秋華賞 2024事前考察
秋華賞2024
2024年10月13日 日曜日
京都競馬場 内回り 芝 2000m
ゴール手前からスタート、最初のコーナーまで300mと比較的短いため、スタートからのペースは比較的緩やかになる。
向こう正面で上り坂があるため、仕掛けどころは3コーナー坂の頂上以降となると想定される。
最後の直線は中山に次いで短く、差し・追い込みは届くかどうか、仕掛けどころと馬の力量を理解しているジョッキーでないとあまり後方脚質は不利と考えたい。
後方では包まれるリスクもある。
仕掛けのポイントが限られることから、最初にポジションを取って逃げ・先行しつつ3コーナー以降の下り坂を迎え、4コーナー手前から追い出し、押し切る競馬ができれば強い。
過去10年(内京都開催8回)を見て
近年のリバティやスタニングローズが勝った競馬は、上記の想定とほぼ合致する。
人気馬はマークがきつくなるため、どこかで外に持ち出さないと包まれて終わる可能性は怖い。
京都改修前のレースで印象的なのは、2018アーモンドアイ、2017ディアドラ。
アーモンドアイのレースだけは馬が強すぎてある種参考外、通常なら川田Jのミッキーチャームが逃げ切る競馬。
それを後ろから、ほとんど直線のみの競馬で差し切るアーモンドアイはさすがとしか言えない。強すぎる。
2017ディアドラはルメールの神騎乗。
通常外を回すことが多い雨・重馬場の4コーナーで内を通して外を回ったリスグラシューとの差をコーナーで一瞬で詰めた。
そこから外に持ち出して差し切るは普通はできない。
豊さんのギリギリハナ差勝利狙いと思われる騎乗を壊したのは、素晴らしい騎乗。
また、重馬場で荒れた内を通って鞍上の期待に応えたディアドラも素晴らしい。
2024年の注目出走馬について
さて、2024年の出走馬について、執筆中に気になっているのは以下の馬。
クイーンズウォーク(川田)、チェルヴィニア(ルメール)、ボンドガール(武豊)、ステレンボッシュ(戸崎)
クイーンズウォークは前走ローズSで完勝。
内枠を取れているという点もあるが、川田Jの腕もあって、常にポジションが安定しているし、スタートが下手ではない。
「下手ではない」これ非常に重要で、秋華賞では内枠は有利だとは思うが、スタートで後手を踏めばの馬に被されてポジションを確保できなくなる。
今回2枠3番を引けたことは非常に大きいと思う。
先行してポジションを取っていけるこの馬は後方脚質のチェルヴィニアやステレンボッシュよりもポジション面では有利に運べる可能性は高い。
全てのレースで川田Jが乗っていることも高く評価できる。
チェルビニアはオークスからの直行組。
調教はしっかりと動けており、9月中旬以降しっかりした調教がつめているのが良くわかる。
気になる点はスタートの悪さと右回りの成績。
スタートが比較的しっかり切れたのは、新馬戦と未勝利戦のみであとは失敗こそしていないが、そこまでいいスタートではない。
特にムルザバエフJが乗った桜花賞では、スタートから出していって前目のポジションについて最終直線入ったあと機嫌を損ねたかと思うほど、足が鈍った。
明確に不利があったとは見受けられないかったが負けすぎ。
それを払拭するように、オークスではルメールを鞍上に、ヌルっとスタートを切って大外を回して勝ち切る横綱相撲。
新潟、東京のような直線勝負のコース以外では対応が苦手な不器用タイプかも・・・。
ルメールが継続で馬の特性も秋華賞の成績もよい鞍上なので、不安はあるが重い印は必要。
結局後ろから行くことが想定されるので、枠は大外以外なら比較的どこでも変わらなかったと思う。
内で包まれるなら後ろから大外回すだろうし、包まれなければこれ幸いと内を使える。
鞍上の力で、今のところ実績がない右回りを克服できるかがカギ。
ステレンボッシュは安定感が抜群な点と、馬郡に多少揉まれても大丈夫なのが強み。
左右どちらの周りでも、しっかりした末脚を使えている点も評価したい。
チェルビニア同様オークスから直行ではあるが、こちらも調教はしっかりつめている。
正直に言うと、チェルビニアほど特筆する点がない。
悪い意味ではなく、そのくらい弱点らしい弱点がない。
安定して強い。
オークスまでなら総合力で世代頂点ではないかと考えてもよいレベル。
負けたレースも大きな負けがなく、本当に紙一重の勝負やほんの少しの展開での差、競馬を教えている期間での負けなど、すべて理由が付く。
大外枠8枠14番は少々マイナスだが、ここで2番人気以下で単勝4倍つくなら積極的に勝負できる。
ボンドガールは、この世代の伝説の新馬戦での勝馬。
それを考えると、未だ重賞勝利がないのが不思議なくらい。
シンプルに気性が悪く、大体いつもかかり気味。
ただ、かかり気味になるほどスタートは良く、出が良すぎるゆえに行こうとしてしまうのかも・・・。
NHKマイルの負けは直線での明確な不利によるものなので、完全度外視。
他のレースも気性難ゆえに教育しながらのレースと見受けられる。
それでも大きな負けがなく、馬券内に好走している点は非常に評価したい。
前走の紫苑Sはレコード決着0.2秒差負けたが、内に入れて最後直線でコースがないところ外に持ち出して3着は非常に高く評価できる。
スムーズに前が空いていればレコ―ドを出したのはこの子だったかも・・・。
横山典Jもそうだが、ベテラン継続騎乗馬は教育している側面も強いため、どこかで必ず一花咲かせる。
典Jは騎乗が少し極端なので、ねらい目が難しいゆえに馬券妙味が出やすいが、この子は伝説の新馬戦勝利馬+武豊Jで馬券妙味が出にくい。
ただ今回単勝10倍以上つくのであれば、ここは期待値が非常に高いと考えられる。
枠も6枠10番と極端ではない枠。チャンスあり。
他注目馬
ミアネーロ(津村)、クリスマスパレード(石川)、セキトバイースト(藤岡佑)
ミアネーロは前走クリスマスパレード、ボンドガールと共に紫苑Sを走り、レコード決着タイム差なしの2着。
非常に強い競馬をしている。
大負けしたオークスについては力量差よりも、距離適性の差と長く足を使えないタイプのように感じる。
脚質の自由度はないが、小回りの中山や京都内回りが合う器用なタイプと評価したい。
オークス以外は中山を一貫して使っており、結果も悪くない。
紫苑S組としてはボンド≧ミアネーロ≧クリスマスパレード>ホーエリートで評価している。展開次第では上位3頭は簡単にひっくり返る差と考える。
馬郡を多少捌けそうなこの馬なら、2枠2番は悪くない。
クリスマスパレードも前走紫苑Sから。
前走はハイペースの中、先行して逃げた馬について行きレコード決着を勝ち切った。
レコード決着レベルのハイペースで先行して残す競馬は評価したい。
競馬の質は、クイーンズウォークと近い部分がある。
中山経験が多い点はクイーンズウォークよりも評価を上げるべきかもしれないが、オークスまでを考えた地力評価で差をつけた。
7枠13番は外を回す前提なら悪くはないが、先行~逃げたいこの馬にとっては内枠の方が欲しかったと思う。
セキトバイーストは外枠となったことでやることがハッキリした。
「逃げ」一択。
単騎逃げで大逃げしたときに、後方組が判断を誤れば、馬券内の可能性はある。
このメンバーの中で、逃げ完遂は難しいが勝算はゼロではない勝負になると思う。
展開予想
セキトバイーストとクリスマスパレードのハナ争いからスタート。
多分、セキトバイーストがハナを主張すると思う。
コーナーまでは短いため、前はすんなり決まる。
ラヴァンダ、ランスオブクイーンが続いて少し縦長の展開。
ただ、前とあまり離れると向こう正面の坂道で仕掛けることになるため、馬郡はそこまで縦長にならないのではないか。
後方馬郡ではチルカーノタガノエルピーダ、クイーンズウォークが前目。
チェルビニア、ステレンボッシュ、ボンドガール他の馬たちが後方。
今までの傾向的には上記脳ようなイメージだが、ボンドガールはここで結果を出したいなら、少し前目のポジションを取る可能性が高いと思う。
クイーンズウォークをマークするように動くかも・・・。
クイーンズウォークは順当に3コーナー途中から順当に仕掛ける。
セキトバイーストは脚が厳しいかも。
ボンドガールがクイーンズウォークをマークしているようであれば、このあたりで仕掛けて少しだけ外を回していく。
ステレンボッシュは下り途中から一気にポジションを上げて外から仕掛け。
チェルビニアは枠を生かして内を選択するかも・・・
クリスマスパレードもよい脚を使うと思うが、上位評価した馬たちと比較すると脚は余していないと思うので、5着まで。
ボンドガールとクイーンズウォークがたたき合いで、ステレンボッシュ、チェルビニアが末脚を伸ばす。
展開次第の部分はあると思うが、ポジションの差と多くの競馬場で差し脚を使った実績のあるボンドガールが勝つ。
2着にクイーンズウォークかステレンボッシュで非常に難しい、3着争いでチェルビニア。
予想印
◎10 ボンドガール
〇3 クイーンズウォーク
▲14 ステレンボッシュ
△5 チェルビニア
☆2.13.15
正直、上位4頭はそこまで差はないと考えている。
オッズ妙味と予想した展開で印順位を付けた。
買目
単勝 ◎
馬単マルチ ◎⇒〇▲△ 6点
三連複 ◎⇒〇▲△⇒〇▲△☆ 15点
10/13 追記
単勝4倍以上つくなら14ステレンボッシュは「買い」と考える。
2着以内の確率は多分この馬が1番。
逆に単勝4倍以下なら頭は無し。
オッズ妙味と、京都が庭のレジェンド武豊に任せたい。
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