イオン化傾向が可視化! 塩化銅水溶液とスチールウール
【準備物】
塩化銅水溶液・スチールウール・ビーカー
![](https://assets.st-note.com/img/1693659799877-znOERNaqUR.jpg)
【方法と結果】
①塩化銅水溶液をビーカーに入れ、スチールウールを投入する。
②青色だった水溶液の色が黄褐色になり、スチールウールの表面に赤色の固体が付着する。
【概要】
啓林館の教科書に掲載されているイオン化傾向の導入の実験は、硝酸銀水溶液に銅片を入れた実験である。視覚的に明らかな変化が出る実験であるものの、硝酸銀水溶液をこの実験のために用意する必要があるという難点がある。そこで、同様に視覚的に明らかな変化が出る実験として、本実験を提案する。準備物が、教科書掲載の他の実験でも使用するものであることから、準備のハードルを格段に下げ、生徒にとってより身近な物質で実験することができる。また、短時間で行うことができ、変化の仕方が明らかであることも利点である。
難点としては、水溶液が黄褐色になることから、3価の鉄イオンが発生していると考えられる(?)が、2価の鉄イオンしか中学校では学習しないため、その説明が若干困難になってしまう。