練習環境がもたらす形について
ふと昨日、梶谷チャンネルの中国遠征の動画を見て、「足捌き」について思うことがあったので書きます。
剣道の練習環境としては最も、剣道場での稽古が望ましいですが、多くの場合は体育館を代用する場合が多いです。私の通っていたフランスの道場でも、体育館を代用していました。なんだ同じ環境じゃん、と思われるかもしれませんが、床の硬さが全然違います。
日本の体育館の床は、束を立てた2重床となっていることが多いです。それに対して、フランスの体育館は主にバスケットボールでの利用が想定されており、コンクリートのうえにフローリングを敷いただけの床仕上げとなっています。言ってみれば、路上で剣道をしているようなものです。
私自身、フランスで剣道をして3か月で右ひざを痛め、やむを得ず上段を取ったこともありました。踏み込みが十分にできないという事は、腰が入らず打突が弱くなる原因にもなります。
今回の動画を見て、やはり剣道の練習環境は「足捌き」に直結するなと改めて感じました。一眼二足三丹四力と言われるように、剣道の形に関わる重要な要素であることは間違いありません。