脳は複数のことを同時に考えられない
私たちの脳は
複数のことを同時に考えられないという性質があります。
マルチタスクで複数同時進行しているときなど、
脳は複数のことを同時に考えていると感じるかもしれませんが、
細かく分解していくと
A→B→C……と一つのことを高速で切り替えて考えているだけで
その瞬間瞬間は一つのことしか考えていません。
一つのことしか考えることができないのです。
ブログにお越しいただきありがとうございます。
心理カウンセラーの飛田竜之介です。
よければ最後までお付き合いください。
脳のこの性質をうまく使えば
悩みを悩みでなくすことが可能になります。
ですが、逆に悩みにどっぷりハマってしまうことにもなります。
「考えているだけでワクワクしてつい笑顔になってしまうものはありますか?」
本当にやりたいこと、好きなこと、を見つけて
毎日をワクワクした気持ちで過ごしていると
脳は、そのことだけを考えます。
他のことを考える余裕がなくなります。
脳の中が自分の好きで満たされることになり
今までだったら気になっていた他人の言動なども
不思議と気にならなくなったりするんですよね。
もちろん、完璧に気にならないわけではないでしょう。
もし仕事をしていたら、そのことが気になり
あまりいい気分ではいられないかもしれません。
ですが、仕事が終われば自分の好きなことができる!
という感覚を持っているので
悩みを引きずることがありません。
「ああ、そういうえばそんなこともあったな」
と、過去の出来事として割り切ってとらえることが可能になっていきます。
メンタルヘルス(心の健康)の場面でも
仕事以外に自分が楽しめる趣味の世界を持つことがとても重要視されています。
趣味の世界で楽しい!好き!という気持ちで脳がいっぱいになると
悩みが入る余地がなくなるんですね。
没入感、没頭感ともいいます。
対人関係の悩みが出たときなど
「あなたがつい時間も忘れて夢中になることはなんですか?」
と訪ねることがあります。
自分が夢中になることで自分を満たすことで
問題を問題でなくなるようにするんですね。
このように、自分の夢中で満たすことで
解決できる場合もあるのですが、
どんどん問題や悩みにハマりこんでしまう場合もあります。
最初にも説明した脳は一つのことしか考えられないですね。
つまり、悩みしか考えられない状態になってしまうんです。
通勤の電車の中も、家に帰ってからも、夜寝るときも……
こうなってしまうと、気持ちはどんどん沈んでいってしまいます。
また、よく他人の悪口を言ったり、自分の不幸自慢をする人がいます。
こういった人も、プライベートで夢中になれる趣味がない
一種の暇な人たちと言えます。
自分が夢中になれることがないから
人の悪口や不幸話ばかりしてしまうんですね。
そこには自己否定や罪悪感が隠れていて
それを他人に投影したりしているわけです。
さて、つまりは、自分の好きなもの
夢中になれることを見つけて、それをしましょう!
という話なのですが現実問題
「自分がそんなに夢中になれることなんてわからないよ」
「仕事が忙しすぎて、趣味に当てる時間なんてない」
という声があるのも事実です。
そういう場合よくあるのが
とても高いハードルだと思い込んでいませんか?
ということ。
そういう場合、すごく簡単なことからでOKなので
やってみませんか?とご提案させていただきます。
・自分のデスクに好きな文房具や観葉植物、キャラクターなどを置いてみる
・ランチの時間になにげなく毎日通うチェーン店ではなく、今まで気になっていたお店に行ってみる
・スマホの待ち受けを、自分の気分が上がるものに設定してみる
・次の休みの日やまとまった休みができたらこんなふうに過ごすんだ!と想像してみる
・自分が今一番着たい服を着てみる
小さなことでもかまいません。
全てに共通していえるのは「自分の感情を大切にする」こと。
好きや夢中というのは感情です。
同じ自分の感情を大切にすることで気分がよくなっていきます。
また、好きなものが近くにあると
何か悩みや問題が発生したときに、近くの好きにフォーカスすることで
そこに縛られ続けるという状態から逃げ出すことができます。
難しいようで、意外と簡単に始められることもあります。
ぜひ、自分の好きに囲まれてみてください。