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アジア航測 第77回定時株主総会

今回は、最新鋭の航空機とセンサによるGIS(地理情報システム)・画像・計測技術等をもとに、主に官公庁向けに空間情報コンサルタント、国土保全や社会インフラの構築・マネジメント事業を展開するアジア航測の株主総会の模様をお届けしたいと思います。


アジア航測株主総会(新宿NSビル30階 カンファレンスホール)
12月18日(水)10:00~ 出席:約40名

5月開催の東京個別指導学院と同じビルでの開催だったが、今回は広いホールを使用。座席間隔が広い上、参加者も少なかったのでやや寂しい雰囲気。

事業報告及び対処すべき課題(スライドを使用して社長が説明)
・前期はわずかながら増収増益(ほぼ数字のみの説明)
・対処すべき課題はマクロ的な無難な内容だったが、分析・解析技術等にDXへの取り組みを行っていくと。

質疑応答
・株主還元・IRのあり方について
→株主還元は安定配当を第一に。(質問中に要望のあった事業説明会や工場見学会については検討していく)

・取締役のメンバー入れ替えの狙いは?
→任期は1年で満了となる。事業計画を進めていく中で本人と相談して決めた。退任する3名はグループ会社でのプロジェクトへの注力、国内生産体制の整備など今後も関係は維持していく。
※退任にあたっての挨拶(質問者からの要望により)

・重要な子会社(ミャンマー)の魅力とマネジメントについて
→東南アジアの拠点として設立。現在はクーデターによる軍事政権により、受注を控えるなど目論見通りではないが、安定した経営を続けている。

・売上の割合(公共・民間)について
→前期実績では公共向け(国・県・自治体など)73.3%、民間向け(鉄道・道路・電力などインフラ企業)26.7%。概ねこの7・3の割合を見込むが、将来的には民間の事業分野を増やしていきたい。

・コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)/新規事業について
→防衛・安全保障関連はすでに専門部署があり、新規事業扱いではない。空間情報技術の強みを生かして年間3~5件の直接投資ができればいいかと考えている。

・航空測量3社のうち2社が上場廃止になったが?
→2社とは協力したり競合したり関係性は特に変わっていない。航空測量関連企業で上場しているのはアジア航測だけに。引き続きJR西日本との関係は強みと捉え、関係を保ちながら鉄道計測を提供していきたい。

約60分で終了。

ビルのロビーではクリスマスツリーの装飾の準備が進んでいた


9233 アジア航測(12/18 終値)
@1,099 配当利回り  4.00 %
PER  10.10 倍   PBR 0.95 倍

業績と配当同様に、株価はゆるやかな右肩上がり。
ただ配当性向が40%超えてきており、安定配当を考えるとそろそろ増配も頭打ち?



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