内陸の町トランは鉄道駅で我思う、ゆえに我あり。
内陸の町トランという鉄道駅で我思う、ゆえに我あり。
早朝にトランという町に着きました。
朝霧の立ち込める中、活気ある町のマーケットの中に分け入り、にっこり笑う豚の頭だの、床が滑る中、しおづけした魚だの、大きな麻袋の開いたスパイスの塊などを眺めながら、こういう活気を日本はいつから無くしてしまったのだろう?
などと、妙なセンチメンタルな気分に襲われながら、日本に帰った時のお土産になりそうなものを探してました。
トランは海もない内陸の町なので、今までの海岸線の町と違ってゆっくりと時間が過ぎて行きます。
出来ることならば、もう少し南下したいのですが、マレー半島の南部や最南端辺りは、外務省からの渡航注意勧告が出ているので、今回の旅で南下してゆくのは、そろそろここまでとします。
県境には大体、検問所みたいな場所があり、大型トレーラーなどは重量により税金がかかるらしく、チェックポイントが用意されています。
クルマやバイクなどは緩いので、特にバイクなどはほぼノーチェックで問題なく通過できます。
そういう意味では、タイは海外ツーリングに向いている国なのかな?
しかしながら、反社会勢力などが元気な地域は正規の検問所なのか?テロリストが勝手に作っている検問所なのか?
それは、区別がつきません。
特に外国人ツーリストなどは、ゲートが下がっていて、軍人みたいな人に呼び止められたら大変です。
本物なのか?偽物なのか?もしかしてテロリスト集団なのか?
などは判るはずもなく、下手をすると連れていかれてしまいます。
そんなことになったら大変なので、ここらあたりで引き返すのが賢明でしょう。
今日はトランでゆっくりして、明日はマレー半島をのんびり北上、プーケットに戻ります。
世界を騒がしているイスラム系のテロリスト、アブサヤフとか、ジャマイスラミアとか、と遭遇したら日本に帰れなくなりますからね。
かつて、自己責任という言葉の暴力で、海外でテロリスト集団に捕まった人たちを日本のマスコミ含めて国中でバッシングした事を思い出しました。
旅というのは色々なことを考えさせられますね。
やはり若いときの旅とは少し違って、自分の老いというものを少しだけ感じたほろ苦い旅となりました。
おいらも日本国も心機一転絵、もうひとがんばりしないといけないな!と思いました。
辿り来て場末の町の異邦人。
走行距離は175キロ