コナンど素人が見た初コナン映画「100万ドルの五稜星」
コナン好きの友人に勧められて、
人生初の!名探偵コナンの映画を!見た!!
私のようなコナン初心者でもタイトルは耳にしたことがあるだろう、
今絶賛公開中の「100万ドルの五稜星」だ。
(ここだけの話、ずっと"ごりょうかく"だと勘違いしていた)
そもそも私にとってコナンとは
・工藤新一が黒の組織によって子供になり、
今は江戸川コナンとして動いている
・工藤新一と蘭ちゃんは付き合ってる
・おっちゃんを眠らせて、変声機を使ってコナンくんがおっちゃんのフリをして謎を解く
・めっちゃ人気があるキャラクターがなんかめっちゃいる
・原作が遂に100巻を超えた
・真実はいつも1つ
という基礎中の基礎の設定しか知らない作品で、
たまにテレビアニメを流し見する程度の距離感。
なんだかんだ映画を見たことも無かった。
ただ、全く興味がなかった訳では無い。
ナポリの男たちという実況者グループの生放送で
「足場が狭いところでもロープを使ってグルグル回れば飛んで逃げられる」やら、
「運転のサイドレバーでコマンド入力をする」やら、
コナン映画の解説を聞く度に
「思ったよりギャグ寄りの作品なのかもしれない」とずっと気になってはいたのだ。
少し余談にはなるが、
現在はサイバー攻撃によりニコニコ動画で過去の生放送回が見れない。
しかし、YouTubeに生放送の切り抜きがあるので、気になる方はここから入るのが手っ取り早いと思う。
ちなみに彼らによる「から紅の恋歌」の感想は、
以下の動画の16:10〜あたりから見ることが出来る。
だが、それでもなんとなく映画館に足を運ぶまではせず…
そうこうしているうちにウン年が経ち…
ついにコナンが30周年を迎えたという今回の映画で、
コナン映画童貞を卒業したのだ!
というか30周年でこれだけ大きなジャンルって。
考えてみると凄いですね。
なぜ突然そんな心変わりを?と思われる方もいるかもしれないので簡単に経緯を説明すると、
友人にコナンファンの人がいて、
是非と映画を勧めてくれたのだ。
しかも、「これは知っておいた方がより映画を楽しめるよ」という設定をネタバレなしで教えてくれるという完璧なサービス付き。優しい。
初心者には、こういったネタバレはせずにさりげなく情報とヒントと近道を与えてくれる経験者が1番ありがたいのだ。
ちなみに教えていただいた事前知識は以下の通り。
・実は工藤新一と蘭ちゃんは最初から付き合っていたわけではなく、交際がスタートしたのは最近。ビックベンで告白した(これ1番の衝撃だった)
・怪盗キッドも工藤新一と同じ高校生で、怪盗であった父親が亡くなった原因を探るべく、怪盗として活動している。主に宝石を狙う
・そんな怪盗キッドを追っている警察がいる。
さらにその警察は怪盗キッドの幼なじみ=青子ちゃんのお父さんである(人間関係拗れすぎてない??)
・服部平次は和葉ちゃんという幼なじみと両思いであるが、まだくっついてはいない
他にも詳細は諸々あるけれど、
それはOPで説明してくれるから大丈夫!との太鼓判をもらい、
ファンの人がそう言うなら大丈夫かと意気揚々と映画館に向かった。
前置きが長くなったが、
以上が私のコナンの知識の程度である。
さっそく感想を書いていきたい…のだが、
当たり前だが、
ここから下は本当の本当に映画のネタバレしかないので、
まだ未視聴の方は自衛していただきたい。
また、これはコナンど素人による感想(とちょっと考察)なので、
有識者の方は生暖かい目で読んでもらえると幸いだ。
映画について行くのに必死だったので、記憶違いもあると思う。ご容赦願いたい。
…と保険をかけまくったところで、本題といこう。
序盤
序盤?と思われる方もいるかもしれないが聞いて欲しい。
コナン映画って初っ端から凄いのだ。
まず土方歳三がめちゃくちゃに人を斬り殺すところから始まるのだが、
そこの前日譚はまぁいいとして(いいか?)
現在軸では
怪盗キッドによる予告状⇒
案の定宝が盗まれかける⇒
探偵たちがキッドに気づいて食い止める⇒
怪盗キッド逃げる⇒
平次さんが怪盗キッドに追いついてバトル
&知らん人が死ぬ
までを冒頭で終わらせる。
おかしくない?ペース配分間違ってないか?
さらにせっかくキッドさんがそこまで損傷を出さずに盗んだのに(損傷を出さずに盗んだのに?)、
平次さんがステンドグラスをバリーン!して破壊してキッドさんを追いかけていったので開始数分で笑ってしまった。
そんなに容赦なく壊せるかね依頼人の家を。
かと思っていれば、武道の熟練者顔負けレベルの激闘が繰り広げられるわけだ。
この人達確か高校生だったような…?
当たり前のように刀でやり合うし、
当たり前のように銃から発射されたトランプ的なものは見切った上できちんと処理するし。
というか銃からトランプ発射ってなんだ。
高校生がそんな危ないもの使っちゃいけません。
てかそれでいったら高校生と小学生が盗難の犯行現場に居合わせるのもどうかと思うが。
いやそもそも高校生が怪盗やってるの危なすぎるだろ…と言い始めればキリがないのだが。
これが平次さんとキッドさんが凄いのか、
コナンのキャラクターが皆こうなのか分からず混乱した。
と同時に、なぜ平次さんはキッドさんをあんなに敵視してるのかと不思議に思っていたら、
OPでコナンの基礎設定からそういう背景まで丁寧に説明してくれたので、
なるほどそういうことね〜とスッと映画に入れてよかった。
「?」と思ったタイミングでさりげなくヒントをくれる。
公式が新参者に優しい。大御所の余裕を感じる。
というかOPが普通に分かりやすいしかっこよくて圧倒された。
コナン映画ってこんなに力入ってるんだ…とここで1番思ったかもしれない。
ただ黒の組織カッコイイ〜流石敵役だな〜と思ったら本編に全然出てこなかった。
マジで1文字も出てこなかった。
そんなこともあるのか。結構尺使ってたけど。
…と、序盤の序盤でもバトルと大破壊イベントが発生したので、コナンってこんなにフルスロットルなんだ…もうこの後やることなくない?と感激すらした。
本編
正直、ここまでのアクションやらOPのクオリティやらで割と満足してしまったところがあり、
こっから真相追求パートか〜ダレそうだな〜なんて考えていた。
全然そんなことなかった。甘かった。
いろいろ、そりゃもういろいろあった。
ついていくのに必死だった。
ギャグなのか真面目なのか分からないところもあった。ちなみに未だにわかってない。
その中でも特に印象的だったシーンたち。
仲間の有能っぷり
まずは博士。
元からコナンくんが何か頼み事してるっぽい雰囲気ではあったけど、まさか「五稜郭の周囲を点灯して」「気球を上げ」「刀の模型を作り」「高度を測り」「なんかエグいビーム的なもので目的地を照らす」までやると思わなかった。
あんな少し大きめのカバン何個かで足りる感じ?それとも北海道に相当の人脈がある人?
分からん。
何が分からないって、
コナンの登場人物が皆有能すぎて、どこまでが凄くてどこからが普通なのか分からないのだ。
いや本当に誇張なく、マジで全員優秀すぎてポンポン話が進む。
あとコナンくんの人脈がとんでもないので、
そういう意味でもポンポン話が進む。
警察に入り込んで話に加わることも容易だし、
財閥のお嬢さんが身内にいるので普通だったら手に入らない資料も数分で手に入れるし、
皆当たり前のように体術やら接近戦やらが上手いし、
なんでもやってくれる博士がいるので舞台を整えるのも一瞬で終わるし。
何より、皆頭の回転と仕事がべらぼうに早い。
なんかもう途中から怖くなった。
研究者と警察と財閥が味方にいたら出来ないことないだろ。
当たり前のようにスタングレネードを大量に保持して使いこなす男(伊織さん?)
誰?と思って見ていたが(すみません)、
街中でカーチェイスしてるコナンくんを見て、
現状を知らないまま「援護します」と
スタングレネードを容赦なく投げるところでこいつマジでやばいなとなった。
冷静そうに見えて作中で1番狂ってる。
せめてコナンくんにはどうにかして味方だよ〜と伝えてから投げた方がいいんじゃないかな、と思った。普通に危ない。
ていうか危ないなんてもんじゃない。
警察は何をやってるんだ。
車 VS スケボーで衝突でもしてたら間違いなくコナンくんが負けてるよ。
トドメ刺しちゃうよ。
そもそもなんでスタングレネードをあれだけ持っているわけ?
かなりお金持ちのお家っぽかったとはいえ、あんな剥き出しで武器を持ち運んでいいものなのか?
こわい。なんでもありか。
爆弾を落とす計画
そこまでする!?と思った。
まぁ確かに「秘宝の場所が分かる=秘宝を狙っている悪い輩もその場所に集まっている」は成り立つので、そいつらごと消したかったのかなぁ…
と考えれば好意的に解釈できなくもないが、
どっちにしろ函館山は観光スポットとして有名だとあれだけ言及されていたので一般人が死ぬのは明白。
罪。圧倒的罪。
もっと穏便な、いい方法があったんじゃないかなぁ…と思ってしまった。
ただ犯人もいろいろな意味で切羽詰まっていたわけで、
それもあって息子に辛い役を背負わせたり、
被害が甚大な方法を選んでしまったりしてしまったのかもなと。
時間的・精神的余裕があったら、
意外とここまで事は大きくならなかったのかもしれないな。
正直聖さんについてはもっと深堀して欲しかった気持ちもある。
母が亡くなった時、
父が犯罪に手を染めるどころかそれを自分に継がせようとしていることを知った時、
それに叶えようと決めた時、
そんな苦しい状況で聖という自分自身を褒めてくれた人(和葉ちゃん)に出会えた時、
罪を犯す覚悟を決めて行動を起こす前に亡き母の写真を手にした時…
その時々の心情の変化とか追っていったら普通にいいキャラだと思う。
君のこともっと知りたい。
(とここまで書いて思ったのだが、この映画は「親子」がキーワードなのかもしれない。
父親の業を受け継いでしまった息子、
父親を追いかけて怪盗になった息子。
父親が息子を犯罪の道へ進ませてしまった元凶であるという点も。
コナンくんの父親も出てきたし、この親子も何かあるのかな?)
最後聖さんが「忘れたよ」と俯き目で零した時は悲しかった。
そのあと平次さんが聖さんを真っ直ぐ見つめた上で「忘れんなや…!」と言ってくれたのが、
なんだか凄く心に残っている。
恐らく平次さんは「忘れてない」と気づいた上で、聖さんが沈めてしまった本当の気持ちに触れさせようとしてくれたんじゃないかなと。
ここでの一言に探偵としての平次さんの根幹を見た気がした。心優しい人だ。
…とまぁ一見普通にいいシーンなのだが、
実はそれどころではない。
セスナ機上での戦闘
ぶっちぎりでこれがやばかった。
上で書いたシーンは普通にジーンときてましたよ?ただ申し訳ないけど笑ってた。
もう心がチグハグなんよ。
聖さんがセスナ機を操縦し始めた時点で笑ってしまったんだけど
(医師になろうと思うぐらい賢いしバイクも運転できるし武術にも明るいしセスナ機も操縦できるし有能にも程があるだろ)、
まさかと思ったら平次さんがしがみついて挙句の果てには刀で破壊し始めてダメだった。
カプコンでもそんなことしない。
何してる…?生身の人間だよな…?
というかなんで破壊してるんだ?
落ちたら落ちたで誰かしらかは死ぬよな?
などなど混乱しているこっちの気持ちなんてつゆ知らず、セスナ機上での戦闘が始まった。
上ですよ?
私の書き間違いではないです、本当にセスナ機の上で戦ってるんです。命綱など無しに。
なんなんだ。なんで立っていられるんだ。
ツッコミが追いつかない。
さらにセスナ機から落ちた平次さんをキッドさんが助けるあたりまではまぁ予想通りだったんだけど、
そこからセスナ機にまた平次さんを落として戦闘再開したところでもう、ダメだった。
そもそもキッドさんのあの凧のような翼のようなやつは風に乗っているのではなく、自由自在に飛べるタイプな感じ?
本編途中で低所から飛び降りて上に登って行ったもんな?
だとしても相手のセスナ機も移動してる最中に、落下地点を何の道具も使わずに把握して、
生身の人間をそのまま落とすのがヤバい。
それで全員大して驚きもせず普通に動き始めるのもヤバい。
聖さんに至っては裸足だった。なんなんだ彼らは。
でも誰もツッコんでなかった。コナンってすげぇ。
コナンくんの生「いっけー!!」を見られたのには興奮したが、
全然平次さんがいるところでとてつもないボールを蹴り出してたので、
流石に味方の安全は守ってからやってほしい。
コナンの世界では安全確保という概念が後回しにされがちなのかもしれない。なにせ忙しいから。
犯人の末路
「言葉もない」これに尽きる。
暗号解読機って、時代が違えばもうとてつもない兵器で。
戦争だって勝てる、
資本主義での競走だって勝てる、
暗号解読能を売ることで味方につけられたり脅せたり、
もうなんでもし放題じゃないですか。
それこそこの機械さえ手にしてしまえば、世界をとったも同然。
ただ、それは「時代が違えば」の話。
今となってはもうガラクタに過ぎない。
これを当時必死に守られてきた犯人の先祖代々は本当によくやられたと思うし、本当に大変だったと思う。
その歴史が知っているなら尚更、
その正体不明の兵器が今となっては使えないものだとは思わない。
兵器の真実を知った時、
犯した殺人は無意味だと知った時、
自分が捧げてきた人生が変わってしまうと悟った時、
息子になんて業を背負わせてしまったんだと思い至った時。
そりゃ膝から崩れ落ちるよな…
というかそんなもんじゃ済まないよな、
そりゃ泣きも慟哭もするわな…
という気持ちで、いやはやなんと…後味悪い…
そういう意味でも聖さんによる爆発で死人が出なくて本当によかった。
起こってしまった犯罪の犯人や真相を突き詰めるのも大事だけど、
犯罪を未然に防いで、被害者も加害者も出さずに済むのが1番だと思っているので。
あくまで私は。
和葉ちゃんと平次さん
これで付き合ってないのぉ!?
めっちゃイチャイチャしてたじゃん!
いやこれ本人たちはイチャイチャのつもりないのか!?
と終始めちゃくちゃニヤニヤして見てました。
可愛い。私も蘭ちゃんと一緒に恋のキューピットしたい。
最後、平次さんが来るの遅くなっても「遅い!😡」と怒るんじゃなくて
「こっちこっち!☺️」と案内する和葉ちゃんにめちゃくちゃキュンとした。
和葉ちゃんと距離が近づく度赤面する平次さんも可愛い。
どっちもキュートなの。
あと思ったより平次さんの方が嫉妬深くて可愛い。
名前+ちゃん付けであれだけ怒り狂えるの、
普通に和葉ちゃんのこと愛しすぎだと思う。
なんで平次さんは事件とあれだけ冷静に対峙できるのに、
恋愛になると小学生みたいになってしまうのか。
でもそんなところが可愛い。
高校生らしい未熟さが愛おしい。
あんなに頭キレるのにな。ギャップが凄いですね。
あと飛行機から落ちている時に真っ先に和葉ちゃんの名前を叫んだ平次さんめっちゃ良かったし、
スタングレネードを把握してすぐに自分ではなく平次さんの耳を塞いで庇った和葉ちゃんも良かった。
互いに互いを心配して守りあってるの何〜!?純愛か〜!?なんなの〜?
兎に角この2人めちゃくちゃ可愛かった。
最後雑に聖さんを退場させた蘭ちゃんに、
「ナイス!」という気持ちと
「雑じゃない!?」という気持ちと
「聖さん踏んだり蹴ったりだよ!」と気持ちと
「蘭ちゃんそんなことできんの!?」という気持ちでぐちゃぐちゃになった。
早くくっついて欲しいけど、
でも両片想いでプラトニックイチャイチャしてもらってても全然いい。
結局何が言いたいかというと、ずっと一緒にいればいいと思う。
分からなかった点
…と基本的にめちゃくちゃ楽しんだのだが、私の知識不足もあり分からないところも多々あった。
最後のキッドのお父さんっぽい人
お父さん生きてるじゃん!?
怪盗キッド、コナンくんと親戚じゃん!?
と後半数分で畳み掛けられた。
どういうこと…頭追いつかない。
怪盗キッドとコナンくんは似ているねぇ、
という言及は散々あったので何かしらかあるんだろうなとは思っていたが、親族とは。
従兄弟の関係になるのかな?
コナンのお父さんと怪盗キッドのお父さん、
この2人にも謎が多い。
どちらがお兄さんか分からないので、
以下コナンくんのお父さんをコ父、怪盗キッドのお父さんをキ父と書く。
キ父がマメにコ父の新刊を読んで感想送るぐらいお二人の仲がいいのは微笑ましいけれど、
盗品でお祝いするの倫理観どうなってる感じ?
コナンくんのパパさんは身内に甘いタイプなのか?
コ父も凄い賢そうな感じだったけど、贈り物が盗品だと気づいていないのか…?
そもそもキ父が怪盗なの知らないのか…?
ていうか2世代揃って怪盗やってんの?
分からん…何もわからん…
キッドのお父さんは何で自分の生存をキッド(息子)に伝えていないのか?
いや普通自分を追って怪盗になり危ない目にも会い…な息子見てたら心配になるだろ😡
せめて生存報告はしろ😡
高校生なんやぞ😡
辛い思いさせるな😡
と思ってしまっているのが正直なところ。
キ父は流石に息子が怪盗キッドやってることは知ってるよね?
しかも刑事さんに化けていたということは実質今回の事件はほぼずっと一緒に居たようなもので…
何のために怪盗をさせているのか…?
これも分からん…
コナンくんはどこまで知っているのか?
皆に「キッドに顔と声が似ている」と言われても「偶然だ」と言い切っていたけれど、
あの言い方は何か知った上でそう言ってる感じだったような。
コナンくんはお父さんから聞いていたとか?それとも自分で…?
最後あたり、キッドさんのお父さん(が変装した姿)が銃を撃ってコナンくんを守っていたけれど、
あのシーンの後すぐにコナンくんたちは秘宝の元へ向かってしまうシーンに変わってしまったので、
いやその間は!?何かやりとりしたの!?
が知りたくて仕方ない。
ただコナンくんが「偶然だ」と言い切っていたのはその終盤のシーンより前だった気がするので、
キ父とどんな話をしていようがある種関係なく、
以前からコナンくんはキッドさんとの関係を知っていたってこと?
誰がどこまで知ってるんだ。何もわからん。
…とまぁ分からない分からないと書いてしまったが、
最後のオチからして、コナンくんとキッドさんの2人の関係性にとてつもなく大きな爆弾が落とされたのであろうことはコナン素人にも分かった。
これ深いファンの方はどこまで分かっておられるのだろう?
改めて、
これはあくまでコナン素人がこの映画を見た所感であるという点を念押しした上で、
以下コナンくんとキッドさんに関する感想を書いて〆ようと思う。
何を言ってるんだコイツはと思った方は、
素人を助けると思ってヒントの参考資料をそっと教えてください。
名探偵コナンと怪盗キッド
経緯は違えど、コナンくんとキッドさんって今仮面を被って大切な人に嘘をついてる状態で、
境遇が似ているんだな〜と。
新一さんは蘭ちゃんたちに危害が及ばないように自分=コナンだと明かさないで小学生を演じているし、
キッドさんは一般の高校生だけど怪盗をしていてそれを青子ちゃんに隠している。
やっぱり似ている。
でも、仮面を被って演じた上での立ち振る舞いはちょっと違う印象だ。
新一さんは小学生の姿だけど、
バシバシ警察やら事件現場やらに姿を現して割と好きなように(私から見ると)探偵業してる。
やってることだけみると、
結構そのままコナン=新一という感じ。
でも、怪盗キッドは逆で、今回の映画を見る限りだとそんな感じはしない。
あくまで怪盗キッドは目的を叶えるために「ガワ」として被っているものであって、
中の高校生としての自分とはまた違ったものである…というように感じた。
それもあって、今回警察の方を巻き込んで撃たれてしまったのを見て苦しんでいたのかなぁと。
怪盗キッドとして優先したい(しなければならない)ものと、
ただの高校生としての自分が優先したいものに少し不和が生じてる感じ。
また、途中キッドさんが「月が導いてくれる〜」的なコメントをしているのを聞いて、
そういえば怪盗って犯罪者やんと気づいた。気づくの遅い。
仕方ない、カッコイイんだもん。
コナンくんは探偵だから堂々と日の下を歩けるし仲間も沢山いるし(何度も言うけど人脈えげつない)なんなら自分の正体を知っている人間も居るけれど、
怪盗であるキッドさんは孤独に月の下、つまり夜を舞台に1人なんだなと。
彼のお父さんが最後写った時も月明かりの下だったし。
しかも怪盗キッドは義賊でもないし、
怪盗を始めた理由も酷く個人的なもの、
キッドさんの中身を知る人も仲間もいない(のかな?あの様子だと)。
犯行の様子を見ても協力者はおらず単独犯の様子。孤独だなぁ。
たまに弱音を吐きたくなったりしないのだろうか…と心配になったが、
EDで幸せそうな顔で青子ちゃんと電話しているのを見て、ホーン(◜𖥦◝ )︎となった。
コナン世界カップル多くない?
そもそも高校生多くない?
まぁただ支えはあるとはいえ、
結局怪盗キッドとしての理解者がいないというか。
キッドはカッコイイから園子ちゃんのようなファンはいるんだろうけど、それって理解者とはまた別物だし。
お父さんが警察である青子ちゃんにも流石に「自分が怪盗キッドです」とは言えないだろうし。
そんな孤独さ故に、
キッドとしての自分をずっと追っている警部には敵ながらもちょっと別な感情も抱いていたりするのかなと思っていて。
警部が撃たれたシーンではどんなリアクションするんだろ、と思ったけれど、
激昂して雨に打たれて本気で落ち込んでるところ見たら悲しくなってしまった。
だって警部さんは自分を追ってきたせいで大怪我したわけで。
しかも怪盗キッドとして北海道にいる以上、
青子ちゃんや警部の知り合いとして顔を出して励ますことも出来ない…
他人に成りすまして、2人の様子だけみて去っていくの本当に切なかった…
悲しい…高校生がこんな辛い思いをしていいのか…よかったよ警部さん生きてて…
キッドのお父さんは何をしてるんですか?😡
キッドさんは怪盗で犯罪者ではあるけど、
なんだか普通にキザないい人っぽいので、犯罪者だからとそれ1点で断罪してしまいたくはないなと。
コナンくんも敵(?)である怪盗キッドを目の前にしても、絶対捕まえてやるぞ!といった感じはしないし。
多分これまでにいろいろあったんだろうな。
コナンくんもキッドさんも、
自分にとっての敵だとしても命を奪ったり今後をイタズラに潰すような真似はしないというか、
そういうところも似てるなぁと。
…つらつら書いたが、要は
この作品においてコナンくんとキッドさんって結構似ているところがある(そもそも従兄弟でしたし)のに、
探偵と怪盗となるととことん対照的なんだなぁと、なんだか切ない。
でも今回は 「真実を知りたい」という気持ちと目的が合致した上でコナンくん(探偵)とキッドさん(怪盗)が共に行動して共闘し助け合ったのが、
大きなターニングポイントというか、
大イベントだったのかな〜とコナン素人は思いました。
まる!
まとめ
いろいろなカップルを見て微笑んだり、
アクションでドキドキしたり、
そんな事していいの!?な演出でつい笑ってしまったり、
かと思えば人々の人間関係やそこに生まれる感情で切なくなったり、
残された謎に興奮したりと、
盛りだくさんでした!頭も心も忙しかった!
いやー楽しかった!
なんかみんな幸せになって欲しいです。
若いのにこんな辛い目ばかり合わないで欲しいよ。
ずっとイチャイチャしていてほしいよ。
多分きちんと原作を追った上で見たらまた全然違った感想になるんだろうなあと思ったので、
敢えてコナンど素人状態での初見感想を残すことにしました。
意外とこういうの、あとから見返すと面白かったりするし。
面白かったな!
アマプラには入っているので、
何か他のコナン映画も見てみようかしら、なんて思いつつ。
あんこでした。