今週の投資関連注目記事(7月第1週-2)
基本的に週末、一週間分の新聞・雑誌等から、気になった記事をピックアップ。三行以内にまとめて、素人投資家ならではのゆるくて無責任な視点で、思いついたことを自由気ままにコメントしていきます。
尚、具体的な企業名も度々登場することになりますが、記事になった時点で既に株価には反映されているものと認識しており、購入を煽るものではありません。
・ウナギ稚魚、人工的に量産
天然資源に依存していたニホンウナギの稚魚を人工的に大量生産する技術を、水産庁の研究機関が発表。生産コストを1匹4万円以上から1800円まで下げた。今後、都道府県や民間企業へ技術を普及し量産化を目指す。
7.6 読売新聞他
ウナギは生体に謎が多く、人口稚魚の大量生産は、養殖業界で最難関に位置づけられていたとのこと。そんなに奥深い食べ物と意識したことがなかった。今度食べる時は肝に銘じてじっくり味わってみよう。
・中国EV、タイで日系追う
中国EV大手のBYDが、海外で初の本格的な乗用車工場となるタイで新工場を稼働。東京ドーム約20個分の広さの工場で、年間15万台の乗用車を生産する能力があり、今後1万人の従業員を雇用するとのこと。
7.5 日本経済新聞他
タイの日本勢シェアは19年の90%から、23年は78%に下がり、中国勢のシェアは23年に11%で19年に比べて5倍になったとのことだから、日本のシェアをそのまま奪っているといえそう。この数字は今後も注視していきたい。
・夏の海外旅行、回復遅れ
歴史的な円安により海外旅行の回復が遅れている。2024年の夏休み期間の海外旅行者数は175万人になるとの見通しで、新型コロナウイルス禍前の19年の6割の水準。国内旅行者数も物価高などの影響により4%減る見込み。
7.5 日本経済新聞他
特にハワイやグアム方面が厳しく、取扱高で19年の5割までしか戻っていないとのことだけど、「コロナ前はハワイを1人あたり10万円台で売っていたが、今は40~50万円」というから当然だろう。
・株主総会想定問答集 AI作成
AIの開発のオルツ(東京:港区)は、上場企業IR活動支援のイー・アソシエイツ(東京:千代田区)と共同で、株主総会や決算説明会における質疑応答の準備のための想定問答集をAIを使って自動的に生成するサービスを開発。
7.5 日刊工業新聞
価格は同時接続ライセンス数 30の場合、月間利用料 120万円(税別)。株式総会の想定問答作成業務は膨大なコストと手間がかかるとのことだけど、出席していると、それであの程度の回答かと思ってしまうことが少なくない。
・東海カーボン 米の黒鉛加工買収
東海カーボンが米子会社を通じて、米黒鉛加工会社・KBR社の全株を取得して子会社化すると発表。子会社となるKBR社は高い黒鉛加工技術を持ち、パワー半導体や航空宇宙などの業界に向け高品質な炭素製品を供給している。
7.4 日刊工業新聞
買収により、成長が見込まれる半導体市場向けに、ファインカーボンの大市場・米国で事業の拡大が期待できそうだけど、2024年12月期連結業績に与える影響は軽微とのこと。長い目で見守りたい。