エギにエポキシを塗ってみる!その結果報告です!
親父がエギにエポキシを塗った結果報告をしてくれるそうです。
さて、どんな結果になったのでしょう?
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
親父、エギにエポキシを塗った結果報告をしてくれるんだって?
親父:
とりあえず、かな。
まだ色々考えたり改良する余地はあるから、現段階での結果報告になるね。
クロ:
うん、気になるね。
教えてくれる?
まずは、どんな風にエポキシを塗ったの?
【使用したエポキシ】
親父:
エポキシは下の写真のものを使い、そのエポキシにうすめ液を10%混ぜた。
うすめ液20%のものや、色々作って塗ってみたけど、10%が一番良い気がしたね。
クロ:
なるほど。
うすめ液を混ぜるんだ?
親父:
うすめ液を混ぜないと粘着力が強すぎて滑らかに塗る事は出来ないし、複数個のエギにエポキシを塗るなら、時間がかかり過ぎて固まってきてしまう。
だから、うすめ液を塗る事によって、粘度を調整するんだね。
クロ:
なるほど。
そういう事なんだ。
親父:
ただ、結果的にこの方法が正解だったかは分からない。
何と言っても失敗したんだから。
クロ:
え?
失敗だったの?
【結論から言うと失敗】
親父:
まず、結論から言うと大失敗だね。
釣果も落ちるし、エギそのものがダメになる。
俺は今回、エポキシを一度塗りしたものと三度塗りしたものを作ったんだけど、結果的に言うと、どちらも失敗かな。
クロ:
なるほど。
とりあえず全部同じように塗った訳ではないんだね?
親父:
そうだね。
俺は全部で11個のエギにエポキシを塗ったんだけど、助かったものは一度塗りしたものだけ。
あとは廃棄。
クロ:
最悪だね(笑)
失敗だった理由を教えてくれる?
【一度塗りの失敗理由】
親父:
結論から言うと、一度塗りのエギでアオリイカを釣る事は出来たよ。
だから、一見、成功に思える。
でも、はっきり言って強度不足だよ。
サイズの大きくなってきたアオリイカの歯は鋭く強いんだ。
メーカーが頑丈に作ったエギの表面をいとも簡単に破いてしまう。
たった1回の釣行で使用出来なくなるくらいにね。
だから、エギにエポキシを塗ってみようと思った。
でも、エポキシを一度薄く塗っただけでは、あまり意味がなかったんだね。
やっぱり表面が破れてしまう。
クロ:
なるほど。
多少は強度アップしていても、大きなアオリイカには意味がなかったと。
親父:
意味がないとまでは言わないけど、エポキシを塗る事のマイナスと、エポキシを塗った時のプラスを考えると、差し引きは0かなって気がする。
クロ:
なるほど。
じゃあ三度塗りした方は?
【三度塗りの失敗理由】
親父:
まずはこの写真を見て欲しい。
クロ:
エギが白く見えるけど?(笑)
親父:
もちろん、最初から白かった訳じゃない。
塗ったばかりの時は透明で、綺麗だった。
でも、一度使用したらこうなった。
クロ:
海につけると白くなったんだ?
もう一度海につけると普通の色に戻るとか?
親父:
いや、白いものは白いままで、海の中でも白かった。
クロ:
そっかぁ。
ちなみに、これじゃ釣れないの?
親父:
試してみたけど、釣れなかった。
二度釣行して試したけど、まだ釣果はないよ。
クロ:
ちなみに、一度塗りのエギはこんな風にはならなかったの?
親父:
まったくならならない訳ではないけど、使用に耐えるものだったんだ。
三度塗りのエギだけがこうなった。
つまり、一度塗りでは強度が足りず、強度を上げる為に複数回エポキシを重ね塗りすると、白くなってしまうって訳。
下地の色がまったく見えない訳ではないけど、表面に付着する白が良くないのかな?
クロ:
なるほど。
じゃあ、エポキシを塗る弊害は他にもある?
【エギのバランスが崩れる】
親父:
やっぱり、エギが持つバランスが悪くなるね。
基本的にティップランの場合は
ショートジャーク+カーブフォール
の釣りなんだ。
だから、陸っぱりのエギングとは違い、多少バランスが悪くなっても大丈夫だろうと思ってた。
でも、そうじゃなかった。
クロ:
バランスが悪くなったらいけない理由があったと?
親父:
特に三度塗りしたエギに多く見られたんだけど、着底した時、エギが横に倒れてしまうんだ。
普通は尻尾の方が浮いてユラユラと揺れるんだけど、エポキシを塗ったエギはその姿勢がすごく悪い。
つまり、ロングステイをさせた場合、大きなデメリットになる。
クロ:
なるほど。
着底した時の姿勢に大きなマイナスがあると?
親父:
その通り。
一度塗りしたものは大丈夫だった。
でも、三度塗りしたものはダメだった。
クロ:
つまり、三度塗りしたものは色んな理由で使えないと?
親父:
その通りなんだ。
いくら強度が上がったって、釣れなければ意味がない。
そういう意味で大失敗だね。
大きな損害だよ(笑)
クロ:
一個ずつ塗れば良かったのに(笑)
って言うか、こんな事をする親父ってバカだよね?
親父:
面目ない(笑)
でも、失敗しそうだって分かっている事でも、やってみなきゃ分からない事もあるし、やって気付く事もあるからな。
これまでもバカバカしい事を山ほどやってきたから、今更失敗の一つや二つ気にならないよ(笑)
あと、一個ずつ塗れば良かったのにとクロは言うけど、俺はせっかちなんだよ。
それに、エポキシの1剤と2剤を合わせる場合、少し多めに作った方が薬が安定しやすいんだね。
あまりにも少量だと、わずかの量の違いであっても、誤差としては大きくなるから。
それに、少量ずつやるとなると、使用するカップや筆も大量に使用する事になるんだ。
クロ:
でも、結果的にそっちの方が安くついたんじゃないの?
親父:
おっしゃる通りです(笑)
クロ:
ちなみに、廃棄予定の三度塗りしたエギのエポキシは除去出来ないの?
【エポキシの除去】
親父:
うすめ液を使って、少しこすってみた。
クロ:
うまく行った?
親父:
正直、微妙だな。
エポキシは強固な接着剤だからね、三度塗りしたエポキシが綺麗さっぱり剥がれてくれるとは思わないし、実際、一度では剥がれなかった。
でも、少しでもエポキシが薄くなって、せめて一度塗りくらいまでくれば使えるかな、って。
クロ:
だよね?
結構大量だから、出来れば使いたいよね?
親父:
で、とりあえずこすってみたらこうなった。
結論から言うと、表面の白くなったエポキシがはがれ、パッと見は綺麗になったけど、全部のエポキシが剥がれた訳じゃない。
だから、海水につけるとまた白くなる可能性はあるかも。
ただ、部分的には下地まで到達し、その下地の色が綿棒についていたね。
根気よくこすればいい線まで行くかも。
まぁ、俺はまだ諦めた訳ではないからね。
とりあえず表面がボロボロになっても、そのエギを使ってまた実験してみるよ。
で、アオリイカに嚙まれたとしても破れないエギを完成させてみせる。
クロ:
メーカーも最初からそんなエギを作ってくれればいいのにね。
親父:
それじゃ商売にならないだろ。
かじられて新しいエギをまた買う事で商売が成り立っているんだから。
クロ:
そっかぁ。
じゃあ、親父の研究と頑張りに期待だね。
親父:
とりあえず頑張るよ(笑)
クロ:
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① 使用したエポキシ
② 結論から言うと失敗
③ 一度塗りの失敗理由
④ 三度塗りの失敗理由
⑤ エギのバランスが崩れる
⑥ エポキシの除去
何かいい案がある人は教えて頂けると嬉しいです!
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