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親父のエギング塾その10 ラインメンディング
今日はラインメンディングについてお話します。
親父はラインメンディングがとても重要だと言いますが、どうして重要なのでしょう?
登場人物
クロ・・・エギングを始めたばかりの初心者
親父・・・エギング歴15年のベテランエギンガー
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日はラインメンディングについて訊きたいんだけど。
親父はとてもラインメンディングを重視してるよね?
どうして?
【ラインメンディングとは?】
親父:
うん、最初にラインメンディングとは何かを説明しなければいけないね。
ラインメンディングとは、しゃくった後のラインを【エギと自分を結ぶ直線上に配置する】ことを言うんだ。
風があるとラインはその風の影響により、たわんでしまって、エギと自分を結ぶライン上から外れてしまう。
だから、それを修正し、エギと自分を結ぶ直線上に落ちるよう、ラインをコントロールしてあげるんだね。
それを、ラインメンディングと呼ぶんだ。
クロ:
なるほど。
【ラインメンディングが重要な訳】
親父:
でも、いくらラインメンディングが重要だと言っても、その必要性を知らなければやろうとはならないよね。
だから、最初にラインメンディングがどうして重要なのか、話しておきたい。
クロ:
ふむ。
親父:
特に注意が必要なのは、横風の時と強い追い風の時。
まぁ、それ以外は必要ないかと言うとそうでもないんだけど、横風の時と強い追い風の時は必須になる。
クロ:
なるほど。
で、どうしてそういう時はラインメンディングが重要になるの?
親父:
これは絶対条件と言ってもいいんだけど【ラインはエギと自分を結ぶ直線上に配置】されなきゃいけないんだ。
しゃくるとラインが風に吹かれてたわみ、その後水面に落ちるんだけど、そのラインを極力【エギと自分を結ぶ直線上】に置いて欲しいんだね。
クロ:
どうして?
親父:
どうしてそんな事をしなければいけないかと言うと、しゃくった際のエギの動きに大きく影響するからなんだ。
クロ:
エギの動き?
親父:
そう。
本来エギは、しゃくりに対して即反応し、かつ、キビキビと飛ぶように反応してくれなきゃいけない。
以前にエギは瞬間移動するように操作して欲しいという話をしたけど、エギをダルダルと操作するのはご法度なんだね。
クロ:
ふむ。
親父:
でも、しゃくった後、ラインが風に吹かれてたわんでいたらどうだろう?
たわんだまま次のしゃくりを入れて、エギはキビキビ瞬間移動するように動いてくれるかな?
クロ:
う~ん、どうだろう?
よく分からないよ。
親父:
もし、ラインがたわんだまましゃくると、このようになる。
① たわんだラインが真っすぐに修正される
② エギに力が伝わり、エギが動く
クロ:
確かにそうなるね。
親父:
問題は①なんだ。
たわんだラインが真っすぐに修正される際、エギが止まったままの状態で居てくれるかと言うとそうじゃない。
たわんだラインが真っすぐに修正されている間、エギは緩やかに引っ張られ続けているんだね。
そして、ゆっくりエギが引っ張られた後、エギが動くんだ。
クロ:
なるほど。
でも、それがどうしていけないの?
親父:
エギは本来、キビキビと瞬間移動するように移動しなければいけないよね?
でも、ラインがたわんでいる場合は、ゆるゆると移動した後でエギが反応する。
これを、瞬間移動と呼べる?
クロ:
なるほど。
エギの動きが緩慢になってしまうという事か。
親父:
その通り。
俺のエギングでは、エギが瞬間移動する事により、アオリイカから思考力を奪う事を重視しているんだね。
その肝心のエギが緩慢な動きをしているとなると、俺のエギングは根幹から崩れてしまう。
クロ:
だから、ラインメンディングが重要だと。
ちなみに、それって釣果に影響するの?
【効果は絶大】
親父:
釣果にはすごく影響する。
実際、弟子や友人が横風の強い日にラインメンディングをせずに釣っていると、釣果がイマイチなんだ。
でも、ラインメンディングをきっちりやっている俺は普通に釣れる。
クロ:
なるほど。
ちなみに、弟子さんや友人さんはまったく釣れないの?
親父:
いや、まったく釣れない訳ではないよ。
ただ、あまり釣果が伸びない。
これは強い追い風の時も同じで、やっぱり釣果が伸びないんだね。
クロ:
追い風でも同じなんだ。
【強い追い風】
親父:
この図を見て欲しい。
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クロ:
この図がどうしたの?
親父:
これは強い追い風が吹いた時のラインの状態を示したものなんだ。
ラインがこういう風にあおられてしまうと、エギの頭の向きが反転してしまう。
アオリイカはね、エギの頭の向きが反転してしまうと、抱いてくれないんだ。
クロ:
そうなの?
親父:
臆病なのかな、自分がこれから捕食しようとする餌が向きを変えると、アオリイカは一旦その餌から離れてしまう。
クロ:
つまり?
親父:
煽られたラインがエギを超えないようにしなきゃいけないんだ。
ラインがエギを超えると、必ずエギの頭の向きが反転してしまうからね。
クロ:
具体的にはどうしたらいいの?
親父:
しゃくった後に素早くリールを巻いて、糸フケを取ってあげるんだ。
ラインを張ってはいけないよ。
あくまでもラインがエギを追い越さない程度にラインを張ってあげる。
そうする事で、ラインがエギを超える事が無くなる。
つまり、エギの頭は反転しなくなるんだ。
クロ:
なるほど。
親父:
ここまで話してきたように、ラインメンディングは釣果に直結するんだね。
だから、初心者であれ、必ずラインメンディングをするようにして欲しい。
ちなみに、ラインメンディングに関しては過去にも話しているから、それを呼んで欲しい。
クロ:
了解。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① ラインメンディングとは?
② ラインメンディングが重要な訳
③ 効果は絶大
④ 強い追い風
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