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黒谷 第39回定時株主総会

今回は、富山県に本社を置く銅および銅合金を中心とした非鉄金属のリサイクルを専業とする日本唯一の上場企業であり、さらに美術工芸品の製造・販売を主体とした事業も手掛ける、黒谷の株主総会レポートをお届けします。

黒谷株主総会(野村證券 富山支店)
11月21日(木)10:00~ 出席:約30名

事業報告及び対処すべき課題(社長が原稿を読み上げ説明)
対処すべき課題としては、仕入れコスト削減、価格競争力強化など無難な内容。社名変更はMERF(マーフ)、メタルリサイクルフューチャーであると。

質疑応答
・営業外費用(持ち分法による投資損失)について

→タイの合併会社THAI KUROTANI の、付加価値税等について更正通知を受領したこと を踏まえ、持分法による投資損失を計上。一過性のもの。

・美術工芸品の売上の変化について
→干支が辰年で人気があった。キャラクター製品が人気でよく売れた。

・事業戦略作成のプロセスについて
→グローバル展開していく中で、オンリーワンでありながらナンバーワンに。

・グローバル展開と株主構成について
→海外で人材採用するうえで、社名変更によりリクルートしやすくする狙いがある。

質問と回答が噛み合っていなかったこともあり、やや盛り上がりに欠ける内容だった。

約35分で終了。

引き続き、中期経営計画説明会 10:45頃~

中期経営計画に関しては、ミスリードの可能性があることから、これまでは策定しても開示してこなかったとのこと。

前半は、
企業理念・事業概要や強み、外部環境のことなど勉強会といった内容。

中期経営計画では既存事業の強化(金属買取とリサイクル、同業他社のM &A)、新規領域への拡充(川上や川下の事業、M &A活用で産廃事業など)を示したほかは、SDGSなど無難な内容。

質疑応答
・M&Aの実績について

→ここ数年は行っていない。海外などで案件はある。

・東京大学との技術共同開発の内容は?
→電子基板から発生する、金・銀・銅の回収について行っている。

・資本回転率(在庫削減)について
→製造~営業の両輪で進める中、社内の風通しを良くし、色々な視点で改善する余地がある。

約25分で終了。


3168 黒谷(11/21 終値)
@552 配当利回り  3.62 %
PER  26.51 倍   PBR 0.82 倍

基本的には業績自体はあまり変動しないイメージ。
株価に関しては、銅価格の高騰などで@800を超える場面もあったが、概ね@600前後で推移することが多く、現在は安値圏。
と、いっても利益率が良くなくて割安というわけでもない。



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