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親父のエギング塾30 上手い人の技はこうやって盗む
今日は上手な人の技をどうやって盗むか、その解説をしてもらいます。
そんな方法ってあるんでしょうか?
登場人物
クロ・・・エギングを始めたばかりの初心者
親父・・・エギング歴15年のベテランエギンガー
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日は【上手い人の技はこうやって盗む】ってお題目なんだけど、そんな事って簡単に出来るの?
【まずは目的をはっきりさせよう】
親父:
簡単だよ。
でもね、まず、みんなは思い違いをしている部分があるんだね。
みんなはどうして上手い人を真似ようと思うの?
クロ:
それは上手い人のようにアオリイカをいっぱい釣りたいからだよ。
親父:
だよね?
そう、アオリイカをたくさん釣りたいから。
これが目的。
その為に、上手い人を参考にするんだよね?
クロ:
そうだね。
親父:
でも、いざ上手い人を目の前にすると、みんなの気持ちは【アオリイカをたくさん釣りたい】から【上手い人の真似をしたい】になってしまうんだよ。
クロ:
どういう事?
親父:
いいかい、上手い人がアオリイカをたくさん釣るのは、その人の釣り方にアオリイカをたくさん釣る要素がいっぱい詰まっているからなんだよ。
つまり、クロが真似るべきは、そのアオリイカをたくさん釣る要素であって、上手い人をコピーする事ではないんだね。
なぜなら、上手い人のコピーをするにはそれなりの経験も必要だし、器用さも必要。
だから、時間がかかるんだ。
でも、釣れる要素だけを抽出すれば、技術は未熟でも上手い人と同じ釣果をあげる事が出来るし、それは意外と簡単なんだね。
クロ:
なるほど。
上手い人を完全にコピーする必要なんてないんだ?
親父:
そうだね。
クロ:
でも、本当に簡単なの?
【釣れる要素を抽出する】
親父:
簡単だよ。
でも、その為には、上手な人から【釣れる要素】を抽出しなければならない。
クロ:
釣れる要素って?
親父:
いいかい、上手い人の技術は分解する事が出来るんだよ。
これは俺が上手い人や釣れている人を分析する際の項目なんだけど、見て欲しい。
① エギの移動している層を見極める
② テクニックの種類を見る
③ フォール時間を見る
④ しゃくりの回数を見る
⑤ しゃくりの強さを見る
つまり、技術の分析とは、上の5項目を見るって事なんだ。
そして、この5項目+エギの種類が【釣れる要素】って訳。
クロ:
なるほど。
単に上手い人の真似をする訳ではなく、上手い人の技術を上の5項目に分類する事によって、上手い人のような技術がなくても同じ釣りが出来るって事なんだね。
親父:
その通り。
クロ:
少し①~⑤について説明してくれる?
【エギの移動している層を見極める】
親父:
まず、上手い人のエギはどの層にあるのかを見極めなければいけない。
海の底にあるのか、中層にあるのか、表層にあるのか。
それが分からなければ、同じ土俵にも上がれないからね。
クロ:
でも、どうやって見極めるの?
親父:
簡単だよ。
連続したしゃくりを何回入れているのかを見ればいい。
しゃくった後にエギをフォールさせればエギは沈んでしまうからね、そうすると、エギはなかなか浮いてくれない。
でも、しゃくった後にすぐにまたしゃくれば、エギは確実に浮くよね?
クロ:
なるほど。
親父:
そして、フォール時間も見て欲しい。
フォール時間が短いのにまたしゃくるようなら、エギはやっぱり浮くよね?
つまり、エギのある層は
しゃくりの回数➖フォール時間
で予想するんだよ。
クロ:
なるほど。
親父:
でも、みんなはそこに目が行かないんだね。
しゃくりの見事さとしゃくり音に気持ちが向いてしまって、しゃくりの回数やフォール時間に焦点があっていないんだ。
クロ:
う~、耳が痛い。
親父:
でも、どんなに素晴らしいテクニックであっても、やっている事はそう変わらないんだよ。
まずはエギがどの層にあるのか、それをしっかり見極めて。
クロ:
了解。
次は?
【テクニックの種類を見る】
親父:
アオリイカにはその日、その時間に好むアクションがあるんだ。
釣れている人は自然とそのアクションを多用してる。
つまり、上手い人がどんなテクニックを使っているのか、それを見極めて欲しい。
クロ:
テクニックとは?
親父:
エギングのテクニックなんてたかが知れているよ。
・エギに高さを出しているのか(2段しゃくりorしゃくり回数)
・エギを左右に動かしているのか(ダート)
・アオリイカにエギを追わせているのか(ショートジャーク)
・ネチネチ攻めているのか(スラックジャーク)
主なテクニックはこれだけ。
この中で、上手い人はどんなテクニックを使用しているのか見極めて欲しい。
クロ:
なるほど。
【フォール時間を見る】
親父:
次はフォール時間を見て欲しい。
これは、初心者と上級者でまったく違うんだけど、上級者ははっきりとしたフォール時間を作っているんだね。
つまり、アオリイカに「いまここで抱いて欲しい」と明確に思いながらフォール時間を作っているんだ。
でも、初心者さんはそうじゃない。
初心者さんは、しゃくってフォール、しゃくってフォールの繰り返し。
クロ:
う~ん、何が違うの?
親父:
上級者のフォール時間を見てみよう。
わかりやすく説明する為に少し極端にするね。
1秒、2秒、5秒、1秒、2秒、5秒。
わかる?
1秒も2秒もフォールなんだけど、上級者の場合、この5秒のところが本当の意味でのフォール。
いわゆる抱かせる間の事。
じゃあ、1秒や2秒のところは何かと言うと、焦らしであったり、エギの層を変える為の間なんだね。
一方、初心者さんの場合はどうかと言うと、
5秒、5秒、5秒、5秒・・・・
といった感じで、同じ5秒が延々と続く。
クロ:
なるほど。
言われてみればまったく違うね。
親父:
そう。
だから、みんなには上手い人がどんな感じでフォールを入れているのか、見て欲しいんだね。
クロ:
了解。
【しゃくりの回数を見る】
親父:
これはエギのある層を見極める事にもなるんだけど、しゃくりの回数を見て欲しいんだ。
連続で何回しゃくりを入れているか。
クロ:
それによってエギの層が分かると?
親父:
その通り。
あと、しゃくりの回数がその時のアオリイカに合っている場合もあるからね、回数はしっかりチェックしておいて。
クロ:
了解。
【しゃくりの強さを見る】
親父:
最後はしゃくりの強さを見て欲しい。
アオリイカはその日その時によって、好むしゃくりの強さも変わるんだ。
だから、どれくらいの強さでしゃくっているか、見極めて欲しい。
クロ:
なるほど。
親父:
ただ、注意点が1つある。
それは竿の硬さを見極める事。
クロ:
竿?ロッド?
親父:
そう。
同じような強さでしゃくっているように見えても、その人が使っている竿が硬いか柔らかいかで、エギの動きはまったく違う。
もっとはっきり言うと、硬い竿でしゃくった方がエギは大きく動くし、キビキビ動く。
クロ:
なるほど。
だから、上手い人の竿の硬さを知る必要があると。
親父:
例えば、自分の使っている竿と上手い人の竿が同じような硬さなら、しゃくりはそっくりそのまま真似すればいい。
でも、自分の使っている竿よりも上手い人の竿の方が硬いようなら、竿の硬さぶん、自分は余計にしっかりしゃくらなきゃいけない。
また、その逆もしかり。
クロ:
なるほど。
そうやって調整しないと、エギの動きをまったく同じに出来ないって事なんだ?
親父:
そういう事。
さて、これで5項目の説明は終わった訳だけど、この5項目を真似するのに技術は必要ないよ。
もちろん、しゃくりの基礎は出来ていなきゃいけないけど、それさえ出来ていれば自己流で構わない。
しっかり5項目を守る事で、上手い人のエギとみんなのエギは、水の中でまったく同じ動きをするよ。
クロ:
つまり、同じ釣果が得られるって事?
親父:
そういう事。
カッコ良くしゃくれなければ釣れないなんて事はないからね。
守るポイントさえ守れば、どんなしゃくりでも同じ釣果を得る事は出来る。
クロ:
そっかぁ。
うん、親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① まずは目的をはっきりさせよう
② 釣れる要素を抽出する
③ エギの移動している層を見極める
④ テクニックの種類を見る
⑤ フォール時間を見る
⑥ しゃくりの回数を見る
⑦ しゃくりの強さを見る
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