入院生活〜胆嚢摘出後退院まで
腹腔鏡で胆嚢を摘出してから1日
24時間後には支え無しで立って
歩けている
医学の進歩に驚きだ
この手術をすることになって
祖母も兄も胆嚢を摘出していたことを知った私
祖母の時代の大変だった開腹手術
兄も術後しばらく悪く発熱したりで大変だったらしい
全く知らなかった
その記憶がある母は大変に心配してくれていた
私の日々の連絡で回復ぶりに驚くばかりで
無理しないで
休んでいなさいというが
今はどんどん動け歩けです
かと言ってやっぱり傷口は痛むし
食事をしたら内臓が動く感じが痛むし
変に身体をかばってそんなに動けないから
安心してください
あなたの娘はビビリでおサボりさんですから
術後翌日はようやく眠りにつけて
人は眠ることで身体を回復させるんだなと実感
日々回復している感じがする
ドクドクってしたり、お腹がギュルギュルしたり
自分の身体の血の巡りや鼓動をこんなに気にして向き合ったことなんてなかった
これもいい機会だったんだなと思う
人生まだまだ折り返し
これからまた成長していけるように
心も身体も自分で自分を大切にしていかないと
食欲ゼロ
この私が食べることが楽しくない
お腹もすかないし
食事を目の前にしても食べたいと思わない
少しずつ口に運んではみるものの
一口食べるごとに身体中が消化のために
大運動会を繰り広げるよう
食べるって体力いるんだなんて初めて感じた
食べ物が身体に入ると
胃から溝落ちの部分にキューっと痛みが走って苦しい
私、このまま痩せちゃうかも
なんて思ってるうちはダメね
食欲が無いと夫に言ったら
おはぎを差し入れしてくれた
おはぎ大好きよ
嬉しいよ
だけど、今は違うの
どれでも食べられないの
消化するのが大変なの
そして今日もリハビリ
あの理学療法士さんがお誘いに来てくれる
学校に行く時間に一緒に行こう〜って家まで迎えに来てくれている感じ
術後まだシャワーもしてなくて髪もボサボサの私をにこにこして迎えてくれる
毎日、日勤、夜勤と交代していく看護師さんも皆優しく声を掛けてくださる
配膳をしてくださる方、年配の方に気持ちよく部屋の掃除をしてもらい
トイレも綺麗にしてもらう
背中に汗が滲む姿
頭が下がります
なんだか自分が怠慢のような申し訳ない気持ち
私も何かで返していかないとなと心に誓う
腹腔鏡手術跡の数ミリの傷跡には
透明のテープが貼ってある
見るのも怖くて直視できない
おへそにはガーゼが詰めてあって
✖️を書いたらたぬきのでべそみたいで笑えた
術後3日目の朝
お腹の絆が取れてシャワー
泡でやさしく洗ってくださいね〜と先生
シャワーできてすーっきりしたら
少しずつ食欲が出てきました
痛みはまだあるけど
うん。なんだか美味しいぞ
ゆっくり身体に優しく
よく噛んで、ゆっくり食べる
こんな快適な入院生活を過ごさせていただけて
私は幸せものだ
この病院に巡り会えてラッキーだ
そしてこの医療を受けさせてもらえる私の環境にも夫にも感謝している
人一倍心配してくれているのはよく分かっているけど、私はここで病院の人たちにとっても良くしてもらって助けてもらえてるので大丈夫です
痛む?大丈夫か?何がほしい?どう?何か必要か?
じたばたして心配を表現していながら
私が食べられず苦しんでいる前で
残すのもったいないからと頬張っている夫
お茶か水をお願いしたのに
サプリ系の飲み物を買ってきて
俺って気が利く〜と言っている夫
俺って優しいな
惚れ惚れするぜ
笑うだけで傷口が痛むから笑わせないでちょうだい
術後の血液検査異常なし
予定通り、明日、6日目での退院
あとは便が出ればOKなんだけど…
お腹はキュルキュル鳴ってるし
食べるたびに内臓が動く感じがするのに
出ない。。。
もともと便秘症で環境やリズムが変わると
まぁ出ないやっかいな私のお腹
個室でマイトイレまであるという有難い環境なのに
この頑固者め
なんだか明日退院だと思うと感慨深くて
眠りが浅かった
自分の身体の一部が無くなったこと
初めての入院という経験
いろんな人に助けてもらった感謝と感動
翌朝、なんとか排便できました
退院です。
皆様ありがとうございます。
ほんとにほんとにありがとう
お一人お一人お礼を言いたい
ご飯を作ってくれている顔も分からない人にも
心でお礼を言って
病室を出た
汗だくで退院のお迎えに来てくれた夫は
また面白いことを言った
「今、売ってるんだ」 「何を?」
「恩」
「売れる時に売っとかないとね」