天皇賞秋 事前考察

天皇賞(秋) 2024

2024年10月27日 日曜
東京競馬場 左回り 芝 2000m

スタート地点は1コーナー奥のポケットから。
最初のコーナーが非常に急にもかかわらずコーナーまで非常に距離が近い。
有馬記念と同等かそれ以上に枠が大切となる。
逃げ馬は内枠が喉から手が出るほど欲しいが、出遅れると他に逃げ馬がいた場合被されて、ブレーキを踏むことになる。
そういったこともあり、隊列はスムーズに決まる。
最初の1000mは逃げるような馬がいると57秒台が出ることもある。
通常は60秒±1秒程度。
秋雨で渋れば62~。
東京競馬場自体が最終直線が長く、逃げ馬にはそもそも不利。
先行~差し脚質を高く評価したい。

過去レース映像を確認して(2023~2014)

まず、イクイノックスが走った2022年2023年は評価が非常に難しい。
これは彼に勝つために先行馬は積極的に逃げてつぶれて後方が圧倒的に有利となった2023年。
稀代の逃げ馬パンサラッサがとんでもない大逃げを打ってイクイノックスに捕まった2022年。
※2022年はイクイノックスが出走していなければ、パンサラッサが勝っていたと思う。もし勝っていれば逃げ馬が勝利する珍しい天皇賞となっていた。
上記のレースは世界一の馬がいてその馬に勝つためにどうするか各陣営が粘りに粘った策で勝負に出たもので、通常の傾向とは比較できないと思う。
そういった意味ではアーモンドアイの2レースも評価は難しいところ。
一つ言えるのは、アーモンドアイもイクイノックスも絶対的な強さを持っていた点、突き抜けた強さを持った2頭+東京の鬼ルメールJ鞍上であれば、変な小細工はせずに、先行して直線で抜け出れば勝ててしまう。
G1を7つも9つも勝つような絶対的な強さを持つ馬が出走する+先行脚質を持っているようであれば素直に従うのが天皇賞、ひいては東京競馬場の勝ち馬を予想する大切なファクターと考えてよいと思う。

少しそれたが、2024年はリバティアイランド、ドウデュースという非常に強力な馬が出走する予定だが、この2頭がイクイノックスレベルの力を持っているかと言われるとそうは思わない。
それならば、順当に力のある差し系の馬、先行馬から検討し、逃げ馬は評価を大きく下げる。
追い込み系の馬も比較的良い順位につけているが、Bコース替わりとなるため、届かない可能性が高い。

2024年の注目馬について

リバティアイランド(川田)、ドウデュース(武豊)、レーベンスティール(ルメール)、ジャスティンパレス(坂井)

リバティアイランドは心強い川田J継続騎乗。
前走は海外、その前はイクイノックスと戦ったJC。
これまでの戦績、戦ってきた相手関係を考えても、力は明らかに上位。
ただ、何点か不安点。
まず、川田Jの前週の落馬(すでに退院済み)の影響はないか、最終の追切に乗れているかは気にしたいところ。
2点目は、軽くではあるが靭帯炎からの明けというところ。
ここは、1週前追切でとんでもない時計を出していることから、心配しすぎかもしれない。
3点目は斤量の増加。
これまで最大は55kgだったが、今回は56kgと重たくなる。
このあたりは調教後の体重含めてしっかり判断する必要あり。
とはいえ、実力は折り紙付き、イクイノックスと走った馬はみんなその後両成績を残していることからも、ここは勝負所だと思う。

ドウデュースは武豊J継続騎乗。
今年を最後に引退が決まっているドウデュース。
前走宝塚記念は苦手な重馬場で敗因明確。
ドバイターフも最後不利があった。
昨年のJCと天皇賞秋は戸崎J乗り替わりでスタミナがもたなかった。
ドウデュースは多くの人が言う通り古馬になってから筋肉量が増えて本来マイルから2000m(なんなら1800以下)以下のがベスト距離の馬だが、武豊Jの騎乗技術、馬への負担が少ない事で有馬記念や京都記念で勝利を収めている。
元々調教でよく走るタイプで、直近のタイムもバッチリ。
武豊Jで2000mは適距離で、天気と枠にもよるが、ここでは3着内の確率は1番高いとみている。

レーベンスティールはルメールJ継続で3走目。
新潟での敗戦の理由ははっきりしないところは不安。
鞍上の変更、外枠、海外競馬から帰ってきた休み明けのレース等原因はいくらでも考えられる。
逆に、そのあとの2走目のエプソムCは非常に強い勝ち方。
今回は休み明けで一度叩いて2走目。
十分に勝負になると考える。

ジャスティンパレスは坂井J継続騎乗。
昨年の天皇賞、宝塚記念にて最強馬イクイノックスの2着、3着と結果を残している。
その戦績を考えれば他の実力上位馬と比較しても上手と考えられる。
海外競馬での敗戦と休み明けでも負けたことで人気を落とすならオッズ妙味は出やすいと考える。
坂路調教中心のメニューで、タイムもそこそこな点は気になるところ。

他注目馬

ダノンベルーガ(デムーロ)、リフレーミング(菅原)

ダノンベルーガはデムーロJに乗り替わり。
海外競馬から7か月の長期休養を挟んで秋初戦。
この馬もイクイノックスと戦ってきた歴戦の猛者。
ただ、海外競馬からの長期休養明け、調教のタイムについては高評価を与えられるまではいかないため、ここは割り引きたい。
鞍上も最近調子が悪いように見える。
強い馬ではあるが、ここは上記の馬たちより評価を下げる予定。

リフレーミングは菅原Jに乗り替わりで初騎乗。
中京開催の小倉記念をレコードで勝利した点は高く評価できる。
また、調教も販路調教で50秒を切るタイムで上がっており、調子は非常に良い。
人気の落ちそうなここは非常に期待値は高い。
ただ、ここまでの戦績が非常に多く、G1も初挑戦。
3勝クラス、リステッドと連勝して、G33回挑戦して前走で初勝利。
他の馬たちと比較して戦ってきた相手、戦績が不足している点は理解しているが、上がり調子の点を高く評価したい。

展開予想

ノースブリッジが逃げる。
ホウオウビスケッツが競りかけていく展開。
枠的にはノースブリッジの方がハナは取りやすいと思うので、ここはどちらかが行くと思う。
明確に逃げる馬は上記の二頭で大逃げする馬たちではないためペースは通常通り落ち着くと想定。
シルトホルンがさらに続く。
べラジオオペラはスタートがうまぅ、枠も1枠と良いところを取れたため、前に追走していくと思う。
外枠から、リバティアイランドとレーベンスティールが続く。
ソールオリエンス、ダノンベルーガ、ドウデュースは後ろから。

落ち着いたペースで流れたときに、岩田康J・ノースブリッジが先に行った時の方がペースを握られて怖いと思う。
特に天皇賞秋はBコース替わり初週のため前も少し残りやすい。
勝つ手段を取るなら、岩田康Jが逃げると後ろが届きにくいレースを作られる可能性がある。
昨年は逃げ宣言で失敗していることを考えると、今年こそノースは高確率で逃げる。
後ろが届きにくいペースとなったときに最も恩恵を受けるのはリバティアイランド。
4コーナー以降の勝負所で勝負になるポジションにいるのは、リバティ、レーベンスティール。
ただ、武豊Jがこの流れを読まないで騎乗するとは思えないので、今までのレースよりも少し前目につけてくるはず。
ダノンベルーガも後ろ目につけるが、デムーロJが捲り気味に攻めたら最後の脚は残らない。
ソールオリエンスの末脚も恐ろしいが、なんとなく少し重馬場の方が強い馬の印象。
開幕週の東京で前にいるリバティ、レーベンに届くとは思えない。

そうなると、4コーナーを回って先頭はノースブリッジ、ホウオウビスケッツは下がって、べラジオオペラがノースをターゲットに進出。
それを合図にリバティとレーベンスティールも仕掛けていき残り300mでラストスパートで追い比べ。
ドウデュースは馬場の4分どころから仕掛け、残り50mで捕まえる計算で動く。
ジャスティンパレス、ダノンベルーガ、ソールオリエンスは外からでロングスパート。
多分届かずこの2頭が4・5・6着あたり。
ドウデュースがリバティに届いて1着。
リバティ・レーベンが競って2・3着争い。
前が残る状況になったなら、べラジオオペラが2・3着争いに加わるかも・・・。

予想印

◎7 ドウデュース
〇12 リバティアイランド
▲14 レーベンスティール
△1 べラジオオペラ
☆6,10,11

天皇賞やジャパンカップが主に感じるが、東京は本当に紛れの少ない実力が問われるコースだと感じている。
今年のヴィクトリアマイルのように上位人気馬にとってあまりに不利な展開となった場合は話が変わるが、基本は上位人気が順当に来る。
上位人気の3頭は特に強く、誰が勝ってもおかしくないとは思うが、土曜日のレースを見ても前残りはありつつも東京らしく後ろからの脚が届く。
この秋を最後としているドウデュースは出走レースすべてで絶対に勝ちたいと思う+2000mは今の彼にとってはベスト距離。
本命としたい。

買目

単勝 ◎ 1点
馬単マルチ ◎⇔〇▲△ 6点
3連複 ◎⇒〇▲△⇒〇▲△☓ 12点

単勝・馬単は確定。
3連複はオッズに応じて考えるが、東京で上位人気決着を考えると、☓を抜いて少点数勝負か見送り。

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