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タカトリ 第68期定時株主総会

今回は奈良県に本社を置く、とりわけSiC向けの加工機器シェアにおいては世界有数を誇る企業であり、高硬度脆性材料の切断加工機(マルチワイヤーソー)、半導体やパネルディスプレイ分野の製造装置及び、機能繊維素材の高効率、高精度切断加工機(自動裁断機)等の開発·製造·販売等の事業を展開する、タカトリの株主総会の模様をお届けしたいと思います。


タカトリ株主総会(本社/奈良県橿原市 5階講堂)
12月20日(金)10:00~ 出席:約30名

開催場所の入口がわからず、かなり遠回りしてしまった。
総会会場は小学校の体育館のような場所に、机と椅子を間隔をとって並べられ、出席番号がそのまま座席指定になっているという珍しいシステム。

事業報告の後、質疑応答(順不同で一部を抜粋)

・バランスシートの方針(借入)について
→(無借金経営にもなれるが借り入れが増えているという指摘だが)
部材の確保、設備投資など先の先を見据えて、将来的な企業価値向上に向けて行っていく。

・中国(常熟)の子会社の状況について
→モノづくりの世界の産地は紛れもなく中国であると捉えている。
中国顧客からの信頼を得るために技術サポート、アライアンス強化の窓口として、総経理とエンジニア2名の計3名が日本人スタッフとして常駐。
(米中摩擦については)以前のトランプ就任時と大差ないと考えている。

・人材採用(求人難対策)について
→技術関連の求人は難しい。大学(工学部)や高専など毎年7~11名程度、ほとんどが技術系で採用している。地元(奈良)でも働きたいと思ってもらえる企業となることが重要。

・ホームページのIR情報がわかりづらい
→アドバイスはありがたい。今後伝わりづらい部分は見直していきたい。(提案のあった)Youtube活用も今後は社内で検討していきたい。

・配当方針について
→配当・成長投資など・・・利益からの分配については正直言って計算式が決まっているものではない。取締役会のなかで新たに協議したい。

・来期業績予想(東洋経済予想は会社予想よりさらに酷い)の根拠は?
→3~4年前から大型受注が重なっていたが、現在は踊り場にある。
ただ市場占有率は維持しており、2025年から回復に向かうと考えている。
(東洋経済の業績予想については)どう試算したのか、当社では関与していないので何ともいえず、個々に判断していただくしかない。天変地異等何が起こるかわからないので、業績予想にクレームをつけるつもりはない。

総会は約75分で終了。

その後、工場見学会(新素材加工機器の実演)
ロボットでの非接触搬送と結晶材料をワイヤー走行で切断する技術を見学。
高度な技術であることは何となくわかるのだけれど、残念ながらどこで何が起こっているのかを理解できている人は、(私を含めて)ほとんどいなかったのでは?

約20分で終了。

個人的に「グローバルニッチ オンリーワン」というフレーズがかなり気に入っている


6338 タカトリ(12/20 終値)
@1,542 配当利回り  2.59 %
PER  8.42 倍   PBR 0.85 倍

来期予想が大幅な減収減益ということもあり、株価は右肩下がり。
長期的には伸びしろは大きいし、増配も期待できると思い、最近買い増しを続けているけど中々底が見えない状態。



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