日本BS放送 第26回定時株主総会
今回は、ビックカメラ傘下の独立系衛星基幹放送事業者であり、BS11の名称で、ドラマ・アニメ・競馬など、幅広い年齢層の視聴者層向け番組をもつ全国無料のBSテレビ局、日本BS放送の株主総会レポートをお届けします。
日本BS放送株主総会(大手町 日経ホール)
11月13日(水)10:00~ 出席:約40名
小劇場のような会場で、開始の合図とともに幕が上がると、整列した役員がずらりと並んで現れるという珍しい演出?でスタート。
事業報告(ナレーション)の後、対処すべき課題を社長自ら説明するも、マーケティング力・企画力・実行力の強化や、コンテンツ価値の向上・稼ぐ力の再構築・・・等、いま一つ具体性に欠ける内容だった。
質疑応答
・バーチャル総会など株主総会のネット活用についての考え
→株主本人確認、質問への対応、セキュリティーなどクリアすべき課題が残っているが、貴重なご意見として・・・。
・eスポーツについて(最近トーンダウン?)
→関連企業との情報交換は引き続き続け、収入の柱となるよう仕組みを検討している。
・放送における危機管理
→行動指針を策定し、担当プロヂューサーも含めチェックをしている。
偏った意見だけを持った人を集めないなどのゲスト選定。
生放送で起きやすいが訂正放送は法にのっとり速やかに行う。
・2号議案(取締役増員)について
→通信技術の発展で放送業界の環境に変化があるため、より現場を把握している取締役を選んだ。またビックカメラとのシナジー効果も見込んで。
・株主構成(従業員は入っていない?)について
→従業員持ち株会を設けている。
・現金を貯め込んでいるが使い道は?
→通信業界の技術革新などにより、2030年に向けて放送業界に大きな変化が起こることを見込んで、意図的に現金比率を高めている。
・アニメ関連事業について(出資の選定基準)
→ネットで人気があり、話題性のあるものについて相談しながら判断。
・資本コストを意識した経営について
→株価の低迷は認識している。
ROE8%、PBR1倍を目指す考えに変わりはない。
・作品のデジタルアーカイブについて
→数万タイトルあり、権利処理など現在整備している段階。
約65分で終了
9414 日本BS放送(11/13 終値)
@876 配当利回り 3.42 %
PER 11.09 倍 PBR 0.66 倍
業績は長らく横ばいにもかかわらず増配傾向。ただ、これは株主優待(ビックカメラの買い物券)廃止に伴うもの。株主優待廃止以来、株価はますます割安水準に。