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今週の投資関連注目記事(12月第2週)

基本的に週末、一週間分の新聞・雑誌等から、気になった記事をピックアップ。三行以内にまとめて、素人投資家ならではのゆるくて偏見だらけの視点で、思いついたことを自由気ままにコメントしていきます。
尚、具体的な企業名も度々登場することになりますが、記事になった時点で既に株価には反映されているものと認識しており、購入を煽るものではありません。


・デジタル赤字最大6兆円
巨大テック企業などに利用料を支払う「デジタル赤字」の拡大が止まらない。2024年1~10月の累計額は5.4兆円超とすでに23年実績を上回り、暦年では6兆円超と過去最大になりそう。産業の収益力向上が急務。
12.11 日本経済新聞 

観光庁がまとめた1〜9月の訪日外国人消費額が約5.8兆円だったからさほど変わらない金額。しかもデジタル消費は残るものではないし、財布からお金を出すわけではないので、使った感覚がほとんどない所が曲者。


・ホテル客室単価、秋も高く
国内ホテルの10月の平均客室単価は前年同月比18.3%高い2万2171円。本格的に調査を始めた2000年以降の高値だった24年8月(2万2047円)を上回った。欧米や豪州などからの訪日客が増え、単価を押し上げた。
12.11 日本経済新聞 

中国人旅行者は19年比で8割程度まで回復しているとのことで、訪日客が単価上昇をけん引する傾向は当分続きそう。


・JR東、改札不要で乗車
JR東日本は交通系ICサービス「モバイルSuica」の位置情報を活用し、自動改札機で精算しなくても鉄道に乗れるようにする。同サービスで個人間送金を可能にするなど決済機能も拡充し、消費行動を支える生活インフラへ。
12.10 日本経済新聞 

2028年度以降の実用化を目指すとのこと。磁気→QRコード乗車券への移行もありそうだし、コンビニ同様、改札口も複雑になってしまうのだろうか?
中高年の駅員さんのため息がきこえてきそう。



・ニデックの買収戦略、欧米3社が候補
数千億~1兆円の大型買収案件に取り組んでおり、上場企業であればTOBをする。エネルギー関連やメンテナンスなど継続課金型の事業を伸ばせる大型モーターを狙っており、大小10社ほどの潜在的な案件がある。
12.10 日本経済新聞(永守代表インタビュー)

数字ありきではないと度々強調してはいるものの、連結売上高10兆円の目標に向けて買収規模拡大は当然の流れだろう。永守経営のルーツが株式投資にあることがよくわかるインタビュー内容だった。


・富士フィルム、遺伝子治療確立
富士フイルムはバイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)事業において、遺伝子細胞治療領域で2030年にも本格的に商業化する。世界の大手製薬企業やバイオベンチャーが開発を進め、30年に市場は約4.5兆円に成長する見込み。
12.10 日刊工業新聞

治療の選択肢が広がるという点ではいいことに違いないと思うけど、遺伝子治療は一般に超高額医療なので、高額療養費制度による払い戻しで医療保険制度が破綻しないかが心配。

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