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ミュージカルこの世界の片隅に

原作が漫画で映画化ドラマ化もされているのでタイトルは知っていたけど舞台が戦時下の呉ということ以外ストーリーの事前知識なし。いつもならあらすじぐらいは読んでいくんだけど、今回はそれもしなかった。大丈夫かなと不安だったけど…

圧倒されました。キャスト、演出、音楽、ほんっとうに素晴らしかった。特に音月桂さんが凄過ぎて。歌やセリフで低い声が響くのはさすがだし、心情が溢れ出る仕草の余韻にも静かな風格を感じました。これまでに拝見した桂さんのお芝居はハズレなし。信頼できる俳優さんの1人です。

キャストはすずが大原櫻子さん、周作は村井良大さん、白木リンは桜井玲香さん、水原が小野塚勇人さんの回でした。
音月桂さんは固定です。この役を毎回…すごい!晴美さん役の鞆琉那ちゃんも最高でした👏

そしてアンジェラ・アキさんの音楽がまた良いのです。渡米し本場で学んで手掛けた第1作目。アフタートークでプロデューサーの方がおっしゃっていたけどミュージカルってどうしても輸入物が多い。そんな中でアンジェラさんの音楽は日本人に馴染みやすいポップさと距離感でスッと入ってくる。今回のキャストは歌い上げるよりも芝居としての歌が歌える方ばかりなのでベストマッチでした。

あまりにもお芝居が良過ぎて勿体無くてすぐにリピートはしたくないという不思議な気持ちが残る作品でした。(呉公演の配信は見たいと思います)

劇場のことを少し。スカイシアターはテナントがまだオープンしていないので動線が一つしか無くエレベーターの混雑が心配だったけど早めに行ったので大丈夫でした。幕間のお手洗いもスムーズ。劇場はコンパクトで座席はしっかり段差があり千鳥配置なのでとても見やすい。(今回Q列上手)最前から数列はフラットで今回は舞台が高く見えにくいことはなさそうだったけど首が疲れるかも?フラット列の見やすさは舞台によって変わりそうですね。(あくまでも個人の感想です)

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