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指導者に恵まれてきた
僕の過去を振り返るといい指導者にたくさん出会って来たなと思います。
小学6年の担任、小学校の野球チームの監督、高校の部活の顧問、高校3年の担任、大学の教授、新卒で入社した会社の代表、社長、今の師匠など。
この方々は確実に僕の人生を左右する言葉や考え方を与えてくれた恩師たちです。今回はトレーナーになってすぐに影響を与えてくれた恩師の事を書いていこうと思います。
トレーナーの始まり
僕は2015年2月にTOTALWORKOUTという都内にある大手のパーソナルジムに入社し、3月からそこの六本木ヒルズ店で約3年勤務していました。
当時はケビン山崎というカリスマ性に溢れた代表と池澤智という女性の社長で牽引しているジムでした。
代表と社長
代表のケビンさんは、毎日全身黒づくめの格好をされていて、ぱっと見はマフィアの人かな?と思うほど強面で、同じ空間にいるだけで目が覚め背筋が伸びるような存在感のある人でした。
ケビンさんは、仕事面に関して非常に細かいところにまで
気を配る繊細さはもちろん、常に最先端の技術を求め、
お客様にそれを提供し続ける熱意はカリスマだなと感じるものがありました。
また、日本にトレーニングを流行らせた先駆けとして尊敬しています。
社長の池澤さんは、見た目は綺麗で関西弁訛りで愛嬌があり、接客などでお客様の懐に入るのがとても神がかっている方でした。さらにケビンさんと同じく繊細で色んな所に気を配ってらっしゃって、時には社員に厳しさの中に優しさもある言葉で叱ってくれる頼りになる社長でした。また、食事指導を広めた先駆けだと思っています。 池澤さんの事もとても尊敬しています。
僕はこの池澤さんから言っていただいた言葉が非常に響き、 今でも念頭に置きながらお客様を指導しています。
良いトレーナーになりたければ
時系列はうる覚えですが、トレーナーデビューして直後のタイミングだったと思います。1日の営業終わりに、都内にいる僕たち新入社員と社長やマネージャーなどでのミーティングがありました。
大学生気分が抜けきってない僕は、「早く帰りたいのに。。」
と思いながら参加していましたがそこで池澤さんから
「良いトレーナーになりたければ一つの物事を何パターンの言葉で言い表せられるか常に考えなさい。それが教えるのが上手いかどうかの差になる」
というようなお言葉をおっしゃっていただきました。
話は遡りますが、僕が大学3年時の講義で当時の教授(高見令央先生)から
「お前たちが体育の教員になったら、教えるのは運動が上手い子ではなく下手な子達だ。その子達にお前たちの感覚をそのまま教えても伝わらない」と、どう表現したら伝わるかを半年かけて教えてもらっていたこともあり、
当時の社長の言葉がすごく腑に落ちてその日から説明する時には、そのお客様が一番伝わりやすい表現ができるよう心がけて指導を続けています。
そのおかげで、「大森さんの教え方はわかりやすい」と言っていただけることも多くありました。お客様からそのような言葉をいただけている事も、今トレーナーを続けている理由の一つなので、池澤さんと高見先生の二人にはとても感謝しています。
共通点
池澤さんといい、高見先生といい
僕の人生が左右するような言葉をご指導いただけている方々の共通点は、
本当の意味で"良くなってほしい"というような想いを
内に秘めていてそのボリュームが大きい人達だった気がします。
「教員になった際、生徒から慕われるような授業のできる教員になってほしい」
「お客様に伝わる指導をし、人気になり楽しんでトレーナーを続けてほしい」
というようなことを表面的にではなく、内に秘めていたのではないかと。
それが日頃から漠然と僕に伝わっており、想いの乗った言葉もすんなりと受け入れることができたのではないかなと思います。
僕も現在は指導する立場にいるので、その人の人生がいい意味で変わるような指導ができるようなトレーナーになることが理想だなと思っています。お客様や僕の周囲にいる人たちには健康で良い状態、そして体を動かす事が少しでも好きになってもらえたら嬉しいです。
内に秘めた想いを今以上に高めていきたいと思います。