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お姫様

思い起こせば私はお姫様になりたかった。
心も容姿も美しくて誰からも愛される女性のヒーロー的憧れの存在。お姫様。
幼稚園のお遊戯で「白雪姫」の劇をやることになった。

「白雪姫やりたい人〜🙋‍♀️」と先生が問う。


小学生にもなれば、主役なんて..恥ずかしいし..
セリフいっぱい覚えるの大変だし..
など、リアルに考える。いかに目立たずに楽に終わらせることを優先に考える。
でも、幼稚園の頃は、おままごと気分。
目立ちたい訳ではなかったが、お姫様になりたかった率直な考え。
役の大変さ恥ずかしさも何も考えない。
なりたいものに挙手した。
迷わず、白雪姫になりたかった。
しかし、その頃の自分は、色黒で小柄。
救いようがあるのは、目が大きいことと髪が長いところそれだけ...色黒の白雪姫は、似つかないであろう。とてもとてもお姫様のような、可愛らしい女の子では、なかった。
案の定、色白の女の子が選ばれた。
容姿は残酷だ。私はお姫様になれないんだ...と
コンプレックスにつながる苦い記憶にもなった。
私は7人の小人に選ばれた。
まあ、小さいし、適任だろう。そもそも目立ちたくないタイプだったので、良かったのかもしれない。

時は流れ、愛する人は、「僕のお姫様」と呼んでくれる。(バカップルのようにみえるかも🤣)
私は、なりたかったお姫様になれたんだ。
愛する人のお姫様になれたんだ。
あのときの小さな夢が叶った瞬間であった...
いつまでお姫様でいられるかな。。

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