲しいギフトが手に入るので、二回分の合成素材を確保して挑むのも手です。
嵐の鏡リリースに伴い、星明かりがリセットされました。何よりも率先して埋めるべきはもちろん各属性の開始ギフト開放、次いでギフト追加の項目です。これが無いと合成ギフトが作れません。その後はショップの出現ギフトのランク上昇(サブバフも含む)、階層テーマの選択肢出現数増加です。特に階層テーマの選択肢を増やすか増やさないかでハードの難易度は大きく変わります、ハードに行くなら優先して開放しておきましょう。
湖の鏡からボーナスの仕様に変更が入り、モジュール効率を考えた場合最も効率的なのは週に3回ハードに行ってボーナスを3回小分けにして受け取る方法になりました。しかし時間効率で言えばハードを3周する間にハード1週+余った時間でノーマル周回したほうがいい点、ハードへ複数のパーティーで挑むには育成素材が大量に要る点、そもそもの報酬差が微々たるものである点などを踏まえるとそこまでおいしくもありません。あくまで週に何回もハードに行く鏡ジャンキー向けのちょっとしたご褒美としてプロムンが設定したものだと考え、気が向いた時にのみ狙うと疲労が少ないと思います。
新規ギフトには3種の攻撃属性に特化したギフトを含め緩い条件で与ダメージ量を増加させられるものが多くあり、例えば無停滞電源装置+避雷針や抑留された讃頌+錆びた轡のコンボは特定のパーティーに限らず有効です。効果発揮が遅いものもありますが、有効なものはおぼえておきましょう。
火傷パ
ターン終了時に威力数値分の固定ダメージを与える状態異常、火傷に特化したパーティーです。前回の記事作成時点では人格数に難を抱えており、初期のレア2人格を複数持ち込まないとパーティーが成立しない状況でした。しかしリウ良秀&ロージャが追加され、さらにワルプルギスの夜からフィリップ(シンクレア)が来てくれたため彼らがいれば以前ほど苦労せずに攻略できるようになっています。
精神力の不安定なフィリップの補助のため、サポートに握る者ファウスト、囚人イサン、囚人ホンルを置いています。怠惰資源の供給源がムルソーしかないのでホンルのサポート発動には時間が掛かります、資源ギフトを取るかあるいは代わりにツヴァイおじのような怠惰持ちグッドスタッフを組み込むのもアリでしょう。
鏡ダンジョンが新しくなって、新たに単体部位で高HPのボスがたくさん追加されました。いちいち挙げたらきりがないですが、特に階層ボスとして登場する蒸気運搬機械は胴体破壊後に黒炎の傲慢ダメージまでメタってくるので相手をしたくないボスの一人です。また、混乱しない限り毎ターン状態異常をリセットする乗客と妖精提灯は絶望的なまでに相性が悪いです。鱗片が無いときは極力避けましょう。また、カードパック「燃え上がる揺らめき/火旺の節」は火傷ギフトを多く集められますが、ボスは牛か預言者か蛾で全員憤怒か色欲に耐性があるためどちらかといえば避けたいパックです。
開始ギフトでは鎮魂の素材を入手できなくなっており、以前に比較してマッチ力と火傷回数確保に不安を抱えるスタートになりました。現在の開始ギフトには火傷付与量を増やす地獄蝶の夢と灼熱の羽毛、ダメージ量を増やすかんしゃく玉があります。このうち地獄蝶は緩い発動条件に強力な効果が合わさっているため開幕で所得するのがおすすめです。加えてハードに行くのであれば開始時に星の願い「迫りくる彗星」を使って炎の鱗片を取ってしまうのがおすすめです。星明かり500を支払う価値はあります。
追加されたギフトにはそこまで目を引くようなものはありませんが、新規ランク3ギフトの灯り花はかなり強力です。緩い条件で編成順に二人のダメージを50%増やしてくれます。また、ヘルズチキンのイベントギフトである熱い肉汁ドラムスティックは、塵は塵に(とその合成先の鎮魂)以外で唯一火傷回数を稼ぐ効果のあるギフトです。あとは付与値上昇とダメージ量増加が少々といった感じです。憤怒スキルが多いのでキズモドキを取って出血を絡め、ダメージをブーストさせるのも有効です。
合成で45%の確率で炎の鱗片がゲットできるのは大きなアドバンテージですが、同時に45%の確率で業火の欠片が出てきてしまいます。この欠片は消費資源に応じてE.G.Oの最終威力を上げる欠片シリーズ共通の能力に加えて、憤怒属性のE.G.Oなら攻撃加重値と攻撃対象数に差がある際にダメージを上昇させてくれますが、鱗片に比較すると正直大した効果ではありません。とはいえあって困る効果ではないのでよく使う「紅炎殺」や良秀の「四本目のマッチの火」の同期度を4にしておけば輝く……かもしれません。
出血パ
相手の行動時に威力分のダメージを与える状態異常、出血に特化したパーティーです。ほかのほとんどのパーティーが核となるギフトを開幕の選択肢から没収されたなか、このパーティーはキズモドキを開幕でゲットできるためほとんど変わらない使用感で遊べます。
編成としては、新規で強力な出血人格の薬指イサン&ウーティスが追加されており、もともと高かった自由度がさらに上がっています。私は薬指や船長ズ主力のハード用出血パと黒雲やウサヒ中心の二軍出血パの二チームを組んで回しております。前者なら薬指のためにニクシー・ダイバージェンスや船長のためにネブライザーを、後者なら綿花二種などの出血ギフトを集めましょう。
人格も一線級の者が多く、特に苦手とするボスはありませんが、定期的に状態異常をリセットしてくるガスハープーンや提灯、乗客は比較的戦闘が長引きます。また、イベント戦ではありますが行動数の少ないバラの掲示板なども戦いたくない相手です。
開始ギフトではもちろんキズモドキを確保します。ぶっちゃけこれさえあればこのパーティーは成立するので細かいこと考えなくてもいいです。船長パなら小さくて悪くなる人形があってもいいでしょう。
こちらも追加ギフトはそこまで強力なものはありません(というかキズモドキで完結してるので追加分が魅力的に見えない)が、安息の地は攻撃レベルを手早く上げてくれるためマッチ強化のしにくい出血パにはありがたい存在です。また、ヘルチキギフトの汚染された糸と針はダメージ量によっては暴力的な量の出血を一度に付与できる、ランク以上の効果を持っています。
こちらも合成で45%の確率で赤く染まった綿花がゲットできますが、同時に45%の確率で魅惑の欠片が出てきてしまいます。この欠片は業火の欠片よりもさらに使い勝手が悪く、出血を扱うE.G.Oでなければ資源を参照した威力上昇効果すら発揮しません。また、更に色欲E.G.Oであれば相手の出血値分だけ追加ダメージを与えてくれますが、こちらも効果が厳しいわりに大したダメージにはなりません。(出血値)%だけダメージ量増加とかならよかったかもしれませんが、対象が「ラ・サングレ・デ・サンチョ」と「血色の欲望」しかないこともあって現状は完全に外れ枠です。
振動パ
振動爆発付与時に威力数値分だけ混乱区間を前進させる状態異常、振動に特化したパーティーです。優秀な開始ギフトは没収されましたが新規E.G.Oやギフト、既存ギフトのテコ入れにウーフィーヒースの追加もあって現在はなかなか使いやすいパーティーに仕上がっています。
編成としては火力担当の奥歯ウーティス、振動-崩壊使いのウーフィーヒース、回数維持と広域火力に長ける後悔ファウスト、「沸き立つ腐食」を持ち火力も出せるバラロージャあたりが強力です。ここに追加で誰を入れるかはお好みですが、「狐雨」を持ち回数維持が得意な奥歯イサン、スキル2に前準備のいらない振動爆発を持つ中鎚ドンキ、そこそこのマッチ力と複数の振動E.G.Oを持つバラムルソー、スキル2に他とは一線を画す振動付与量を持つLCCBイシュ、「低い鳴き声」を持ち大体どこに入れても活躍できるぽんぽんホンルなどが候補に挙げられます。振動パは資源バランスが比較的良いほうなので、手持ちのE.G.Oと相談して決めるとよいでしょう。
シーズン4で新たに追加された二種類のE.G.O「拘束」は、どちらも加重値5以上の広域と使いやすい分割払い式の精神消耗システム、さらにウーティスのほうは振動-亀裂への変換効果を持っています。正直亀裂は崩壊に比較して使いにくくはありますが、この二種の強力な広域を開幕で放つことによって鏡ハードも安定して攻略できます。二つのE.G.O保持者が振動パのメインメンバーであることもうれしい点です。
苦手なボスはこれといって存在しませんが、相変わらずマッチ力のあるパーティーではないので牛や紅炎蛾といった単純に出目のデカい相手は苦手です。しかし振動ギフトがもらえるカードパック「ぐらつく波動/異常震域」はボスが紳士妖精とボンちゃんパパという癒し枠なので、欲しいギフトを稼ぎつつ強いボスを避けられるのは大きなアドバンテージです。逆に、編成が打撃偏重であるため夢見る濁流のような打撃耐性の敵相手は分が悪いです。さっさと混乱させちゃいましょう。
開始ギフトは無難な振動型腕輪か、火力を上げられる酸っぱい酒匂がおすすめです。以前のようにニクシー・ダイバージェンスや溶け落ちた目玉を確保して始めることはできなくなりましたが、どうしても欲しい場合は最初のカードパック選択で報酬に狙いのギフトが出るまでダンジョンの入退場を繰り返してリセマラすることで確保できます。星明かりでカードパック出現数を増やしておくとガチャが非常に楽になります。
新規ギフトでは元ランク1で登場し、効果が強すぎたためランク3に格上げされた生体猛毒バイアルや同じくランク3ギフトの歯車のぜんまい、イベントでは幻肢痛と二者択一になりますが鏡触覚共感覚(とその合成先の手鏡)も有能なギフトです。ぜんまいは付与した振動をそのままダメージブーストにつなげてくれますし、バイアルと共感覚は「振動は相手を混乱させたら無駄になる」という根本的な弱点をうまくカバーしてくれます。また、開幕の振動バラ撒きと次ターンまで残る脆弱付与能力を得て、更に相手を混乱させると追加の混乱区間を作成する効果も追加された合成ギフトの連成振動(魔改造済み)も十分に強力なものとなりました。手鏡も強力なんですが……とにかく合成しにくいのでラッキー要素くらいにとらえるのがいいでしょう。
合成で暴雨と同等の確率で生成されるランク4ギフトの惰性の欠片は、魅惑の欠片と同じく振動が関連するE.G.Oにしか効果を発揮しません(しかも振動爆発はノーカウント)。該当E.G.Oが怠惰属性の場合に追加で発動する、振動威力を参照してダメージを増加させる効果は悪くはないですが、現時点で対象となるのが「ある日突然」とドンキの「願いの石」、ホンルの「低い鳴き声」しかありません。振動-反響を使うときにおまけで使えるかも……
破裂パ
被弾時に数値分の固定ダメージを与える状態異常、破裂に特化したパーティーです。嵐の鏡がリリースされ、最も苦境に立たされているのがこのパーティーだと思われます。最大の変更点として開始ギフトから稲妻の枝が没収されました。枝なしではまともに回数を維持するのは難しいため、湖の鏡に比べて序盤の攻略スピードと快適さが落ちています。最大強化したお札の束があるだけでも回数維持は楽になるため、開幕のカードパック報酬にお札が出るのを狙ってリセマラするのがおすすめです。
編成は湖の鏡時点と全く変わっていません。なけなしの破裂回数を確保するためセブンウーティスとラビッツムルソーを組み込んで色欲完全共鳴を起こし、棘の罠の追加効果を狙ってみましたが、現実的ではありませんでした。ですので、星明かりのショップの出現ギフトのランク上昇や選択肢増加を開放し、キーワード指定更新や合成機能を駆使して、枝とは言わないまでも勤務用通常バッテリーやパック限定ではありますが喉がパサパサ鶏肉を確保することが周回を通した目標になります。幸い合成機能が優秀なのでよほど運が下振れしない限りはラスボスまでに何かしら確保できます。長いこと人格の追加が無くチーム全体のマッチ力が控えめな点も向かい風に拍車をかけています。
嵐の鏡になり、新規で敵が追加されたこともあって全体的に敵の体力が増加しています。ですので、ボスが行動する前に特定の部位を一方攻撃して1ターンで解体してしまう……といった荒業は難しくなっています。とはいえ破裂は固定ダメージなので、回数を稼げる時の火力はボスに左右されません。防御レベルや体力増加系の苦難を取り、なるべく敵のマッチ力を上げずに攻略しましょう。ダンテの固有能力で敵の速度を下げるやつ(正式名称しらない)が追加されたのでとどめは多少刺しやすくなっています。
開始ギフトは少しでも回数を稼ぐため棘の罠を選択します。ほかの二つはダメージ量増加効果を持っていますが、スキルダメージで削るよりはセブン人格や提灯ドンキのマッチ力にも変換できる破裂回数を稼ぐべきです。追加でとるなら、イベントで夢貪る濁流と戦わなくてもいいように蛍光色のランプをおすすめします。
追加ギフトで胸肉以外に特筆すべきものはある程度能動的に破裂回数を稼ぐことができる破れた傘(とその合成先の送れなかった手紙)くらいです。最悪これとお札だけでもなんとか回数は維持できます。開幕破裂回数を2ずつばら撒いてくれる黒檀のブローチもないよりはマシ程度の効果があります。
合成で快感と同等の確率で生成されるランク4ギフト欲望の欠片も、魅惑の欠片と同じく破裂が関連するE.G.Oにしか効果を発揮しません。追加効果も実用的なところだと「黒い枝」やホンルの「沸き立つ腐食」に発動しますが、前者は人格が微妙で後者は競合に優秀な回数付与効果を持つ「次元裂き」があります。このギフトを有効活用するのも難しいでしょう。
沈潜パ
被弾時に相手が人間なら威力数値分だけ精神ダメージを与え、幻想体相手なら数値分の憂鬱ダメージを与える状態異常、沈潜に特化したパーティーです。6章が沈潜推しだったこともあって強力な人格が複数追加され、「氷の橋」に頼らずともダメージを伸ばせるようになりました。破裂とは違い最新の人格が揃っているため無理なく回数維持が可能であり、ダメージ量を伸ばすギフトに手を出す余裕もあります。マリアッチやG社部長を入れてシャカシャカペシペシやってた頃と比較すると見違えるような戦力です。
編成としてはシーズン3で追加されたレア3沈潜人格二人に沈潜殺到役の梅イサン、パッシブが回数維持に貢献する奥歯イシュと「氷の橋」持ちのディエーチロージャ、水袋担当のバトラーファウストです。バトラー二人は「邸宅の木霊」の付与でも沈潜パに大きく貢献しています。資源バランスも良好で、最強クラスの回復能力を持つファウストの「水袋」を撃ちやすい構成でもあることから、現在自分はこの編成を使ってハードを攻略しています。
注意点として、精神持ちのボスには沈潜殺到を使わないとダメージが入りません。また、減算コイン使いの敵に対しては沈潜が相手を強化する方向に働いてしまうこと、さらに相手の憂鬱耐性にも左右されることに注意が必要です。ですので、精神付き減算使いのキムサッガッや胴体破壊すると全罪悪属性に耐性が付く蒸気運搬機械、憂鬱と打撃に耐性がある濁流や精神付きの上フェーズごとに状態異常をリセットしてくるガスハープーンなどのボスは苦手です。特に、カードパック「悪に定義される」は道中は減算使いのピークォド船員たち、ボスはエイハブトリオかガスハープーンといいことないので絶対に避けましょう。
開始ギフトは相手のマッチ力をごまかせる溶けた時計のゼンマイがおすすめですが、もちろん回数維持が楽になる荘厳も強力です。また、バトラーウーティス&ファウストとエドガーおじはスキルに色欲が混ざっているため、開始パック報酬で茨の道が出るまで粘って強化するのも有効です。
追加されたギフトで回数を稼ぐ助けになるのは先ほど挙げた荘厳と、2章をテーマにしたギフトを合成することで得られる霜柱の足跡のみです。このうち後者はギフト版氷の脚とでもいうべき性能で、作れれば回数維持を考えなくともいいくらいですが、あいにく素材の確保が難しいため手鏡と同じく出来たらラッキーくらいに思っておきましょう。ほかは付与数補助とダメージ増加が少々といった感じです。
沈潜における欠片シリーズの蚕食の欠片は、欠片シリーズ共通の能力の他に憂鬱属性の沈潜E.G.Oなら消耗した精神力に応じてダメージを増加させます。該当するE.G.Oは「氷の脚」や「過ぎし日」×2、良秀の「ソーダ」など振動や破裂よりは多いです。乗客や提灯など逃げる相手を速攻で混乱させるためE.G.Oを使う場面では役に立つやも……。
呼吸パ
威力に応じた確率でクリティカルダメージを発生させる自己バフ兼トークン、呼吸に特化したパーティーです。開幕ギフトから呼吸パのエンジンことネブライザーが没収されてしまいました……が、ランク2ギフトなので開始カードパックのガチャですぐに出てきます。直近に肉斬骨断イベが開催されたこともあり、強い人格の揃ったパーティーです。広域殲滅型人格のメイド良秀も追加されました。
編成は傲慢多めでさえあればかなり何でもいいです。出血パに組み込んでいた船長イシュや副船長グレ、銛イサン&ヒースはこちらにも適性があります。剣契を入れる場合は頭目ムルソーの有無で強さが段違いに変わります。ぜひムルソーを同期4に育てて他の剣契とならべましょう。
このパーティーが扱うのは自己バフであるため、フェーズをまたぐボスや特殊な行動パターンのボスにもあまり左右されずに火力を出すことができます。逆に相手の耐性の影響はモロに受けるため傲慢や斬撃に耐性がある相手、つまり蒸気運搬機械や真鍮の雄牛や衝撃ムカデあたりはまあまあ手間が掛かります。ここら辺の悩みも明鏡止水を取ってクリティカル補正2.0倍にすれば些細なものになるので何とかして取りたいところです。また、コムゲを組み込む場合、カードパック「肉斬骨断」でもらえる破れた編み笠や錆びた柄といったイベント用の強力なギフトが大きな助けになるでしょう。
開始ギフトはみんな大好きシガレットホルダーがおすすめで、次点で単純に呼吸供給を増やせる石塚です。シガホを最初に入手してしまうと1ターン目には効果を発揮できないのは残念な点ですが……。あとはネブライザーを最初の階層報酬でガチャっておきましょう。ネブライザーを素材にして作る前を照らすガス灯はピークォド勢を強化してくれますが、強みである傲慢共鳴による呼吸獲得が消えるのでおすすめできません。
追加されたギフトには呼吸獲得量を増やすもののほかに、貯めた呼吸に応じて威力・ダメージ量増加を獲得できる未練や敵の防御レベルを削る古い木彫り人形があります。未練と肉斬骨断関連ギフト以外はそこまで強いものはないですが、3種の攻撃属性に特化したギフトの存在や新たな汎用ギフトの追加によりダメージ量増加を得る手段は増えているので、無理に呼吸ギフトにこだわらず多様な手段でダメージにブーストをかけていきましょう。
合成による明鏡止水獲得を妨害してくる驕慢の欠片は、欠片シリーズ共通の能力に加えて傲慢属性の呼吸E.G.Oなら消費した資源数に応じてダメージを増加させます。該当するのは現時点で二種類の「盲目」だけですが、少なくともイシュの「盲目」のダメージが+88%されるのは役に立つ効果だといえるでしょう。
充電パ
獲得することで特定のスキルを強化でき、場合によっては一斉に消費して大技を放つトークン、充電を扱うパーティーです。新規人格の追加が無いため湖の鏡からほとんど変化がなく、また開始ギフトで社員証をもらえるため良くも悪くも運用にも変化がありません。時間殺人時間イベでW社かT社の新規充電人格ください……
編成としては、振動パが実用的になったことからバラロージャを外し、沈潜パで余っていた斬撃アタッカーのディエーチホンルを連れてきました。憂鬱共鳴3で発動するパッシブもトナカイとWドンキとかみ合っています。社員証なりE.G.Oなりで外部から充電を供給すればギフトの恩恵は受けられるので、適当なグッドスタッフを詰めておくのもアリです。
このパーティーも呼吸と同じく自分を強化するタイプなのでボスの得手不得手は少ないですが、特にW良秀&ドンキは耐久に難があります。さらに状態異常チームではないので耐性持ちには苦戦します。反撃を大量に構えるガスハープーンやカチカチ耐性の蒸気運搬機械などは警戒しましょう。また、充カードパック「満ちゆく動力/霹靂閃電」のボスは全員嫉妬耐性で空間切断2種の通りが悪いです。ギフトはおいしいのですが、火傷と同じくパーティーのテーマと合致するカードパックは避けるのが無難でしょう。
開始ギフトは社員証が最優先、次いでスキル威力に関与できる巡察用懐中電灯です。充電力場は良秀スキル3を無理やり撃つ際の自傷ダメージをカバーすることもできます。また、開幕のカードパック報酬で手首サポーターを入手できるとうれしいです。
新規ギフトはどれもランクに見合った腐らない効果をしており、無停滞電源装置は緩い条件でダメージ量増加2を配り、制限解除された除細動器は継続的に体力を回復し、模造発電機は人数制限はありますがスキル3のコイン威力を上げてくれます。どれも充電人格を扱ううえで有用な効果をしています。また、テコ入れされた第一種永久機関も注目です。強化した社員証と合わせることで2ターン目には全体にダメージ量増加3を付与できます。長期戦になるボスが増えたことで充電消費時に攻撃レベルを上げる効果の恩恵も感じられるようになりました。さらに、充電式グローブと組み合わせることでダメージ量増加を最大7まで獲得できるのも大きな変化です、ぜひ合成しましょう。
欠片シリーズの充電バージョンである摩擦の欠片は、欠片シリーズ共通の能力に加えて嫉妬属性の充電E.G.Oなら、保有している充電を参照してダメージを伸ばします。該当するのは各種「電信柱」と「電気雷鳴」です。充電E.G.Oは火力が欲しいときに撃つこともあるので、ほかの欠片シリーズよりはまだ使い道あるかな…ってところです。
その他
開始ギフトではほかに斬撃、打撃、貫通をテーマにしたギフトを選択できます。特に斬撃ギフトの決意は、シ協会人格の難点である体力の調整を不必要にしてくれるためお手軽に配布キャラのシ協会イシュの4コイン閃撃で暴れられる個人的神ギフトです。
他にもN社をテーマにした合成ギフト、完全さが追加されていますが、素材となる出血ギフトが特定のストーリーパック限定のため趣味の域を出ません。またどうせ合成するにしても血の霧のほうがお手軽な強さがあります(一応完全さはすべてのスキルに適用され、減算コインもきちんと強化してくれるという違いはある)。
個人的にはカードパックを通してボスを選択できるのはなかなか面白かったです。私はTCGに疎いのでカードパックシステムのカード要素がどこにあるのかはわかりませんでしたが……。ボスとギフトをある程度カテゴリ分けして選べるのは、増え続けるコンテンツにも対応できるいい案だと思います。たぶん7章後にまたリワークが入るのでしょうが、いいところを引き継いで作ってくれると嬉しいです。
気になるのは星明かりの項目で、一つ一つの星を開放するコストに対して得られるメリットがさすがにしょっぱすぎないかっていう……湖の鏡での全開放していた快適な環境を取り上げられて更新コストやショップ選択肢にデバフがかけられたようなものなので、いくら全体を開放するコストはこれまでと変わらないとはいえ再び暗くなったバフマップを見るとため息が出ます。
効果のしょぼさも残念な点です。鏡の鏡では3ターン目のコインが表で固定されたり戦闘勝利時に回復がついたりと強力な効果が数多くあり、湖の鏡では新登場したギフト強化・合成システムに関する項目があり開放するたび戦術がひろがる楽しみがありました。しかし嵐の鏡ではほとんどの星は湖の鏡の焼き直しや微妙な値のコスト低下に過ぎず、しかもそれらは一度開放した項目であるため開ける喜びがあまり感じられません。バフの獲得というよりデバフの解除作業のように感じます。個人的にはパックの出現を開放制にするとか、特定パックのボスの耐性をパーティーに合わせて変更できるとか、もっとパック関連の星があっても良かったように思います。