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結局、自分のためなんだけどさ

今のところ、年末に二人、年明けに三人と会う約束をしている。

みんな僕から声をかけた人たちである。

実はそのうちの一人とは今日会うのだけど、このタイミングで会う約束をしていて本当によかったと心の底から思っている自分がいる。

というのも、10月から始めた新しい仕事は体力的にキツい仕事なので、どんなに前向きな気持ちで取り組んでいても、たまにどうしようもなくヘトヘトに疲れ果ててしまって、そのせいでどうしても鬱っぽくなるときがあるのだけど、今がまさにそんな状態だったからだ。

そんな虫の息状態な僕だけど、今晩、彼と会うことを想像しただけで、少し息を吹き返し始めている。

そして、実際に会ったら本格的に元気を取り戻すんだろうな。

結局、そんな人を選んで会おうとしているのだった。

そう、僕と同じか、それ以上に、人生をまだまだこんなもんだなんて言って諦めずに、ガムシャラに楽しもうとしている人たちを、ね。

それは、明らかに、くじけそうな自分の心を奮い立たせるためであり、つまり、結局、自分のためでしかないから、いつかみんなから愛想を尽かされるかもしれないけど、そのときが来るまで、そう、僕が誘っても適当な理由をつけてやんわりと断られるそんな日が来るまでは、お世話になりたいと願っている。

したたかな男だな、と我ながら思うよ。

でも、そんな自分のこと、案外、嫌いじゃないし、そして、年末年始の忙しい時期にわざわざ会ってくれる人たちもきっと同じ気持ちなんだろうな、と勝手に自惚れてもいる。

まあ、そうは言っても、あんましグダグダにならんようにしないとな。

たとえオールになったとしても、ね。

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